2023年03月24日
野球侍ジャパン、世界一おめでとうございます。

特に準決勝のメキシコ戦ではでは、序盤に0-3とリードされ、9回も4-5とリードされた状況で迎え、大谷選手が先頭打者としてツーベースヒットで出塁し、
フォアボールで出塁した吉田選手を、足の速い周東選手に替え、不振だった村上選手の逆転タイムリーヒットという劇的な幕切れでした。

栗山監督は退任へ「あすから肩書がない人」

栗山監督のパイオニア(開拓者)としてのキャリアを見ると、興味深いものがあります。
野球選手とは縁が薄い東京学芸大学出身、ヤクルト時代は野村監督に疎んじられました。
大学院修士課程で、送りバントによる得点率をデータ化し、勘と根性のスポーツに科学的手法を取り入れました。

これ以降、アスリート出身者が大学院に進学する事例が増え、科学的手法が次々に取り入れられていきます。
元巨人の桑田真澄投手は東大総合文化研究科の研究員です。
大谷選手の投手と打者の二刀流を勧めたのも栗山監督。大谷選手の活躍で、今では市民権を得た二刀流ですが、10年前、大谷選手が日本ハムファイターズに入団した時は、どちらかに決めるべき、という意見が専門家の間で主流でした。

準決勝のメキシコ戦では最後に1塁ランナーを周東選手にし、村上選手に長打による逆転勝ちを期待していることを伝えました。
勘と根性の野球監督のパラダイムを完全に打ち破り、データによる科学的手法を導入したパイオニアです。

「理屈じゃなくて身体で覚えろ、根性で練習」のスポーツの世界に科学的理論、分析の導入
「理屈ではなく、身体で覚える」スポーツに科学的理論、ビッグデータを取り入れる

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私が学生の頃のスポーツは、巨人の星、アタック・ナンバー1などのスポーツ根性アニメの影響を受け、「理屈ではなく、身体で覚えろ」「根性で練習だ」というものでした。
この考え方は、今となっては時代遅れですが、当時は合理性がありました。

私はテニスをやりますが、
「テイクバックして、軸足を踏み込んで、軸足の前でインパクト」
などと意識して、考えながら、やっていては、いいショットなど打てません。
それよりも、実際に生のボールを打ってみて、体感しつつ、身体で修得する方がずっと上達しました。
ただし、初心者から初級、中級になると、自己流になり、上達が止まってしまいます。

「自分のタイムは伸びているのですが、世界のレベルの伸びがそれをはるかに上回るものなのです。」
自己流の、「理屈でなくて、身体で覚えろ」「根性で練習」では、日本のトップ選手でも世界には通用しないようです。

コーチと選手のコミュニケーションにも課題がありそうです。
コーチは、選手が改善すべき点について、イメージ、感覚で感じます。それを、正確に言語化する必要があります。
ところが、うまく言語化できず、選手にはうまく伝わらず、「何を言われているのか?わからない」なんてことになります。
イメージ、感覚だけでなく、映像、科学的データがあれば、コーチと選手の間で、課題の共有がうまくいくかもしれません。

ただ、選手は科学的データを提供されるよりも、「コツ」をつかんで、競技、演技がうまくいくことが大切だったりします。
この「コツ」をつかむのが、これまでは手探り、試行錯誤で、さらに暗黙知、感覚で伝えられていたのですが、体系化、言語化するとよさそうです。

トップアスリートとて、「完璧」ではありません。
流体力学、機械力学などを駆使することにより、さらなる向上が望めます。
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特に準決勝のメキシコ戦ではでは、序盤に0-3とリードされ、9回も4-5とリードされた状況で迎え、大谷選手が先頭打者としてツーベースヒットで出塁し、
フォアボールで出塁した吉田選手を、足の速い周東選手に替え、不振だった村上選手の逆転タイムリーヒットという劇的な幕切れでした。

栗山監督は退任へ「あすから肩書がない人」

栗山監督のパイオニア(開拓者)としてのキャリアを見ると、興味深いものがあります。
野球選手とは縁が薄い東京学芸大学出身、ヤクルト時代は野村監督に疎んじられました。
大学院修士課程で、送りバントによる得点率をデータ化し、勘と根性のスポーツに科学的手法を取り入れました。

これ以降、アスリート出身者が大学院に進学する事例が増え、科学的手法が次々に取り入れられていきます。
元巨人の桑田真澄投手は東大総合文化研究科の研究員です。
大谷選手の投手と打者の二刀流を勧めたのも栗山監督。大谷選手の活躍で、今では市民権を得た二刀流ですが、10年前、大谷選手が日本ハムファイターズに入団した時は、どちらかに決めるべき、という意見が専門家の間で主流でした。

準決勝のメキシコ戦では最後に1塁ランナーを周東選手にし、村上選手に長打による逆転勝ちを期待していることを伝えました。
勘と根性の野球監督のパラダイムを完全に打ち破り、データによる科学的手法を導入したパイオニアです。

「理屈じゃなくて身体で覚えろ、根性で練習」のスポーツの世界に科学的理論、分析の導入
「理屈ではなく、身体で覚える」スポーツに科学的理論、ビッグデータを取り入れる

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私が学生の頃のスポーツは、巨人の星、アタック・ナンバー1などのスポーツ根性アニメの影響を受け、「理屈ではなく、身体で覚えろ」「根性で練習だ」というものでした。
この考え方は、今となっては時代遅れですが、当時は合理性がありました。

私はテニスをやりますが、
「テイクバックして、軸足を踏み込んで、軸足の前でインパクト」
などと意識して、考えながら、やっていては、いいショットなど打てません。
それよりも、実際に生のボールを打ってみて、体感しつつ、身体で修得する方がずっと上達しました。
ただし、初心者から初級、中級になると、自己流になり、上達が止まってしまいます。

「自分のタイムは伸びているのですが、世界のレベルの伸びがそれをはるかに上回るものなのです。」
自己流の、「理屈でなくて、身体で覚えろ」「根性で練習」では、日本のトップ選手でも世界には通用しないようです。

コーチと選手のコミュニケーションにも課題がありそうです。
コーチは、選手が改善すべき点について、イメージ、感覚で感じます。それを、正確に言語化する必要があります。
ところが、うまく言語化できず、選手にはうまく伝わらず、「何を言われているのか?わからない」なんてことになります。
イメージ、感覚だけでなく、映像、科学的データがあれば、コーチと選手の間で、課題の共有がうまくいくかもしれません。

ただ、選手は科学的データを提供されるよりも、「コツ」をつかんで、競技、演技がうまくいくことが大切だったりします。
この「コツ」をつかむのが、これまでは手探り、試行錯誤で、さらに暗黙知、感覚で伝えられていたのですが、体系化、言語化するとよさそうです。

トップアスリートとて、「完璧」ではありません。
流体力学、機械力学などを駆使することにより、さらなる向上が望めます。
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