2017年01月11日

ヨコのネットワークにタテが加わると推進力が増大




ノマド(遊牧民)ライフスタイルについて「会社をやめてフリーランスで働くこと」のような解釈がなされ、

・ほんの一握りの成功者がいるかもしれないが、安易に、会社への就職を否定し、フリーランスを助長し、結果として、二度と脱出不能な貧困層を産み出している


と書きました。

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3〜4年前のことですが、この頃、フリーランス・ノマド(遊牧民)スタイルのスター的存在だった人々の多くが、大企業、大学などでポストを獲得し、定収入に加えて、年金、保険などの対応も確保した上で、いろいろなプロジェクト、企画、イベントなどを飛び回る、ライフスタイルを続けています。

一方で、それ以外の大多数の大企業をやめて、フリーランス・ノマド(遊牧民)になった人々は、戻ろうにも戻る先もなく、低所得のニートに没落しています。

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この状況は、その当時から予想していて、

ノマド(遊牧民)社会とは、どういう社会?

ヨコのネットワークにタテが加わると推進力が増大




「会社定住型からノマド(遊牧民)型」と言っても、

・どの会社、官庁などの組織にも所属することなく、ノマド(遊牧民)型なのか?

・1か所以上、場合によっては複数の会社、官庁などの組織にも所属した上で、そのぞれの組織およびその他コミュニティーをノマド(遊牧民)するのか?

どちらもありですが、私の見解では後者の比率が増えるのでは?という感じがします

組織とコミュニティーを敢えて、別に書いていますが、組織が従来型の会社、官庁、コミュニティーとは参加・離脱が自由でリアル社会だけでなく、ネット上で繰り広げられる集まり、でしょうか

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参加離脱が自由なコミュニティーでは、個性は発揮してこそ、存在価値があり、個性を抑制したのでは存在意義がありません。それが地縁・血縁ような参加強制、全面コミットメント強要のムラ社会型共同体と違うところです

この存在価値がないのであれば、ノマド(遊牧民)型は難しくなります。つまり、ノマド(遊牧民)型生活を送るには、それぞれの組織、コミュニティーで価値を生み出すことが不可欠です。単に寄生するだけでは排除されてしまいます

ノマド(遊牧民)的ライフスタイルとは、経済的基盤、社会的ネットワークを維持できる信頼、常に新しいものを生み出すクリエイティビティーが不可欠です。就活がうまくいかない、企業に入りたくない、からのような安易な理由で考えるべきものではありません

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ヨコのネットワークだけでは、推進力、パワー、活動資金などが足りません

ヨコのネットワークからブレークした人を見ていると、ソーシャルメディアにより、ヨコのネットワークを形成した上で、マスメディア、大企業など従来型の伝統的メディア、組織をうまく活用しています

個人同士のネットワーク、ソーシャルメディアの活用だけでは限界があります。

「縦のネットワーク」マスメディア、大企業など従来型の伝統的メディア、組織をうまく巻き込む、ことが、プロジェクト、活動が大きくブレークして展開するには欠かせないようです

「横のネットワーク」だけではなく、「縦のネットワーク」が大切なようです


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あえて内向きに、組織、領域、業界内のポジション確立は?


領域、社内外を横断するオープンネットワークが最近、強く標榜されています。

ひとつの会社、業界にとどまるのではなく、広い社会で活躍するには、オープンネットワークが欠かせません。

一方、業界、学会でしっかりした、抜きん出た立場を獲得するには、「業界、学会」内のコア・サークルに加わり、そこでの評価が不可欠です。

後者が内向きとされがちですが、業界内での確固たるポジションも大切です。

オープンネットワークとインナー・サークルは、相乗効果がある場合もあれば、相反する場合もあります。ただ、どちらか一方ではなく、両方が大切です。


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フロンティア人材は「社外のネットワーク」と「社内の合意形成力」を併せ持つ


「社内で認められリーダーになっていく、内向きの人」と「社外ではネットワークが強いが、社内では浮いている人」の両方の長所を併せ持つ人がフロンティア人材、組織には必ず抵抗勢力がいる。組織で何かを行うには、推進、説得、合意形成が不可欠

産学官プロデューサーをやっていて感じるのですが、民間企業に所属している方で産学官に幅広いネットワークを持っている方が、よくいます。

こういう方々は産学官、異分野交流型の研究会、勉強会の委員長、主査、幹事などの取りまとめ役を務められ、参加者からの人望も厚いのが特徴です

多くの場合、名刺は「部長」ただ、社内では部下がいない「部長」、部に何十人もいる「部長」の一人だったりします

社外でこれだけ大活躍されているのですから、社内でも部署間の取りまとめなどに大活躍されているのでは?と思いきや、社内では「浮いた」存在だったりします。

「社外の皆さんはわかってくださるのですが、社内、特に経営層はなかなか理解してくれなくて」が口癖だったりします

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社内では活躍の場がないのなら、社内に拘束されている時間がもったいないので、社外のネットワークを活かして、会社を辞めて、フリーランス、いわゆる「ノマド」を考える人もいます

この人たちは「会社の看板」で仕事をしている訳ではなく、社外のネットワーク、持っている知識、取りまとめ力、コミュニケーション力で仕事をしているので、一見問題なさそうです

ところが、問題なのが「経済的安定」です

この人たちは、上位1割以内に入る程度の収入はもらっています

その安定した収入を基盤に、社外の活動ができています。これを失ってしまうと、一気に活動は狂い出します

アナウンサーでテレビ局を辞めて、フリーランスになる方がいますが、90%以上の方々は収入がダウンします。そのため、やりたくない質の悪い仕事も受けざるを得なくなります。「好きなことがしたくて、フリーランスになったのに、却って不自由になった」というボヤキをよく聞きます

同様のことが起こり、活動の質が一気に低下し、ネットワークもしぼみ、またネットワークの方々に職探しを頼み、敬遠されたりします

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この人たちは、「社外の皆さんはわかってくださるのですが、社内、特に経営層はなかなか理解してくれなくて」と諦めるのではなく、

一度目を社内に向けてみると、違った光景が見えてくるのかもしれません

「社外のネットワーク」に加えて、「社内の合意形成力」を併せ持つことができれば、真の「フロンティア人材」になれるかもしれません


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「安定を望みつつ、変化を望む」この矛盾をどう考える?


安定を望みつつ、変化を望む、矛盾をどう考える?です。


これは一見、矛盾するように見えますが、

・まず、自分がいる場所については「安定した場所」を確保した上で、

・その確保した安定した場所が侵されない前提で、周囲においては、マンネリに陥らず、飽きない程度に、変化がほしい

・ただ、現実には社会、生態系は急激に変化しており、「確保した」と思っていた「安定した場所」も危うくなるかもしれない。

・その場合は、失敗した場合、元の場所に戻れる条件で、新しい場所に移りたい

と考えると、わかりやすそうです。


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女性博士人材の社会起業を考えるフォーラム@お茶の水女子大学、に行ってきました


女性に限らず、男性でも、高学歴で、例えば東大の博士だとしても、新卒採用の、正規トラックから外れてしまうと、そのルートに戻ることは大変難しくなります。


努力しているのに、なかなか成果が出ない場合、思い切って、環境、境遇を変えてみるのもいいかもしれません。

ただ、一時のブームに安易に乗ってしまい、「不可逆的、下方」への移行になってしまわないか、注意することが必要です。




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