スター・ウィーク~スタッフの徒然日記~

スター・ウィーク実行委員がリレー形式で、スター・ウィークの活動や企画の進行状況について綴ります。

二十六夜の月。

みなさんこんにちは。
「いまほし」掲示板の管理人「F」こと古屋です。

気が付けば11月もあと10日とちょっと。
少しずつではありますが、年の瀬に向け気ぜわしさを感じるようになってきました。
週明けからの話題はやはり「しし座流星群」かもしれませんが、
流れ星を見るのにはちょっと邪魔になってしまう月のお話をひとつ。

今日は陰暦閏9月の26日、明け方になると「二十六夜の月」が昇ってきます。
古来より日本では、人々が集まり特定の月齢の月の出を待つ、「月待(つきまち)」
という風習がありました。
この二十六夜の月も待つ風習があったそうです。

二十六夜の月は細く欠けていて、ちょうど夕方の三日月を逆向きにしたようなカタチ。
月の出の際に、まず欠けた月の先端が地平線に姿を現し、続いて本体が
見えてくる様子を「阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)」に見立てて、
月の出を待ったから…という説があります。

実際には月の出は明け方近いですから、待つのは大変だったはず。
みんなで持ち寄った食事などを楽しむうちに、江戸時代の頃にはちょっと娯楽的な
行事へと変化してしまったようです。

月の出を待つ、面白い風習はまだまだたくさんありますので
またの機会にご紹介しますね。

*** *** *** ***

さてさて、お話は変わりますが今月のアタマ、関西は大阪の某所にて
スター・ウィーク2014の実行委員会ミーティングが開かれました。
スタートから20年になろうとするスター・ウィークの歴史の中で、
東京以外の場所でミーティングが開かれたのは実は初めてのことであります。

今回参加できる委員のほとんどが西日本在住チームだったからというのが
その主たる理由でありましたが、昼過ぎから約6時間にわたって
今年度の反省と来年度に関しての議題がみっちり話し合われました。
今年度から体制が大きく変わり、いろいろと手が行き届かなかった
反省も踏まえて、来年も頑張っていくことを委員一同確認した次第です。

ミーティングで程よくアタマを使った後は、委員長オススメの素敵な日本酒バーへ。
北は山形から南は熊本と、各地の銘酒に委員一同舌鼓をうったのでありました^^;


sw2014m




















kouro


しし座流星群を観察しよう

しし座流星群の極大日が近づいてきました。
テンペル・タットル彗星を母彗星とするこの流星群は、およそ33年ごとに大出現を繰り返し、最近では2001年に日本を含む東アジアで大流星雨を見せています。
現在は母彗星が遠ざかり、2001年のような大出現は望み薄となっていますが、それでも過去に母彗星が軌道上に残したチリの帯に地球が遭遇することは考えられますので、2001年のような出現は望むべくもないものの、通常よりも多くの流星が見られる突発出現の可能性はあります。

今年ですが、まず17/18日に通常の極大がやってきます。
下弦の月があり条件はあまり良くありません。
それでも、明るい流星の多い流星群ですから、良く晴れていれば1時間に20個程度の流星を見ることができるでしょう。
時間帯は、18日の未明が最もたくさん見えると思われます。
毎年、この時期からぐっと冷え込みますので、防寒に留意してぜひ観察してみてください。

21日にも、ダストトレイル(彗星が残したチリの帯)に遭遇する予報が出ています。
残念ながら好条件なのはアメリカですが、日本では21日の未明、22日の深夜に注意を払う必要があります。

しし座流星群の流星は速度が速く、青白いものが多いことが特徴です。
痕を残す流星が多いことも特徴で、明るい流星では数分から数十分にわたって観察できる永続痕を残すものもあります。

観察する際には月を建物などで隠し、直接視界に入らないようにすると良いでしょう。
月明かりが目に入るか入らないかの違いで、ずいぶん見える流星の数が違います。

平日ですので勤務のある方はちょっと辛いですが、明け方が主体の流星群ですから、早く就寝し、2時か3時頃に起床して観察されると良いかと思います。

松本幸久 記

肉眼黒点出現中

太陽に大きな黒点が見えています。
最近は太陽活動が不活発で、あまり大きな黒点は出現していないのですが、久々に巨大な黒点の出現となりました。

20141024sun01

写真は、8㎝屈折望遠鏡に太陽専用の減光フィルターを取り付けて撮影したものです。
とっても大きくて複雑な構造をした黒点がおわかりになると思います。
黒点の真っ黒な部分を「暗部」、薄暗く見える部分を「半暗部」と呼んでいます。

黒点は、太陽表面の温度が低い場所です。
温度が低いとはいっても、太陽表面の温度は6000度もあり、それよりわずかに温度が低いために黒く見えるのですが、それでも本当は4000度という大変な高温です。
太陽には巨大な磁場が入り乱れて対流しており、黒点はそうした無数の磁場の対流が妨げられている場所に出現します。

今回出現している黒点は、望遠鏡を使わず肉眼でも見ることができます。
肉眼では写真のような詳細はわからず、太陽面に真っ黒な点としてぽっちり見えます。
ただ、太陽は大変な熱と光を放っています。
天体望遠鏡で見る場合でも、望遠鏡なしで肉眼で見る場合でも、絶対に裸眼で見てはいけません。
必ず太陽観察専用のフィルターを通して見て下さい。
そうしないと失明する危険性があります。
数年前、金環日食や金星の太陽面通過が起こった際に「日食グラス」を購入された方も多いと思います。
肉眼での観察には、日食グラスが有効です。

天体望遠鏡で見る場合は、対物レンズ側に太陽専用のフィルターを装着して下さい。
接眼レンズ側では、強烈な熱のためにフィルターが破損する恐れがあります。

この黒点は、あと数日は見えると思いますので、十分な準備と注意をした上で観察をしてみて下さいね。

松本幸久 記

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