2016年12月21日

人間中心イノベーションと技術革新のかかわり

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AIやIoT、ブロックチェーンなど、先端技術が以前にも増して注目を集める時代が到来しました。

それら技術によって、人間の知性に関する観念やモノとの付き合い方、貨幣の役割や仕組み等、私たちの社会生活や価値観の特に基盤部分において、これまでの常識的枠組みが大きく書き変えられようとしています。

技術起点で私たちが暮らす社会と市場に存在していた常識の枠組みが組み替えられる、リフレーミングの時代が到来したと言えるでしょう。


デザイン思考よりも、人工知能、ブロック・チェーン、再生医療など、最先端の技術を導入することによって、人々の生活は劇的に変化するのではないか。

この場合でも、もちろん、技術が中心ではなく、人間が中心であることに変わりはありません


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イノベーションを創出する思考とは?

効率化とイノベーションのトレードオフ




イノベーションは、意図的に、起こそうとして起きた、、よりも、結果として起きていた、ことが多いのではないでしょうか?


と書きました。

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人々の生活を劇的に変えてしまったイノベーションとは、大々的で大がかりな技術革新の結果、というよりも、着実に進行しているデジタル化、ネットワーク化が生活の隅々まで進んだ結果、だったりします。


人工知能は人の仕事を奪うのか?人力、職人の技から機械による大量生産の事例から




アナログからデジタルへの進展により、写真館、レコード店なども大幅に減りました。

以前はなかった、ネットを活用したビジネスは大きく伸びています。


と書きました。

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デジカメは、当初はアナログカメラに比べ、解像度が低く、バッテリーはすぐに切れ、使い物にならない、という評価でした。

ところが、これらの欠点が急速に改造されると、とたんに普及しました。

フィルム、現像という手間が不要で、ランニング・コストがほぼ0というのが、普及のポイントでした。

上記のようにフィルム、写真館は大幅に姿を消しました。

さらに、スマフォに、デジカメと同性能のものが組み込まれると、

人々は、日々の生活のスナップショットを撮っては、Facebook、Instagramなどに投稿するようになりました。

アルバム、生活の記録、という概念は大きく変わっています。

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amazonが書籍のネット販売を始めた際、数年間赤字が続き、

「丸善に行かなければ買えずに、数週間かかった洋書の購入などは便利だけれど、ビジネスにはならないのでは?」

と言われていました。

ところが、対象商品が食料品、日用品、家電製品など、あらゆる商品に拡大されるようになり、デパート、大型家電店などが大きな影響を受け、閉店に追い込まれるようになりました。

どんな大型店でも、品揃えではネット通販にはかなわないし、来店が不要で、自宅まで届けてくれる、

など、生活スタイルが大きく変化しています。

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東京工業大学COIシンポジウム「『以心電心』ハピネス共創社会」




社会で顕在化しているニーズについて、生体情報やICTなど、大学が有する技術を適用することにより、人々がよりよく、幸せに生活できるのであれば、積極的に乗り出すべきです。

経理について、請求書、納品書など紙ベースで業務を行い、紙に記載されている事項を、エクセル、システムに手入力する

生命保険の特約、保険料について、自分で、その場でシミュレーションを行うのではなく、いちいち生保レディーに委託して、何日かかけて結果を持参してもらう

など、あえて現行技術を適用せずに、旧態然たる業態のままで、既得権益を守ろうとしている業界も少なくありません。


と書きました。

人々の生活を劇的に変えてしまうイノベーションのネタは、至る所にありそうです。




「TAK」さんstakeid at 19:07│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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