2017年05月16日

早稲田大学産業経営研究所アカデミック・フォーラム『ブロックチェーンが切り拓く未来』

という案内が来ました。

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ブロックチェーンについては、

偶然は必然、なぜこの人なの?は、ブロックチェーンで説明




ブロックチェーンという言葉が話題になっています。これは中央機構の無い分散型のネットワークであり、仮想通貨ビットコインの開発により世に広まった概念です。

ブロックチェーンはネットワークの一種であり、複数個所に過去の取引情報をまとめたブロックと呼ばれるデータを置くことで成立します。

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複数個所にデータが置かれているため、例えば利用者の一人が取引データを改ざんしても他の場所のデータとの照合により不整合を検知できるため、取引されるデータの信頼性が高いとされています。

またこれまでのネットワークでは1か所にデータを置き、高度なセキュリティをかけるのが一般的でした。

これに対しブロックチェーンではデータを複数個所に置き、お互いに監視させる仕組みになっています。


と書きました。

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上記の通り、ブロックチェーンはネットワークの一種ですが、フィンテック(金融と情報通信技術の融合)の基幹技術となります。

フィンテック(金融と情報通信技術の融合)については、

一橋大学開放講座「ビッグデータとFintech」

フィンテック(金融と情報通信技術の融合)とは?生活への影響は?

フィンテックは金融と経済をどう変えるか

に書きましたが、


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フィンテックは必ずしも、最近始まったことではなく、実は15年以上も前から、始まってます。

フィンテックとして一番有名なのがモバイル決済です。

iPhoneやAndroid携帯などに小さな器具を取り付けるだけでクレジットカード決済が出来る、Squareや楽天スマートペイなどが有名です。

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従来はクレジットカード決済端末という大きな機械を購入し、それを電話回線などにつなぐことでクレジットカード決済は行われていましたが、フィンテックを活用したモバイル決済では携帯電波で決済が出来るので、最小限の器具のみでクレジットカード決済が出来るようになりました。

従来:専用のカード決済機を購入して店舗に設置&決済

今後:iPhoneなどのスマホに器具を取り付けて決済可能

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これにより、

小売店はクレジットカード会社の審査の必要はなくなり、端末もiPhoneやiPadに付ける無料で配布されている機器を付けるだけでよくなりました。

また、個人間取引では、現金もしくは銀行振り込みという選択肢を選んでいましたが、モバイル決済を使うことによって個人間での取引でもクレジット決済が可能になりました。

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ここまで見てきたところでは、

小切手、手形、送金など、これまで銀行が行っていた決済業務が、どんどん他の企業に置き換わってきます。

銀行は以前は、資金を調達し、借入と貸出の金利差でビジネスを行っていましたが、

ゼロ金利で、しかも企業も個人も、お金を借りたがらない時代になって、小切手、手形、振り込み、送金などの手数料でビジネスを行っていました。

クレジットカード会社と提携していない、海外のホテルなど、特に海外に送金する場合の手数料は、これまで相当割高でした.

ところが、この銀行の決済業務が、他へ置き換わっていくわけです。

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ディジタル化、オンライン化によって、大きく様変わりしたのが、カードのポイントでしょうか?

カードのポイントは、古くからあったのですが、今どれだけポイントがたまっているのか、販売店で購入した際、あるいはカード会社から送られてくる明細で知ることができるもので、取引の大きな要因にはなっていませんでした。

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ところが、インターネットにより、自分のカードに、今どれだけポイントがあるのか、いつでもわかるようになり、

ネット通販も進んできて、各企業が、ポイントを進んでつけるようになりました。

このポイントは、通貨と似た価値がありますが、他では使えない、それぞれの企業の仮想通貨と言えます。

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購入額の10%など、比較的大きなポイントを付与することにより、消費者を自社に囲い込む、ことがしやすくなりました。

なお、この仮想通貨であるポイントはなるべく広く使える方が消費者にとっては便利です。それゆえ、企業間での連携も見られます。


上記には、決済機能が銀行から、他の企業に置き換わっていく、と書きました。

通貨については、アメリカがドル、EUがユーロ、日本が円など、国家が通貨を発行し、それぞれの国家を超える場合は、

通貨を手数料を支払って、行く国で通用する通貨に交換します。

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通貨の歴史を考えると、

マクロ経済学は他学問、とりわけ統計物理学を取り入れて変わっていく


太古の昔から、物々交換などモノとモノ、サービスの交換をスムーズにするための貨幣、通貨の発明

トマ・ピケティ『21世紀の資本』金融経済と実体経済の格差を利用する 

古代の東西貿易では、それぞれの場所では安価だが、よそへ持って行くと高く売れるもの(東洋の塩、コショウ、絹、西洋の鏡などの工芸品)

