2016年07月05日

<バングラテロ>犠牲の7人、無言の帰国…殺人容疑で捜査へ

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バングラテロ 留学後、過激化か エリートが率先

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日本時間7月2日未明のバングラデシュ・テロ事件では、日本人7名の方々も犠牲となり、痛ましい限りです。

犠牲になられた方々は、途上国開発支援のベテランの方々ばかりで、テロ行為に対するリスクマネジメントについてもご存じだった、と思われますが、それでも、犠牲となることを防げなかったことに、対応の難しさを感じます。

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「TAK」さんの友達にもバングラデシュをはじめ、発展途上国の開発支援に携わっている方々がいます。

「発展途上国の開発支援」と書きましたが、この方々は「支援」という言葉を嫌います。

「私たちは途上国を支援しているのではありません。

途上国の方々と力を合わせて、この国の産業、インフラ、生活基盤を整備しているのです。」

お話を伺うと、閉塞感が漂い、自分の存在感、価値が見いだせない、日本をはじめとする先進国と異なり、発展途上国では、日々、自分たちの活動の成果、それにより、人々が幸せになっていくことを実感することができ、もう、とても日本には戻る気になれない、という方がほとんどです。

「TAK」さんは、今回のバングラデシュ・テロ事件については、全くの専門外ですので、これまで、伺ったお話をもとに、途上国での働き方について、感想、コメントなどを書き綴ります。

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マザーハウス代表山口絵理子さん「人と人の絆をつなぐ、マザーハウスのモノづくり」


途上国支援、BOP(Bottom of Pyramid)ビジネスで知られていますが、単なる途上国支援、BOPビジネスではない、

・途上国での雇用、経済活性化を活用する新たなグローバルビジネスの視点

・自分の夢を見つける方法、それを実現していくためのプロセス

を感じました

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・バングラデシュの大学院は超スパルタ。ただ、大学院で学んだことより、バングラデシュの貧困、人口過密の生活環境で学んだことの方が多かった

・バングラデシュの大学院生は、現地では相当エリートだが、それでも仕事がない。多くが肉体労働者にならざるを得ない。教育熱は高く、教育機関は充実しているが、金融、保険、ITなどの人気職は極めて少なく、とにかく仕事がない 

・バングラデシュでのバッグ生産ビジネス、中国より安いことが至上命題。現地特産品のジュートを原材料に。食料品の高騰で、農民がジュートよりも米を作りたがっていた

・バングラデシュの工場、品質管理が粗雑、そのままでは日本では売れない。そのため、自社工場

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・バングラデシュのハングリー精神は半端ではない。オレが、オレが、とアグレッシブ。チャンスがあればつかもうとする

・途上国でのビジネス、現地語が話せることが実用最低条件。これができないと意思の疎通ができない

・マザーハウス、バングラデシュのためにやっているのではない。自分の夢を実現するためにやっている


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国際情勢を理解するには近現代世界史が必修:アルジェリアの事件と「カスバの女」


アルジェリアでのテロリストのよる日本人を含む人質事件と言う悲惨な事件が起きました。

「カスバ」とは、アルジェリアの首都アルジェの旧市街で、1950年〜60年代初頭、フランスからの独立を求めて、アルジェリアの民族解放戦線(FNL)が、首都アルジェのカスバなどを拠点にゲリラ闘争を闘っていました。「カスバの女」とは、この時の歌です。

日本で突然ブレークした、1967年とは、日米安保など、日本でも反戦運動が盛り上がっていた時期です。

ヨーロッパに近いアフリカ大陸では、古くは奴隷貿易、その後、金、ダイアモンドなどの天然資源が発見され、イギリスはエジプト・カイロから南アフリカ・ケープタウンへ縦断政策、フランスは西アフリカから東海岸への横断政策をとりました。

