29日に近日点を通過するとして注目が集まっているアイソン彗星ですが、ここへきて不安要素が出てきました。
23日には明け方の空低くに、それなりに明るくなっている姿が各地で観測されていたのですが、24日になって、各地で「見えない」という報告が相次ぐようになってきているのです。
日の出直前の薄明中なので、日ごとに見づらくなっていることは確かなのですが、それでも多くの観測者は23日のしっかりした明るいイメージから考えて、24日も条件は悪いながらそれなりの姿で見ることができるだろうという予測を立てていました。
にもかかわらず「見えない」という報告が相次ぐのはかなり不安です。

もちろん消滅したわけではなく、24日に撮影された方もいますし、眼視で観測された方もいます。
でも、イメージ的には23日に比べてかなり衰弱した感じなのです。
しばらく前には核が分裂したことが観測されており、このまま次第にやせ細ってしまう可能性がないとはいえなくなってきました。
太陽近傍を観測している衛星の画像を見ても、23日までは明るかった彗星像が、24日になると急に細く小さくなっているようすが写し出されています。

今すぐに結論が出せる状況ではありませんが、近日点通過後の楽観的な予測が次第に影をひそめつつある感があります。
これからどうなっていくのか、ますます目が離せなくなってきました。

松本幸久(スター・ウィーク実行委員)