2016年03月27日

東工大MOTオープンハウス「MOT分野で活躍する女性たち」

という案内が来ました。

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最近の東工大MOTオープンハウス、セミナーの様子は、

イノベーションをサイエンスするー東工大MOTは進化します

東工大MOTオープンハウスに行ってきました。東工大MOTは進化し続ける

東工大MOTは「文理の壁」を超えられるか?

東工大MOTは「イノベーション科学の創成」ができるか?

に書いてきましたが、3か月に1回の頻度で開催していることに、東工大MOTのやる気、を感じます。

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「MBA、MOTは、今ではビジネスには使えない。」のような言葉をよく聞きます。

これは正確ではありません。

社会、時代、技術が急激に変化しています。

それなのに、以前のMBA、MOTのテキスト、カリキュラムを持ってきて、適用しようとしても、ムリがあるのは当然です。

それゆえ、各大学等教育機関のMBA、MOTのカリキュラムも大きく変化したり、あるいは新たなプログラムが加わっています。

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MOT教育コア・カリキュラムの開発

MOT 教育ガイドライン

があり、それに沿う形で、

技術をビジネスにするのに必要な、技術経営、知財、品質、マーケティング、ファイナンスなどの科目で構成されていました。

これらがMOT(技術経営)のエッセンスであることに変わりはありません。

ただ、エッセンスを学んだだけでは、変化が急激な時代での対応には不十分です。

今回の改革では、バイオ、技術政策、データ・アナリシス、ゲームの理論などの科目が加わり、エッセンスに加えて、いろいろな展開が広がる選択肢が増えました。

欲を言えば、デザイン思考に関する科目がほしい、というところでしょうか?


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このオープンハウスは、「MOT分野で活躍する女性たち」とあります。

東工大MOTオープンハウスに行ってきました。東工大MOTは進化し続ける

に書いたとおり、東工大MOTは、研究室、教員の相当数の入れ替え、それゆえ、カリキュラムが相当の変更になりました。その結果、多くの女性教員を採用することとなりました。

MOT(技術経営)分野に、より多くの女性が入ってくると、MOT自体が多様化し、新たな進展も期待できるのでは、という期待感もあります。

ただ、このオープンハウスは正直言って、消化不良なものでした。

多くの女性教員をMOTに採用したことはわかりましたが、その女性教員に単に研究内容を発表してもらうだけではMOT(技術経営)になりません。

「MOT分野で活躍する女性たち」というタイトルである以上、新しい女性スタッフが加わったことにより、今後どのような進展があるのか?ワクワクするような内容がほしかった、ところです。

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必要なスキルが多様化しており、複数の人が持っている専門性を組み替えて活用する力が必要

様々な人々が協働する時代では、必要なスキルが多様化しており、複数の人の専門性を組み替えて活用する力が必要。H型人材とは、強い専門性が1つあり、他の人の専門性と繋ぐ横棒を持ち、ほかの人とつながってHになる“人と繋がりやすい”人材の像

異分野のものを統合して、新しいものを生み出すには、専門性と統合性の両面が必要

上記のように、技術をビジネスにするには、コアの技術の専門性に加えて、他の技術、あるいは、技術経営、知財、品質、マーケティング、ファイナンスなどを取り入れ、組み込み、融合、統合していくことが大切です。

つまり、いろいろな研究、技術が「点」として散在している状態では、イノベーションは起きないし、ビジネスにもつながりません。

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東工大MOTは「文理の壁」を超えられるか?




東工大MOTはファイナンス、マーケティングよりも技術の先生方の層が豊富で、進学してくる社会人学生も技術系が多いです。文系から進学してくる社会人学生がいますが、「技術」を学ぶために、東工大に来ます。

ファイナンス、マーケティングが専門の教員を採用したとしても、「点」であり、「層」ではありません。「層」が形成されているのは、理工系、技術系の教員です。

MOTのグループワークには技術系だけでなく、商社、銀行など、の人々の参加もほしいところですが、はっきり言って、技術系が主流です。

東工大というと技術系が集まってくる、のは、東工大のアイデンティティーでもあり、技術系社会人が、技術をビジネスに結び付ける勉強をするために、東工大MOTに入学する、というのは極めて自然な流れです。

社会人が大学院に入学する際には、何かとハードルが高く感じられます。

技術系社会人にとっては、一橋大MBAよりも東工大MOTの方が、親近感を感じるでしょう。もっとも、既に技術のバックグラウンドはあるのですから、一橋大MBAで層の厚いスタッフから、財務、会計、マーケティングなどを学んだ方がよいのかもしれません。


と書きました。

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東工大MOTは「イノベーション科学の創成」ができるか?




ビジネススクール、どんなクラスメートと一緒に学ぶのか?が大切

に書いたように、


ビジネススクール修了生の方からお話を伺うと、

「MBAコースではマーケティング、ファイナンスなど、ビジネス、経営の基本をコンパクトに学ぶことができます。

学んだことに加えて、大切なのが、グループワークなどを通じて、

自分以外の他の人々の考え方を知ることができます。

この多様な人々との学ぶプロセスが大切です。

ただ、最も役に立っているのは、一緒に学んだ人々との人的ネットワークです。

これは何物にも代えがたいものです。」

というお話が返ってきます。

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MOT(技術経営)に来るのは、研究がしたいからではなく、

・技術をベースとした企業戦略、マーケティング、ファイナンス、知的財産などがコンパクトに学ぶ、

・どうやって、イノベーションを起こすか、技術をビジネスに結びつけるか、を身に着ける

そうすることによって、キャリアアップを図るために来ます。

そうであるならば、研究内容を紹介するよりも、

技術をベースとした企業戦略、マーケティング、ファイナンス、知的財産のコア・プログラム、

あるいはモデル・グループワークなどを紹介した方がよいのでは、と考えます。

MOT(技術経営)とは研究主体よりも、上記のような高度なコアプログラムを提供し、修了生をキャリアアップさせることが主目的では、と考えます。


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ということで、せっかくのオープンハウスですが、単に女性教員を増やして、その女性教員らに研究内容を発表してもらうだけの、MOT(技術経営)でもなければ、志願者に向けたものでもない、消化不良なものだった感があります。

「TAK」さんは最近、東工大に対して「辛口」のコメント、見解になっています。

ただ、東工大は理工系のトップ大学として、国内では東大と競い合う立場です。

「TAK」さんは東大も東工大も修了していますが、現時点では、東工大の理工系の専門性よりも、東大の幅広いバックグラウンド、統合性の方が、はるかに勝っている、という実感です。

今後の東工大MOT(技術経営)の取り組みに期待します。







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