2016年02月11日

日銀のマイナス金利について、

日銀の新たな金融緩和、マイナス金利とは?

中国経済の減速、原油安による世界的な株価安、日本はマイナス金利導入で、世界経済はどうなる?

に書いてきました。

1月29日にマイナス金利導入を決めてから、まだ2週間弱ですが、様々な影響が出てきました。

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<長期金利>初のマイナス 株安円高、日銀に誤算



日銀は1月29日の金融政策決定会合で、マイナス金利の導入を決定。

中国経済の減速懸念や原油安を背景にした年明け以降の株安・円高の流れを止めたい狙いもあった。

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金利が低下すれば円安が期待できることに加え、企業が借り入れを増やして設備投資を積極化し、株価の押し上げにもつながるとみていたからだ。

長期金利の指標となる新発10年物国債の市場利回りが一時、マイナス0.035%まで低下し、史上初めてマイナスとなった。

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日銀がマイナス金利導入を決めたことを受け、日銀にお金を預けておくと損をする金融機関が国債を買う動きを強めていたことに加え、欧米市場の株安を受けて東京株式市場でも株価が急落し、安全資産とされる国債を買う動きが広がったためだ。

日銀のマイナス金利は世界的な株安に歯止めをかけると期待されたが、これまでのところ世界を取り巻くリスクを打ち消せずにいる。


どうやら、マイナス金利導入は効果が裏目に出てしまったようです。

これについて、考えてみます。

「TAK」さんは、工学出身で、MOT(技術経営)を専門とし、いわゆる、経済、金融が専門のエコノミストではありません。

ただ、経済、金融が専門の学識経験者、業界関係者の知り合いは数多くいて、ご意見を伺っています。

それらをもとに、専門からは少し離れた立場で、考えてみます。

往々にして、株価、為替の動きを気にするエコノミストよりも、本筋を捉える、専門外の方がよかったりします。

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さて、今回のマイナス金利導入の目的ですが、上記のように、円安、株高誘導でした。

アメリカはゼロ金利から脱却し、0.25%の金利です。一方、日本はマイナス0.1%の金利です。

あなたが、お金を預けるとするならば、金利が高いアメリカの金融機関に預けるでしょう。

そのため、お金は日本からアメリカに流れ、円安ドル高になる。

すると、輸出産業の競争力が出てきて、日本の株価は上がる。

折から、マイナス金利で、当座預金、国債にするよりも、上昇傾向の株式にお金が流れ、株高になる。

これが日銀の当初のシナリオであったのでは、と考えます。

黒田総裁は否定するかもしれませんが。

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ところが、実際にふたを開けてみると、新興国を中心に世界経済先行きへの不安、

原油安による、アメリカのエネルギー企業の業績懸念、欧州の金融機関の経営不安などにより、

お金は、日本からアメリカに流れるのではなく、比較的安全な通貨、国債とされる円、日本国債に世界のお金が集まり、

長期金利の目安となる、10年物国債が大量の買われ、品薄となり、マイナス金利をつけることになりました。

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中国経済の減速、原油安による世界的な株価安、日本はマイナス金利導入で、世界経済はどうなる?

に書いたとおり、


日本の株価、国内要因ではなく、海外要因で動く

これまで、日本の株価、日経平均はアメリカのダウ30と連動していましたが、今では、中国の上海株と連動します。


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中国の株価が不安定な状況、しかも、アメリカの株価の代表値ダウ30も低迷する中、日本の株価が上昇することはなく、

マイナス金利導入にもかかわらず、日経平均は16000円を割り込み、ドル円は115円を割り込む、

円高、株安、となり、全く裏目の結果となっています。

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加えて、

国債の金利が低下したため、主に国債で運用するMMFが募集を停止したり、生命保険などが、運用利回りを達成できず、保険料の値上げを検討せざるを得なくなるなど、

いろいろな影響が出てきています。


金融政策を打ち出す際には、自国の状況だけでなく、国際経済、金融の状況を読んで、タイミングを見計らうことが大切です。

今回は、タイミングがよくなかったのでは、そんな感を強めています。










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