2019年04月19日

日本人は、空気を読むのが得意、とされ、空気を読まない人は「KY」とされ、嫌われます。

また、集まり、イベントでは、「おめでとうございます」「大変ためになりました」

と講演者、主催者、参加者をほめたたえることが、当たり前、とされます。

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日本の慎み深い文化の特徴として、それはそれでよいのですが、あらかじめの予想通りで、特に得るものはなかったりします。

予想とは、少し「ずれ」があることにより、新たな発見、そこからの展開があったりします。

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少しの「ずれ」どころか、大いなる「乱れ」で、社会現象と言えるほどの議論を呼んだのが、

上野千鶴子先生入学式祝辞に対する東大的考察

に書いた、東大入学式の上野千鶴子先生の祝辞と、

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『彼女は頭が悪いから』ブックトーク、どこで歯車が狂ったのだろう?

に書いた、同じく東大の瀬治山角教授でしょうか。

お二人ともジェンダー論が専門です。

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このうち、東大入学式の上野千鶴子先生については、主催者が、予定調和を乱すこと、それが社会で議論を生むこと、を期待していたのではないか、と考えます。

大学入学式の祝辞は話題になりますが、最近は京都大学の山極総長、京都市立芸術大学の鷲田清一理事長(元・大阪大学総長)に話題を持っていかれてしまうので、東大が話題奪還のための論客投入だったとも考えられます。

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一方、瀬治山先生は、せっかくのブックトークに参加された方々、特に学外から参加された方々に議論が迷走し「モヤモヤ」した感情が後を引いた、と感じられているようです。

議論の幅を広げ、深めることを、期待されての参加だったのが、「事実と異なる」ことの指摘となりました。

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瀬治山先生が参加されたブックトークには、何度か参加したことがあります。

その様子は、

東大理系の恋愛はどうすればよいのか?

東京大学五月祭イベント「東大で理系の恋愛を語ろう」に参加しました

に書きましたが、楽しそうに話され、少し「ずらし」ている瀬治山先生が印象的です。

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東大新聞オンラインに、

ジェンダー論・瀬地山角教授と振り返る、姫野カオルコブックトーク【前編】「モヤモヤ」が残った理由とは

姫野カオルコブックトーク 主催者林香里教授に聞く 不十分だった性暴力反対の議論

『彼女は頭が悪いから』作者・姫野カオルコさんインタビュー 小説に込めた思いとは


に主催者の林香里先生、瀬治山先生、作者・姫野カオルコさんのそれぞれの主張が書かれています。

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姫野カオルコさん

イベント当日は体調が悪く言葉足らずに終わってしまった

東大に関する情報は東大のホームページで調べたり、東大卒の30代弁護士にアドバイザーになってもらったり、東大卒の文藝春秋社員にもゲラを読んで問題点を指摘してもらったりしていました。

「女子率1割」という記述に関しては、女子が少ないことが読み手に即座にパッと伝わるようにしなければならないと思ったからです。

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瀬治山先生

三鷹寮とか女子学生比率とか理祇犬里海箸箸、細かいように見えるけれど東大の現状を理解する上で重要な描写の一つ一つが違っているので、少なからぬ東大生はリアリティーを持って読めないという意見がたくさん出ました。

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卒業生の「TAK」さんも、「これ、現実を調べないで、何かの2次情報で書いているのでは?」と感じました。

東大を対象に、実際の事件をもとに小説を書くのであれば、学内の事情をしっかり調べたうえで、書くことが求められます。

東大に限らず、どの大学にも、イメージと実態のギャップがあります。

外からのイメージで書くのではなく、学内関係者が「そう言われれば、確かにそうだ」と感心するくらい、学内の事情を踏まえた上で書くのが基本です。

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「TAK」さん自身、講演会に参加して、

「これ、事実と違うな」「一昔前の、資料だな」

と感じることがあります。

そういう時は、瀬治山先生ほどではありませんが、「事実と異なる」という指摘はします。

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イベントは主催者、講演者だけのものではありません。事実と異なる、架空の話にもとづいて、議論をしても意味がありません。

時間、スケジュールを割いて参加した、参加者も、空気を読まずに、予定調和を乱しても、「事実と異なる」という指摘はする、でよい、と思います。

ただ、イベントに参加した人たちが「こんなイベント参加するんじゃなかった」ということのないよう、「このイベントに参加してよかった」と帰れるようにはしたいものです。





















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