2008年08月06日

PCIの贈賄事件から思うこと

ベトナムにおけるODA事業において、PCI(パシフィックコンサルタンツインターナショナル)の贈賄事件が問題となっている。

いわゆる「発展途上国」と呼ばれる国々では、「贈賄」「収賄」問題が多いといわれているが、おそらく、このような問題はなくなることはないだろう。

ベトナムで不動産開発をおこなう上で、避けて通れないのがアンダーテーブルマネーといわれている。
これは、開発を進めたい企業にとって、大きな問題となる。

「どうしても必要な経費だから」というのが「賄賂」なのだから、当然のことながら、どのようにして「賄賂」を捻出するか問題となる。
通常なら、「こんな金、出るわけないだろう! 使い道をどうやって申告するの?」という話になる。
まさか「賄賂」と書くわけにもいくまい。
ここで、ベトナムでの不動産開発をあきらめることになる。

「いい立地で、土地も比較的安くで仕込めた、建設コストもまずまず、よし、開発にこぎ着けられそうだ」という段階までは進む。
そして、捻出のしようがない「賄賂」が登場する。

ベトナムで不動産開発がむずかしいといわれている理由のひとつがこれである。
ほんとうに難しい問題で、解決しようにも解決できない。

PCIの問題は、現在のベトナムにおける不動産開発の問題を浮き彫りにした。
ベトナムに関わる日本人に、注意と悩みをさらけ出したといえるだろう。

stasiacapital at 17:16コメント(0)トラックバック(0)ベトナム不動産ニュース  

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