September 20, 2009

summertime! / the drums (2009 / twentyseven)

91d2e86e.jpghorse shoesのJacobが在籍する、the drumsのデビューEP。
古典的なUSサーフ・ミュージックの「陽」とUK80'sインディの「陰」を絶妙にミックスした感じのサウンドが新鮮です。
ノリノリなサーフ・テイストの陽気なメロディ、ミニマルな打ち込みサウンドが疾走する、t-1."saddest summer"。
オフィシャル・サイト
からフリーDLできるミックス違いもカッコ良い名曲、t-2."let's go surfing"。new orderばりのギター・リフ、ピコピコシンセ、チープなリズムトラックをバックに、スウィートな女性コーラス&ソウルフルなヴォーカルがthe legendsを思わせる、t-4."don't be a jerk, jonny"。50年代のオールディーズのカヴァーかと疑ってしまうような甘いメロディにエモーショナルなヴォーカルが美しいバラード、t-6."down by the water"など、大胆な引用とナード感たっぷりの
アレンジ・センスの光る、ニューヨーク発の最先端インディ・ポップ。なお、こちらで試聴できます。


September 12, 2009

cuando todo parecía perdido / octubre (2006 / rock indiana)

98546df5.jpgスペインのギターポップ・バンド、octubreが'06年にリリースしたアルバム。実は聴いたのは最近なんですが、時代性を超越した極上のタイムレス・メロディは決して色あせるものではありません。teenage fanclubのエッセンスを汲んだ清潔感のある若々しい歌声と、この上なく美しいハーモニーは、the happy losers、the time lodgers、the loch ness mouseなどに通じるものがあるのではないでしょうか。特に、ヴォーカルとコーラスの表現力が際立つミドル〜スローのアレンジを含めた楽曲のクオリティの高さは圧巻の一言。澄みきったファルセット&ハーモニーに耳を奪われるTFC直系のミドルテンポ・ナンバー、t-1."como johnny guitar"、t-3."ludivine"。
seaside starsを思わせる爽やかな疾走感にパワーポップのダイナミズムが加わったタイトル曲のt-2.。伸びやかな歌声とスケールの大きいバンドサウンドが清々しいスロー・チューン、t-7."dime"。跳ねるように軽快なギター・カッティング、ウキウキするような陽気なメロディが至福感で満たされる痛快ギターポップ、t-9."la gran evasión"。他にも70'sテイストの曲や、モッド・ナンバーなどが
収録されたバラエティに富んだ内容です。なお、こちらで試聴できます。

August 30, 2009

the imperial school / horse shoes (2009 / shelflife)

16610444.jpg米国のニューヨーク州出身のデュオ、horse shoesのデビューEP+7インチ。sarah recordsからの影響を感じさせるセンシティヴなヴォーカル&甘美なメロディに、the embassyや
the tough allianceなどのスウェディッシュ・エレポップ特有の
キラキラとしたシンセ&リズムトラックを取り入れたサウンド・
メイキングには抜群のセンスを感じます。それが顕著に現れている浮遊感の漂うナンバー、t-1."changing winds"。
the field miceを彷彿させる切ないメロディが胸を打つ、t-4.
"i can't decide"。そして、7インチに収録の、"the imperial school"は本作のベストトラック。張り詰めた切迫感が伝わってくるサビのメロディ、セピア色の
情景が浮かぶような独特のアレンジは初期ベルセバを思い起こさせてくれました。
sarah recordsを通過したサウンドでは、同じくshelflifeからデビューしたスウェーデンのdaysと
並ぶクオリティの高さ。ちなみに、メンバーのJacobはthe drumsとしても活動しているようです。
なお、こちらで試聴できます。


August 23, 2009

london weekend / another sunny day (2009 / cherry red)

314f6378.jpg2000年から2001年にかけての冬、深夜0時にNHK-FM「ポップス・アーティスト名鑑」を聴いて、sarahのコンピレーション・
アルバムを手に入れることがなかったら、僕がインディ・ポップに傾倒することは無かったでしょう。その意味では、宮子和眞さんとブックオフにはいくら感謝しても足りません。
「IN THIS PLACE CALLED NOWHERE」と名づけられたsarah recordsのコンピレーションCDが僕のインディペンデント・ポップミュージックの原体験でした。今でも大好きなbrighterとanother sunny day。another sunny dayの"you should all be murdered"を初めて聴いた時、Morrisseyが乗り移ったかのようなヴォーカルにthe smithsの亡霊のようなものを感じました。Harveyは、ライナーのインタビューで、the smithsからはリアルタイムで強い影響を受けたと語っているので当然といえばそうなのかも知れません。
僕も学生時代は、new order、the smiths、jesus & mary chainなど、80年代のUKロックを愛聴していました。後追いにせよ、若く多感な時期にそうした音楽に衝撃を受けたことが、another sunny dayを始めとするsarahのバンドに強い共感を覚えた要因だったのではないか思います。
昔と比べ音楽への情熱や感受性が著しく乏しくなってしまった今、"horseriding"や、高校の頃よく聴いていたOMDのカヴァー、"genetic engineering"などを聴くと、喪失してしまった「若さ」というものが、とてつもなく大切なものに思えてきて、胸が締め付けられるようです。

August 11, 2009

umm... que rico! / la la love you (2009 / waterslide records)

2633afbb.jpgスペインの新人パワーポップ・バンド、la la love youのファーストアルバム。the yum yums直系のバブルガム・テイストの
ポップ・パンクに、la casa azulを思わせるカラフルなシンセ・
アレンジを加えたサウンドが躍動する完全無欠のポップ・アルバムに仕上がっています。アップテンポでイケイケなナンバーの
目白押しですが、中でもla casa azul ミーツ the beach boysな、t-8."miriam diaz aroca"はギターポップ・ファンにも
十分アピールできそうな最高にハッピーな名曲。
また、the barracudas〜sonic surf cityを思わせるサーフ・
ポップ、t-11."un john wayne por ti"〜モロにhawaii mud bombersしてる青春疾走チューン、
t-12."flik y flakのラストの流れはテンション上がりまくり! weezerのファーストのジャケを彷彿させるメンバーの冴えないルックスも好感度大(笑) なお、こちらで試聴できます。