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つまり、安いものを買って、高く売れる場所で売る、ことにより、莫大な利益を上げました。財産である、商品を積んだ船は難破で沈むリスクがありましたが、これを回避するために作られたのが保険です。

江戸時代の両替商は、江戸の金貨、大阪の銀貨、各般の藩札を両替し、手数料で大きな利益を上げました。


希望とデザイン


1914〜1918年の第1次世界大戦前は、アメリカ、ヨーロッパは金本位制という、金と通貨が交換できる制度でした。

これにより、通貨の価値は金で保証されていました。

戦争には、兵器、物資、食料など、大量の需要が発生します。

主な戦場はヨーロッパでしたが、直接の戦場ではなかったアメリカ、日本には大量の製品の発注があり、工場はフル稼働で生産し、設備増強しても、生産が追いつかないほどでした。

アメリカ、日本の企業は大儲けし、「戦時成金」が発生しました。

この発注に大量の通貨が必要なため、金本位制は一時中断していました。

それゆえ、通貨の価値は下がっていました。

さて、戦争が終わり、平和がやってきました。

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アメリカ、ヨーロッパは金本位制を再開し、日本も行いました。

ところが、戦争でふくらんだ通貨は、もはや金とはバランスしません。

順調な経済をもたらしていた、兵器、物資、食料などの発注もなくなりました。

そこで起きたのが、1929年のウォール街に端を発した世界大恐慌です。


結局、この世界大恐慌を乗り切ることができたのは、第2次世界大戦の勃発まで、待たねばならなかったでしょうか?


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経済、政策、国際社会の振り返りから見るアベノミクス


アメリカのニクソン大統領が1971年8月に金とドルの交換停止、いわゆるニクソンショックがありました。

これは、アメリカが1960年代後半のベトナム戦争などによる、財政支出を受けてインフレーションの加速や貿易黒字減少など、景気過熱気味で経常収支が悪化するアメリカは、歳出が増大する一方で歳入が減少し財政赤字が急拡大し、急増する失業者を前に国内雇用維持のためには財政支出が必要と考えられており、ジレンマに悩まされます。

ドルと金と交換するのであれば、ドル紙幣を大量に発行することはできません。そこで、金とドルの交換を停止しました。これによりドル紙幣は、政策的に発行できるようになりました。

さらに、1971年12月に、いわゆるスミソニアン協定のより、1ドル360円から308円に切り上げられ、1973年2月14日に、第二次世界大戦後の通貨の枠組みであったブレトン・ウッズ体制が終結させ、固定相場制度を軸にした通貨体制から、金融政策の独立性が高い変動相場制度へ移行しました。


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国際テロ危機が高まる中、EUはギリシャ危機でユーロ安、ロシアはウクライナ危機の再燃、中国の景気減速で、アメリカが独り勝ち、金利引き上げの予想で国際経済はどうなる?


貨幣の時代には金銀の採掘量により発行に制限がありました。

紙幣は発行されても、金本位制により、紙幣が金と交換される制度においては、紙幣発行量に制限がありました。

金本位制でなくなってから、紙幣を大量に発行できるようになり、「紙幣」を大量に市場に供給するのであれば、「紙幣」の価値が急落するのでは、と考えるのが自然です。

紙幣が金と交換されない現在は、紙幣が大量に出回れば、ハイパーインフレで、文字通り、紙屑同然になってしまうリスクも、ないわけではありません。


通貨を発行できることが国家のパワーの源泉であり、また、ドル、ユーロ、円など信頼性の高い通貨、

特に基軸通貨であるドルを発行でき、その発行量をコントロールする力が、超大国アメリカのパワーの源泉でした。

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仮想通貨、ビットコイン、というと、暴落する危険がある、犯罪に使われるのでは、など何やら怪しいイメージが付きまとっています。

ところが、例えば、amazon、楽天などネット通販で使える「仮想通貨」があり、それにポイントが付き、

PASMO、SUICAなど交通機関で使えて、海外でも当日のレートで利用できたとしたら、どうなるでしょうか?

安全性は、上記のブロックチェーンにより、それぞれの取引が連鎖する形で、担保されます。

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今後、どう展開するのか?楽しみです。







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