2018年07月12日

(ワークショップ)エビデンス・ベースドの大学の研究機能のマネジメント:産学官連携のあり方を中心に

という案内が来ました。

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いま産学連携はどのように推移し、社会からは何を達成することが目指されているのか?:「イノベーション創出に向けた産学官連携」

産業界から大学に期待するものはなにか?

社会との関係で大学はどのような研究力向上を目指し、成果還元を進めて行くべきなのか?

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産学連携と言うと、共同研究、技術移転、ライセンス契約などが思い浮かびますが、最大の産学官連携は、教育、研究を通じて、優れた人材を育成し、企業、官庁、研究機関などで活躍してもらうことではないでしょうか?

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ここでは、理工系の博士課程を中心に議論が進みました。

欧米では、理工系の博士は、高給で引っ張りだこですが、日本では、企業からの評判はあまりよくありません。

「特定分野の専門知識は持つものの、業務には活かせない」

研究業務についても、

「専門分野以外の研究活動は行えない」

と厳しいものになっています。

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博士と仕事をすることが多い「TAK」さんの実感としては、「半分当たっているし、半分外れている」という感じでしょうか。

さらに調査結果が紹介されます。

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理工系大学院では、研究テーマの選定、仮説構築など研究ストーリーの展開、実験計画立案などの、上流工程は教員が行い、実験、解析、論文執筆など下流工程は学生が行うことが多い。

上流工程も主体的に行い、専門外の研究も取り込んだ学生が活躍しているケースが多い。

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早稲田地球再生塾に行ってきました




工学分野の研究者、技術者には、

・垂直方向、バーティカル 自分の専攻を掘り下げて、例えば、これまでのない高効率化、高性能化を目指す

・水平方向、ホリゾンタル、他の分野の研究成果を取り入れて、自分の分野の拡大、進化を図る

の2種類の人々がいます。

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一般的にですが、

垂直方向の研究者、技術者は、他分野の研究には、あまり関心を示しません。

一方、水平方向の研究者、技術者は、他分野の旬な研究、例えば人工知能、ロボット、IoTなどには、興味津々です。

垂直方向に、掘り下げる際にも、他分野の研究成果が、きっかけとなることが少なくありません。

断っておきますが、水平が大切で、垂直はダメ、と言っているのではありません。両方とも大切で、それぞれが影響しながら、進歩していきます。

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学部から大学院、学生から社会人、になると、一般的に専門が分化していき、他分野のことに関心がなくなっていきます。

そうは言いつつ、リベラルアーツなど、時間外に学ぼうとする大学院生、社会人もたくさんいます。

これって、「これ、面白そうじゃん」という好奇心の違いかな、などと思いますが


と書きました。

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垂直方向に掘れる人、水平方向に広げられる人、は、研究分野だけでなく、企業でも活躍できます。

専門を深化させて、これまでよりも優れた技術を開発する、技術を新分野に適用し、新たな価値を生み出す能力があるわけですから。

専門外の知識、研究成果を活用できる人はなおさらです。

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問題なのは、教員の指示通りに、実験、解析をルーティン作業で行い、論文も教員の指示通りのストーリーにしたがい、執筆する場合でしょうか。

これは学部、学科、研究室の雰囲気によるので、何とも言い難いところです。

人工知能、ロボット、IoTなど最先端の分野では、研究成果をタイムリーに発表するために、研究者が足りずに、大学院生が研究成果の執筆を下請け、という事態も起こり得ます。

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変革を拒むのは、かつての王者、あの栄光をもう一度、は絶対にない

「自分たちは負けていない」という間違った現状認識によって、日本の電機産業は衰退した

に書いたような、少し時流から外れた分野では、採択される論文を出すために、やはり大学院生が研究成果の執筆を下請け、にもなりかねません。

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昔は研究は個人ベースで行うことも多かったのですが、最近はチームで行います。

チームと個人の関係は、

タコツボのルールと社会のルール、優先されるのは圧倒的にタコツボのルール

に書いた、スポーツの監督とチーム、プレーヤーと同様に、チームとしての業績と個人の関係もあり複雑です。

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人文知の手法を導入するのは、理工学者かもしれない




ワークショップでお会いした方々は、歴史、科学史、思想史、経済史など、歴史系の研究者が主体でしたが、

「私の専門は18世紀後半のイギリス政治史です」「私の専門は17世紀のフランス思想史です」

という方々が多かったです。

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お話を伺っていると、文献調査の研究が主体で、その中から、先行研究者との解釈とは異なる、自分オリジナルの解釈を導き出すのが主体で、急速に進歩、変革していく時代、社会における人々の考え方、生き方を取り扱う、には関心を感じませんでした。

ICT、バイオテクノロジー、人工知能、ロボットなどの急速な進歩に対応する、人文知を形成、導入するのは、理工学者かもしれない、そんな感じを持ちました。


と書きました。

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急速な進化が進んでいる理工学は、あらゆるとことにチャンスが隠れている、

という発散気味な結論で、ここはおさめます。






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