2016年11月03日

建築をひらき、まちをひらく 〜オープンハウス・ロンドンの25年〜

という案内が来ました。

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ロンドンでは、市内の約750棟の建築を一斉公開する取り組み「オープンハウス・ロンドン」が毎年9月の恒例行事として定着して久しいです

都市建築のデザイン、創造性に市民が触れる機会、場として設けられました。

建築だけでなく、人と人、市民と専門家、行政が触れ合う場となり、対話が生まれるようになりました。

地域創生、まちづくりについて、日本でもいろいろな取り組みが行われ、

祭りのような非日常的なイベントを行ない、外部の人々に来てもらう試みはあります。

ただ、建築を公開するオープンイベントは、大学、研究機関では行われますが、街づくりでは、あまり聞きません。

このロンドンの事例から学ぶことがたくさんありそうです。

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まちづくりについては、

コミュニティーデザイン、人がつながり、活動する仕組みとは?




コミュニティーというと、以前は地域コミュニティーのような、集まりが考えられましたが、インターネットの時代になって、地域という、空間的な制約を超えて、時には国境も超えて、人々が集まるプラットフォーム、

組織が「壁」があり、出入りが制約され、閉ざされている、のに対し、コミュニティーは、オープンで、出入りが自由、なのが特徴だったりします。

ハードからソフトという流れが主でしたが、最近、逆にハードの重要性が見直されてきました。


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将来への架け橋としての博物館、美術館、図書館




「箱物」行政と言うと、建築物を作って、職員も雇うのだけれど、ほとんど利用されず、税金の無駄遣い、のような言われ方をしていたことがあります。

ところが、最近では博物館、美術館、図書館などの「箱物」が元気です。

来る人を待っているだけではなく、活動の幅を広げて、いろいろなイベントを行っています。

「箱物」のいいところは、とにかく、人が集まる、物理的な「場」があること

共通のテーマに関心がある人が集まると、人と人のネットワークが生まれ、また、新しい動きが起きます


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文化の醸成に大切なのはふれあいの場




文化的環境の整備を目的に帝国劇場が作られたが、劇場で上演される演劇もさることながら、実際にはより重要だったのが、開幕までの時間を過ごす場、通路では政財界の知名人、文化人が挨拶を交わし、談笑するサロンの役目を果たした、ということ


コミュニティーデザイン、多様な人が集まり、つながる「場」をつくるには




人が集まる「場」の重要性が見直されてきています。

ネットの時代だからこそ、リアルな「場」が大切だったりします。


コミュニティーが選択されるのか、

「場」が、人が集まり、栄えるのか、人が去っていき、寂れてしまうのか、

は、「何をやる場なのか?」に加えて、「どんな人が集まっているのか?」が大切だったりします。

楽しそうな人が集まっていると、多くの人が集まってくるし、閉鎖的な内輪感がすると、去っていきます。


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建築についても、

建築デザインという学問

建築的思考を演劇、アート、ファッションに展開する


建築は、人が居住する建物、場、の設計、製作であり、工学的な構造計算、人の居住に適した冷暖房、照明、給湯などの設備設計、意匠など、デザインを総合的に行うものです。

理論、原理に従い、精密な計算を行いつつ、それを、人の居住という視点から、設計、建設していきます。

まさに、人間とエンジニアリングが出会う場所です。


のように考えてきました。

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早速出たお話をまとめます。

・オープンハウスで公開する建築は、必ずしも重要文化財ではなく、むしろ生活文化を伝える建築。生きた文化を伝える。

・祭りという非日常の時に、いつもの街を普段と違う、使い方をすると、新しい発見がある。

・シビック・プライド:都市に対する誇りや愛着。ここをより良い場所にするために自分自身が関わっているという意識を伴う、当事者意識に基づく自負心

・シビック・プライドは与えるものではなく、個人の中で醸成されるもの。デザインすべきは、シビック・プライドを醸成するためのコミュニケーション。

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・人々はほとんどの時間を建築物で過ごすにもかかわらず、一部の専門家以外、建築についての教育を受けない。

・オープンハウスは、建築や都市のデザインについて知ってもらうことで、生活環境に関する興味を高め、都市に関して関与していくきっかけを与えるのが目的

・都市の大規模開発は、仮囲いの中で行われ、いつの間にか完成し、誰かがつくって押し付けられる、のではなく、工事段階から公開し、街の人たちと一緒に造っていく




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