2009年01月

2009年01月30日

なぜ、商品説明なしで売れるのか?

こんにちは、田中です。


少し前の話です。

小冊子などの情報ツールを
フロント商品にしたマーケティング手法が流行りました。

とくに、リフォーム、住宅、墓石など
購入に時間を要する高額商品で威力を発揮する、
この手法。

かくいう私も、本業である「保険」で実践したうちの1人です。




で、結果はどうだったか?

当初はうまくいきませんでした。
まったく成約しない。

地元のタウン誌に広告を出せば、
面白いくらい小冊子の請求は来るのです。

でも、それだけ。
その後、請求者に商品案内を掲載したDMを送ってセールスしても
全然成約できない・・・。

それどころか、
問い合わせの電話すら鳴らない。


いったい、なぜ???
どこに問題があるっていうんだ・・・


小冊子そのものの出来が悪かったのか?

いや、そんなはずはないっ!
なぜなら、小冊子を読んだ請求者からは、

「とても参考になった」
「わかりやすかった」

など、「感謝の声」はちらほら寄せられている。

ということは、小冊子がヘボいわけじゃない。


では、いったい何が問題なのか?

しばらく考えた末、
ふと私はあることに思い当たりました。

ひょっとすると、
小冊子に同封したDMで商品案内をしたからでは?

商品案内のタイミングが早過ぎたんだ。
商品案内はもっと後。まずは問い合わせをもらうことに集中しよう!


そう考え、DMを次のように作り直しました。

「小冊子を読んで、ご不明な点があれば、まずはご連絡を!」
「ご連絡いただいたいても、こちらからセールスは一切行ないません」


すると・・・

途端に、問い合わせが増えたんです!

それだけじゃない。
問い合わせの数に比例して成約も増えました。

商品案内なんて何もしていないのに、です。

そう。
売らずに、売れた!

その後しばらくして蓋を開けてみると、
小冊子請求者のおよそ2割は成約するまでになっていました。


その間、私がやったこと。

「とにかくご連絡ください!」

というDMを定期的に送り続けただけ。



どうですか、不思議でしょう???




でも実は、このことは不思議でも何でもないんですよ。
ちゃ〜んとした理由がある。


そして、その理由について詳しく書いてあるのが!
今日ご紹介したい1冊、


『訪問ゼロ!残業ゼロ!で売る技術』(菊原智明著/日本実業出版社)

訪問ゼロ!残業ゼロ!で売る技術
訪問ゼロ!残業ゼロ!で売る技術
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この本に書かれてることは、ホントです。
似たような実践経験を持つ、この私が保証します。


この本で紹介されている「営業レター」というツールを駆使して、
きちんとしたスケジューリングで実行すれば、
訪問することも、商品案内することも、さらには、クロージングさえせずに、
高確率で成約できるでしょう。



ここでいう「営業レター」とは、
いわゆるDMパッケージのことなんですけど、
同封するコンテンツがミソというか、成約のカギを握ってます。

私が送っていたDMコンテンツも
かなりこの「営業レター」に近いものでした。

だから、きっと成約できたんですね



その理由と理論については、
ぜひこの本読んで学んでください!


ちなみに、菊原さんのこの本も
セールスに携わるすべての人にとって、とても勉強になる1冊です。

訪問しないで「売れる営業」に変わる本―4年連続No.1が明かす
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合わせて読んでみることを、おすすめします。



それでは今日はこの辺で。



たなか







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2009年01月24日

【Featuring】で仕組みセミナー!

こんにちは、田中です。


深夜ボケ〜とTV観てると、
最近の音楽シーンのキーワードについて解説していました。

その番組によると、ヒットキーワードは

「feat.(フィーチャリング)」

という言葉なんだとか。


たしかに最近よく目にしますね、この「feat.」って言葉。
でも、そもそも、いつ頃から使われるようになったのか?

もともとはアメリカのHiphop系アーチストが流行らせた言葉で、
日本ではこの曲で使われたのが元祖なんだそうです。


今夜はブギー・バック
アーティスト:スチャダラパーfeaturing小沢健二
販売元:キューンレコード
発売日:1994-03-09
おすすめ度:5.0
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う〜ん。懐かしい。
今からもう15年も前の曲なんですね〜


ま、それはおいといて。

この「feat.」って、ビジネスではなかなか便利、
というか、うまい使い方ができる、魔法のワードだと思いました。


それはどういうことか?
つまり、この「feat.」を使うと・・・

ひと粒で何度もおいしい!

