2017年06月10日

World Sustainable Built Environment Conference 2017 Hong Kong(世界建築環境会議)

にスピーカーとして参加してきました。

図1

折から、アメリカのトランプ大統領がパリ協定からの離脱を表明したところです。どんな雰囲気かしら?

結論から言えば、トランプ大統領はG7先進各国、中国、インドあるいは発展途上国、あるいはアメリカ国内からも、強い反発にあい、四面楚歌の孤立状態、ということでしょうか?

161006_img1_w500

「地球の想像力」地球レベルで考える時代に




地球の問題というと、温暖化防止、汚染対策などが思い浮かび、石炭、石油など化石燃料の削減、再生可能エネルギーの導入、というシナリオに結びつくのですが、それだけでなく、それぞれの国、地域の経済、教育、文化なども大きく関わります。

周辺領域を含めて、俯瞰すると、新たな、いろいろな切り口が見えてきそうです。


と書きました。

図2

温暖化対策として世界規模で始まった化石燃料削減、省エネルギー、再生可能エネルギー導入は、産業革命以来の人類が得た豊かさ、便利さの反面のひずみを元に戻すもの、とも言えます。

ところが、実際に行っているうちに、大気汚染抑制による健康改善、エネルギー・セキュリティー強化による中東・ロシアなど産油国の影響削減など、

その効果は温暖化防止を超え、世界の経済、社会、政治など多様に及び、かつ、世界がつながっていることを人々が認識し始めています。

もう、この流れは止まりそうにありません。

図3

参加しながら、考えたことをつれづれ書きます。

図4

温暖化対策の主役はG7からアジアへ。

(1)京都議定書(1997)参加しなかった中国がパリ協定(2015)では主役に

(2)成熟飽和のG7に対し、成長が続くアジア

(3)アジアは世界のバロメーター(いい意味でも悪い意味でも最初に兆候が出る)

図6

建築物の温暖化対策に万能薬はない。

(1)寒冷地域の暖房エネルギー(北欧、カナダなど)

(2)暑熱地域の冷房エネルギー(東南アジアなど)

(3)途上国の都市化(先進国がたどった道はショートカットすればよい)

図9

建築物の温暖化対策は都市部の対策が重要。

(1)都市部の集中が進む。(特にアジア)エネルギー消費のほとんどは都市部。

(2)既存建物の改修時に大幅な省エネの可能性。

(3)交通手段の省エネ化、マイカーから公共交通手段、ガソリンからバッテリーカー

図10

建築物の温暖化対策技術

(1)暖冷房、換気など個別要素技術の進歩

(2)再生可能エネルギーの導入(太陽光、風力などの発電は増加しているが有効利用は今一つ)

(3)IoT、人工知能、ビッグデータ、モバイル技術(ポテンシャルは大きいが、現状ではどう適用するか、わからない)

図12

スマートシティー

(1)モデル都市から既存都市への適用へ(新設よりも、人々が住み続けながら、都市をスマートに)

(2)出始めている失敗事例から学ぶ

図13

モニタリングからコントロールへ

(1)オンライン・モニタリングの活用

(2)見える化、は第1歩だが、人間は必ずしも合理的な対応ができない。

(3)進歩し、価格が低下してきているセンサリング技術を使った自動コントロール

図16

コスト評価、ペイバックタイムの難しさ(太陽光、蓄電池、SOFC、モニタリング・システムなど)

導入時コスト、ランニングコストが数ヶ月で大きく変動、数十年スパンのコスト評価は事実上無理

図19

さて、国際学会では、科学技術だけでなく、世界中の人との触れ合いが楽しいものです。

スピーカーとして参加すると、同じセッションのスピーカーと仲良くなれる、参加者が話しかけてくれる、などメリットが大きいです。



トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール
最新記事
Archives