2017年05月28日

東工大×ロンドン芸術大学セントラル・セントマーティンズ校合同シンポジウム 「科学・アート・デザインの実験」

という案内が来ました。

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科学・技術と創造・芸術。

この、一見離れた分野において、東京工業大学とロンドン芸術大学が手を組み、シンポジウムを実施することになりました。

選んだテーマは「実験」。専門分野と文化の隔たりを超え、両者が繰り広げてきた「実験」とは何かを見つめ合い、学び合う機会です。


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アートとサイエンス、アートとテクノロジー、芸術と科学・技術

これらは対極というよりも、交わりなどない、別次元のもの、と考えられます。

アート、芸術に必要なものが想像と創造、イメージングとクリエイティビティー

真理を探究する科学、探究した真理を社会に適用する科学・技術にも想像と創造、イメージングとクリエイティビティーが欠かせません

実は、芸術と科学・技術は相性がよくて、違う視点からの相乗作用があります。

さらに共通しているのが、コンピューター、インターネット、デジタル技術の利用でしょうか

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科学・技術については、言うまでもありませんが、アート、芸術においても、デジタルアート、メディアアートの展開にめざましいものがあります。

芸術と科学・技術、これらは常に変化、進化していきます。あるいは変化、進化があることが本質だったりします。

新しい手法、技術をどう取り入れていくか?

単なる変化、進化だけでなく、忘れられていた概念、価値観を掘り起こしたりもします。

科学は常に真理の探究を続けますが、技術、芸術はスタート、普及には社会、時代とのタイミングが重要だったりします。

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実は、東工大では、こういった活動を以前から細々と続けておりましたが、最近ようやく花開いた感じです。

6年前に、

「サイエンス×芸術×テクノロジーはどこへ行くのか」に参加しました




サイエンスとアート

サイエンスの発見なしで、私たちは生活できない。

アートの美しさなしで、私たちは生きていけない。

2つは互いを必要とし、あるときはぶつかり、水の流れのように、ゆらぎながら進んでいく。

それを私たちはCreative Flowと呼びます。

サイエンスとアートの波がエネルギー、サスティナブル、ディープ・エコロジーの流れになり、わたしたちの住む<都市の生態系>を変えていく。

希望と思えるのは、小さなゆらぎでさえも成長して、全体構造を変えるからである(Ilya Prigogin)

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サイエンス、芸術、テクノロジーは、イノベーションや創造性を生み出す重要な側面をもっています。

この三者の関係を比較したり、結びつけたりすることは一見困難ですが、昨今では、多くの関心が集まっています。

芸術からサイエンスへ、サイエンスからテクノロジーへ。この三者間の矛盾や結びつきを発見し、社会的にダイナミックな動きを分析する


シンポジウムでは、いろいろな個別事例が紹介されましたが、ここでは個別事例の紹介よりも、これまで考えてきたことを整理します。

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芸術とはコミュニケーションである


千住博さんは、著書『美は時を超える』の中で、古代ギリシャの詩人ホメロスの言葉を引用して説明しています。

「芸術とは、人に知らせたくなる行為のこと」

もっと明るい場所で「多くの人に見てもらいたい」という本能が、神の領域であった「美」を、人間の領域の「美」へと転換させていったのではないか、と千住さんは言っています。

多くの人の目に触れ、批評を受けることが、描く側の創作意欲を刺激し、次の作品が生まれていったに違いありません。

「描く」・「創る」と「見る」・「評価する」という相互作用のもとで、芸術は発展してきました。

「芸術とはコミュニケーションである」

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内面から沸き起こるイマジネーションを他者にどう伝えていくか、そのための創意工夫のプロセスが芸術活動であり、「伝えたい」という想いの強さこそが、優れたアートを産み出す源泉だそうです。

モーツァルトの音楽、レオナルド・ダヴィンチの絵画など、すぐれた芸術は、時代、国境を超えて、人々の心に伝わります

芸術とふれ合い、鑑賞する過程は、芸術作品が持つ感性的価値を通じて自らの感性に気づく営みでもあります。

アートを通して、人と人、人と芸術、人と場等など、新しい絆を見つけることができる、かもしれません。


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研究活動とは美しいアートである




アートとは音楽、絵画、写真、彫刻などの媒体を使って、自分が表現したいことを表現するもの、でしょうか?

作品を作る時は自分の概念を具現化させて自分の世界を構築させようという出発点から始まる

無から有を生む、というものよりも、既に自分が抱いている、持っているコアをベースに未知のものを創造していく

作品が重視されがちだけれども、アーティストにとっては、作品以上に創造するプロセスが重要であったりする

研究も既存の研究成果(自分、他者を含めて)をベースに、ある特定の分野を掘り下げて、探究し、真理を発見したり、仮説を構築し、何らかの手法で検討したりして、未知のものを創造して、自分の世界を構築していく


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「街にあるものを使いこなす」学びのプロジェクト




アートと言っても、特に芸術性の高いものに限られません。

実はアートは日常に潜んでいます。この日常に潜んでいるアートを引き出すのが、アーティストの役割、

それをムーブメントに結び付けるのがプロデューサーだったりします。


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アートは鑑賞するものではなく、生活の中に取り入れるもの


アートというと、人々の生活からかけ離れた世界で、孤独なアーティストがクリエイティブな作品を生み出す、

というイメージがありますが、それよりもむしろ、

人々が生活の中に取り入れて、活かしていくもの、なのではないでしょうか?






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