2014年03月24日

シンポジウム「各界の女性リーダーから見たグローバル人材育成のあり方」

という通知が来ました。

パネリストを見ると、日本を代表する大企業の女性役員がずらりと勢ぞろいです。

日本の大企業は、グローバル化、多様化の時代に応じて、「女性の視点」を期待して、女性役員、女性管理職の比率を増やそうとしています。

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今日は、どんなお話が伺えるのかしら?

さて、「TAK」さんは、通常、こういったシンポジウム、パネルディスカッションでは、これまでの自分になかった視点、ポイントを中心に、気づいたことを、とにかくメモして、ブログにアップします。

ところが、です。結論から言うと、このシンポジウムは、特に、「自分になかった視点、ポイント」がありませんでした。

大企業の女性役員たちから、どんな話が伺えるのだろう、と期待していたのですが、率直な印象としては、彼女らの話す内容は男性役員のものと全く違いがなく、「女性の視点」などは感じられませんでした。

女性アスリート、アーティスト、経営者、官僚、医師などの場合、必ずどこかしらに女性の視点を感じるのですが、今回はそれが全くありませんでした。

メモしたことは後で述べるとして、この

・大企業の女性役員たちの話す内容は男性役員のものと全く違いがなく、「女性の視点」などは感じられなかった

について考えてみます。

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パネルディスカッション「グローバル化した21世紀をリードする女性の育成」に参加しました。




・女性は、暗黙の裡に、母親(多くは専業主婦)をモデルとしている。まだ見ぬ夫や子供のために、時間を確保しようとし、仕事上の目標を妥協してしまう。

・就職に際し、男性は総合職で生涯働く(同じ会社かどうかはともかく)ことを前提に考えるが、女性は総合職or一般職、必ずしも生涯ではなく、結婚、出産までという考えがある。

・女性の6割が出産を機に仕事を辞める。続けられる制度がまだまだ未整備。


と書いたように、未だに社会、特に女性からすら「女はそんなに学歴つけなくていい、むしろないほうがいい」「短大出て受付やれば?」「学ばっかり女がつけても」のような考えがあります。

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そんな社会の風潮の中、彼女らは大企業の中で、頑張って出世してきました。

「半沢直樹」に見る、人事異動のメカニズムとは?




人事異動は、高得点者から順番に昇格、ポストに就く、訳ではなく、組織の責任者が、その時の状況に応じて、自分が組織を運営しやすいように、人材をポストにあてはめていきます。

全体数に比べて、極めて少ない定員数しかなく、それを入試のような、公正な高得点順ではなく、組織の長が、自分が組織を運営しやすいように選考するプロセスですから、大多数から見れば、不合理であり、そこに「公平性」を求めること自体、ナンセンスかもしれません。


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と書いたように、組織の中で出世するためには、「能力がある」ことはもちろんですが、それと同じくらい、「評価者の評価基準を理解し、それに自らを適合させる」ことが大切です。

彼女らは、男性社会の中で、たくましく生き抜いていく中で、女性特有の視点を活かすよりも、極力抑えて、男性の価値観に合致させてきた、のでしょう。

右肩上がりの成長社会が終焉し、多様性が求められる社会になりました。

皮肉なことですが、多様性のために、「男性の価値観」で生きてきた女性役員を増やしても、望む結果は得られそうもありません。

彼女らは、新しい時代に応じて、「女性特有の視点」を提供できるのか、それとも、旧態然たる、おじさん男性管理者となんら変わるとことがないのか、このへんも見極めたいポイントです。


パネリストの大企業女性役員に厳しいものになっていますが、取りあえず、出た話をまとめてみます。

・異文化に対する理解とコミュニケーション、考えたことを言葉にして説明してみる。

・常に他者とは違った視点で、イノべーティブな価値を生み出す。 

・将来のリスクを予見して、ある程度のリスクをとる。 

・リーダーシップはリーダーのポジションでなくても発揮できる。権限を持つ人を動かす、周囲を巻き込むなど。

・外へ出ていくグローバル化だけでなく、国内に入ってくるグローバル化への対応も必要。

・何でも自分でやろうとすると、自分でできることしかやらない。自分はできないことをできる人を巻き込む。 

・相手が何を望んでいるのか?これがわからないと交渉できない。自分の主張だけをしてもダメ。

・人間味あふれるリーダーでないと、人がついてこない。

・先入観はどうしても持たれる。自分がどう見られているか?知って、先手を打つ。 


出てきたお話自体は、上記のように、気づくポイントもありました。別にこれらのお話は素晴らしいものです。

ただ、特に「女性特有の視点」ではなかった点が、大きな発見でもありました。




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