2025年01月24日 08:00

Largo / New World

2001年「Get Sports」収録
GET SPORTS アルバム
GRAPEVINE
ポニーキャニオン
2001-12-19



 テーマ:新Newで続けます。
 かなりマニアックなユニットのようで、情報がほとんどありません。ボーカリストと音楽プロデューサーで、CMソングを多く手がけています。Largo名義では2000年デビュー、シングル2作、アルバム1作がリリースされています。他にタイアップとかCMソングとかで放送には乗っている、という曲が結構出てきます。キャニオンの公式ページがリンク切れのため後年どうなっているのかははっきりしませんが、wiki情報でボーカルの木田さんは彫刻家となっているそうなので、ユニットとしての活動は終わっているようです。

「Get Sports」
1 Amero (G-Version) / Get Sports Project
2 ザ・テンダー・ロード(アリオーソ) / Susan Osborn
3 イカルス・ドリーム・ファンファーレ / Yoel Levi ; Yngwie J. Malmsteen
4 Fire Dance / 松本晃彦
5 空中庭園 / 斎藤恒芳
6 Imagination Sight (G-Mix) / 石川一宏
7 New World -願い- / Largo
8 シューベルト 即興曲 作品90-3 / 舘野泉
9 あの空の下に / 姫神
10 リトル・スコティッシュ・ファンタジー / 大藤桂子
11 Kindness / 木原健太郎 Feat. ゴンザレス三上
12 時代は変わる / Blackmore’s Night
13 インターセクション (G-Edit) / Kristina & Laura
14 パティ&キアー (G-Edit) / Corduroy
15 My Dear / Yae
16 導光 / 石川一宏
17 光について / Grapevine
18 リトル・スコティッシュ・ファンタジー / Vannessa-Mae
19 Amero (Piano Solo) / 木原健太郎

 テレビ朝日系列で放送されているスポーツドキュメンタリー番組「Get Sports」のサントラ扱いになるのでしょうか。諸々事情があって手に入れた盤ですが、イングヴェイとブラックモアが入っていることから、ロック好きの私としても「損はなかった」と思えるアルバムです。スーザン・オズボーンや姫神は「名前は知ってるけど」というアーティストで、こういう機会がなければ聞かなかったかもしれません。
 ちなみにこのサントラ「2」もリリースされており、そちらはエリック・マーティン(Mr. Big)や菅野よう子、日向敏文金原千恵子といったあたりが入っています。



 オリジナルはアントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第二楽章です。クラシックに馴染みのない人でも、愛唱歌「家路より」「遠き山に日は落ちて」のメロディは学校の下校放送などで聴かされたことでしょう。
 元がクラシックのメロディというだけで、いわゆるオーケストラの音はまったくありません。シンセのドラムパターンに、おそらく打ち込みであろう硬い生ギターの音、浮遊するシンセサウンド、ペダルスチールのようなエレキギター。音はとことんまで現代っぽく処理されています。おかげで曲の始まりではまったく馴染みのない曲のように聞こえますが、メロディが聞こえてくると「あの曲だ」となる面白さがあります。
 こうやってポップスになることで聞きやすくなるのは助かります。クラシック楽曲としての「新世界より:第二楽章」は10分、指揮者によっては15分を超えるものもありますが、このポップ曲は4分弱。このぐらいの長さでしたら、ハードロック好きでも耐えられます。

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