2006年12月31日

新井満 / 千の風になって5

《今日は何の日》
・まずは今日がお誕生日の方。
スケートの村主章枝。女優の中越典子。歌手の大黒摩季。シャ乱Qのまこと。俳優の江口洋介。相撲の小錦。歌人の俵万智。歌手のジョン・デンバー。俳優のアンソニー・ホプキンス。小説家の生田直親。画家のマチス。
・今日が命日の方。
画家のギュスターブ・クールベ。随筆家の寺田寅彦。日本画家の富岡鉄斎。
・主な出来事。
X-Japan解散(1997)。紅白歌合戦が公開放送に(1953)。イギリス東インド会社を設立(1600)。

★★♪//♪★★♪//♪★★♪//♪★★♪//♪★★♪

《今日の一曲》
新井満 / 千の風になって
最後はちょっとはずれてしまいますが、とっておきの英詩です。
訳詞をテーマに、というリクエストに二つ返事で応えられたのも、こいつが頭にあったからです。

千の風になって


04年8月28日付けの朝日新聞「天声人語」に、このような記事が載りました。

「だれがつくったのかわからない一遍の短い詩が欧米や日本で静かに広がっている。愛する人を亡くした人が読んで涙し、また慰めを得る。そんな詩である」

記事によりますと、IRAのテロでなくなった24歳の青年が「僕が死んだ時に開封して下さい」と両親に託した封筒に入っていた詩であり、911テロで亡くなった父親を偲んで11歳の少女が追悼集会で読んだ詩であり、マリリン・モンローの25回忌に読まれた詩であり、映画監督ハワード・ホークス氏の葬儀で俳優のジョン・ウェインが読んだ詩だそうです。


「Do not stand at my grave and weep
 I am not there, I do not sleep
 I am in a thousand winds that blow
 I am the softly falling snow
 I am the gentle showers of rain
 I am the fields of ripening grain
 I am in the morning hush
 I am in the graceful rush
 Of beautiful birds in circling flight
 I am the starshine of the night
 I am in the flowers that bloom
 I am in a quiet room
 I am in the birds that sing
 I am in the each lovely thing
 Do not stand at my grave and cry
 I am not there I do not die」
   Mary Frye

一般的なバージョンとは違うかもしれません。伝わっていくうちに姿を変えています。原文がどのように書かれているのかハッキリしていません。
また作者についても諸説ありまして、今日取り上げる新井満さんは、作者不詳のまま曲をつけています。
ネット上の百科事典である「Wikipedia」の「千の風になって」の項目ではメアリー・フライが作者である、と書かれていました。タイムズ紙がこの詩の作者である、としてメアリーの死亡記事を載せていますが、まだ議論の余地はありそうです。
ま、誰が書いたにしろ、詩の持つ力は変わりません。むしろ作者不詳のまま、天国に行った「あの人」が書いた、と思った方がいいのかもしれません。
今晩の「紅白歌合戦」でテノール歌手の秋川雅史さんがこの曲を歌うってんで、再び取り上げられるようになりました。


「私のお墓の前で 泣かないでください
 そこに私はいません 眠ってなんかいません
 千の風に 千の風になって
 あの大きな空を 吹きわたっています

 秋には光になって 畑にふりそそぐ
 冬はダイヤのように きらめく雪になる
 朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
 夜は星になって あなたを見守る

 私のお墓の前で 泣かないでください
 そこに私はいません 死んでなんかいません
 千の風に 千の風になって
 あの大きな空を 吹きわたっています

 千の風に 千の風になって
 あの 大きな空を 吹きわたっています
 あの 大きな空を 吹きわたっています」
   日本語詩・作曲 新井満

メアリーの詩とは別のバージョンを元にしているようで、多少違うニュアンスになっています。一応そこのところは頭に入れておいて下さい。
この詩は死者からのメッセージです。死んだ者が悲しむ者へ宛てた手紙です。そんなに悲しまないで、と話しかける言葉です。

この詩を初めて読んだ時、思わず泣きました。幸い私の周りは、親兄弟をはじめ全員元気にしていますが、世の中にはそんな人ばかりではありませんからね。
天寿を全うして逝った人ならまだしも、戦争やテロ、犯罪被害や事故など、突然世を去った人、まだ生きたいと願った人もいっぱいいます。周囲の人たちの悲しみは想像を絶するものがあるでしょう。
そんな人たちを慰めるための、天国からの歌です。
難しいことは書きません。それぞれが想像して下さい。
そして亡くなった人のことを思い出して下さい。悲しんでる人を思いやって下さい。

千の風になって CDブック


最後にこの曲について少し記しておきます。
新井満さんは電通に勤めるかたわら、ミュージシャンとして、また小説家としても活動中の人です。
この曲は新井さんがこの詩に出会い、自分なりに解釈して曲をつけています。CDシングルとしてリリースされている他、アルバム「千の風になって -再生-」や、イメージDVD「千の風になって -四季-」、絵本やCDブックと、色々な姿で世間に出ています。私はこの内CDブックを手に入れました。
トラックはみっつ。歌とピアノによる演奏、オーケストラをバックに朗読されているもの、オーケストラによるインストです。
一度通しで聴いた後は、オーケストラによるインストを聴きながら、詩を読み返すのが一番いいように思います。
詩に対する読み方は人それぞれですからね。新井さんなりの解釈もいいですが、こういう詩は、自分の思いで読んだ方がいいように思います。

参考サイト
詩の原作者について
新井満 公式HP



starofkamuy at 10:00│Comments(4)TrackBack(0)clip!J-Pop(Man) 

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この記事へのコメント

1. Posted by papillon7000   2007年01月05日 00:41
はじめまして!
ブログ検索で来ました。
紅白でその曲歌ってるのをみました!とても独特かつ心に残るというか・・・言葉でいえないものを感じました。
2. Posted by たろう   2007年01月05日 06:30
どうもです。
やはり紅白の効果は凄いですねぇ。
味わい深い詩ですよね。

ま、私は飲んだくれてたんで見てないんですが。

3. Posted by こころ   2007年02月19日 12:15
おくればせ‥詳細な“千の風になって”涙が出るほど嬉しかったです。最後のミニコメントが一番です〜人それぞれの思いが大切ですよね。            私は、新井満さんのよりも〈あとに残された人へ 1000の風〉‐三五館〜の美しい写真とメッセージに より感動しました‥。こういう清らかな詩には“お金”のニオイは不似合いだからです。 話題のモノを すぐに自分のモノにしてしまう新井満が大嫌いなので‥たとえば 般若心経もイマジンも千の風も‥元?電通マンには そういう才覚があったのでしょうねぇ。不快です!
4. Posted by たろう   2007年02月19日 23:50
どうもです。
新井満さん、人気ないですねぇ。
私もこの記事を書くためにいろいろな記事を読ませていただきましたが、新井氏にいい印象を持ってる人は少ないようでした。
ま、私の場合は曲を取り上げるという関係上、どうしても避けては通れない人なわけですが、人間性にはまったく触れずに済ませました。...ちょっとズルですかね。
三五館のも本屋で手に取ってみました。写真と言葉で、なおさらこちらのイマジネーションを広げてくれるようで、とても良かったです。

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