縦断と横断ですから、当然、どこかで交わる訳で、1898年にスーダンのファショダで両軍が衝突するファショダ事件が起きました

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同じ頃、東南アジアでも、インドの東インド会社を起点にパキスタン、バングラデシュ、ミャンマーを植民地とするイギリスと、ベトナム、ラオスを植民地とするフランスがタイで衝突します

アジアでもアフリカでも双方の間で小競り合いはあったものの、1904年に英仏協商を締結し、アフリカではエジプトはイギリス、モロッコはフランス、アジアではタイを緩衝地帯とし、東側をフランス、西側をイギリスとすることで妥結しています

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イギリス、フランスなどのヨーロッパ先進諸国は、国土、資源、人工も限られており、海外進出をもくろみ、アジア、アフリカ諸国を植民地としました

圧倒的な武力を背景に、奴隷貿易など、資源、労働力を搾取したことは論外ですが、途上国に産業、技術、文明を誘致し、秩序をもたらし、近代化を図った、というメリットも見逃せません

事実、20世紀後半にヨーロッパ先進諸国が撤退し、独立すると、独裁国家となり、虐殺、貧困など、大きく秩序が乱れる事例が多いようです

植民地が独立して、宗主国が撤退して、平和が訪れる、ということは過去の歴史を見る限り、ほとんどありません。政権を取った勢力が一党独裁の長期政権を敷く、それに反対する勢力がクーデターを起こす、などが過去の通例です。

また、政治的不安定な状況に、古くは東西冷戦を背景に、資本主義諸国vs共催主義諸国、現在ではイスラム原理主義勢力が介入してきます。


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バングラテロ〜呼び覚まされた平和なランチの記憶


独立してから40年と日が浅いバングラデシュの富裕層は、まだクローズドな財閥感を保っている。

独立戦争の英雄たちは財閥を成し、独立後の国内で地位を築くと子女を欧米に留学に出す。独立後生まれのボンボンたちがちょうど30代〜40代、留学から帰ってきた後に地盤やコネを生かしてビジネスを始めている時期、というのが、今だ。彼らはたいてい知人同士で、世界は狭い。

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気のいいボンボンたちは青春時代を懐かしみ、帰国した後も在留外国人とつるんでいる。彼らの中にはお酒を飲む者もいるし、 豚肉を食べる者もいた。このレストランでも、在留外国人と金持ちバングラ人の混合グループをよく見かけた。ここはランチ1000円以上の高級空間、在留外国人と金持ちバングラ人のコミュニティが交差する場所なのだった。

私も1000円を出して本場スペインで食べるのと遜色のないパエリアに舌鼓を打っていると、スキンヘッドの男がやってきて、「いらっしゃい」と言う。見知った顔だと思ったら、その大柄のバングラ人は、ダッカ随一の和食レストランのオーナーの1人だった。彼はこのレストランのオーナーでもあるらしい。素敵なレストランの経営総ざらい、やはり途上国の金持ちたちのビジネスは手広い。お金もアイデアもひとところに集まる。


バングラデシュのクローズドな財閥感漂う富裕層と圧倒的多数の貧困層、そこで行う基盤整備事業の難しさ、を感じずにはいられません。

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このような卑劣な、無差別テロ事件の始まりの頃に、1972年の日本人による

テルアビブ空港乱射事件

がありました。

今回のバングラデシュ・テロ事件の犯人が富裕層、エリート層ということでしたが、上記事件の日本人もエリート層でした。

全学連、全共闘など、日本の学生運動を振り返ると、当初は、国をよくするために、自分たちができることから、始まるのですが、うまくいかずに、無力感が漂い始めると、当初の目標とは異なり、次第に暴力化、過激化し、手段を選ばないものへと変質していきました。


お話したように、「TAK」さんは、今回のバングラデシュ・テロ事件については、全くの専門外ですので、これまで、伺ったお話をもとに、途上国での働き方について、感想、コメントなどを書き綴り、特に結論めいたことは書かずに、終わります。





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