ってこと。
売り手にも買い手にも、です。


例えば・・・

あるアーチストの楽曲の中に
「feat.誰々」なんてクレジットを目にすると、
なんだか「お得感」がありますよね。

だって、別のアーチストのパフォーマンスも聞けちゃうんですから。


これは買い手にとってのメリットなわけで、
それはそのまま売り手にとっても、同じことが言える。


まず、「feat.誰々」としてゲストを迎えれば、
その楽曲自体の価値が上がる。

次に、「feat.誰々」の「誰々」の名前によって
話題性も上がり、その「誰々」のファン層をも取り込めるPR効果もある。


さらに、これも最近の流行ですけど、
「アンサーソング」なんて手法で「二匹目のどじょう」も狙えたりする。


<例>
-----------------------------------------------------------
『ここにいるよ』(By Soulja feat.青山テルマ)
           ↓↓↓
        (アンサーソング)
『そばにいるね』(By 青山テルマ feat.Soulja)
-----------------------------------------------------------
『君のすべてに』(By Spontania feat.JUJU)
           ↓↓↓
        (アンサーソング)
『素直になれたら』(JUJU feat.Spontania)
-----------------------------------------------------------

・・・etc


ヒット曲のアンサーソング。
これって、かなり効率的で、しかも、高確率なセールス方法でしょ。

実に、うまい!
んでもって、手堅い!



さて、この「feat.」ってスタイル。
なかなかうまいビジネス手法だな、と感心しちゃいます。

とくに、「feat.誰々」の「誰々」が
ブランド人であればあるほどその効果は絶大です。


ある意味、他者の力(リソース)を借りた

乗っかり系ビジネス

なわけですけど・・・
これからいろんなビジネスシーンで流行ると思います。



実は、私もこのお二人に
ちゃっかり乗っかってみました!


“荒濱一&高橋学 feat.田中正博”


「仕組み」作りが“夢”から“現実”になる
どうやったら作れるか? 2人の所有者が秘策を伝授!
【実践!「仕組み」作りセミナー Vol.1】

講師:田中正博氏、午堂登紀雄氏

進行:荒濱一&高橋学

日時:2009年3月7日(土)


   (↓↓↓ 詳しくはコチラ ↓↓↓)
http://www.shikumi.org/?p=178



というわけで、みなさん。
強引なオチで恐縮ですけど、ぜひぜひ参加してください!
(*日程近くなったらメールなどで改めてご案内します)


ちなみに、ちなみに。
「feat.」のほかに個人的には
コンテンツ業界のこんなキーワードも気になります。

・オマージュ
・トリビュート(アルバム)
・数字 + season
・スピンオフ(ムービー)
・クロニクル


なんか、使えそう・・・
ビジネスのヒントは至る所に溢れてる。


それでは今日はこの辺で。



たなか



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2009年01月18日

出会いの大学 vol.2

こんにちは、田中です。


いや〜、久々にカゼひきました。
ここんとこ、飲みすぎ、食べすぎ、はしゃぎすぎ
だったからでしょうかね。

鼻水とまりません。
背中もかなり痛いです。



ま、そんな話はどうもでもいいとして。

最近、自分をブランド化する。
つまり、「パーソナル・ブランディング」というテーマが脚光を浴びてるようです。
そっち系の書籍も目立ちます。

では、そもそもパーソナル・ブランディングとは何なのか?
この本によると・・・


パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す
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以下の3つを人々に伝えるためのものなんだとか。

 1)あなたは誰なのか?
 2)あなたは何をしているのか?
 3)あなたが他人と違うところ、あるいは、ターゲットとするマーケットに対して
   どんな価値を提供するのか?


で、です。

この3つの質問を踏まえたうえで、
ぜひ受講してもらいたい講座があるんです!


私の「Cool friend!」でもあり、大ベストセラー作家でもある、
千葉智之さん主催の特別講座!

出逢いの大学
出逢いの大学
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【『出逢いの大学』特別講座 vol.2】  
    〜ブランド人の発想勉強術!〜

客員教授:小山龍介氏、千葉智之氏
日時:2009年2月14日(土)

 (↓↓↓詳細はコチラ↓↓↓)
http://ameblo.jp/chibatomo/entry-10191167430.html



本講座の概要によれば・・・

-----------------------------------------------

世界不況の様相を呈してきましたが、
こんな時代だからこそ大切なことがあります。

本当に大事なことは、お金でも地位でもなく、
自分をブランド化すること。

自分をブランド化すること=自らマーケットを作り出すこと

つまり、
自分で発想し、形にすることが出来る人が
本物のブランド人となれるのです。


そこで、
『ブランド人の発想勉強術!』と銘打って、

第2回の『出逢いの大学』特別講座を開催します。


今回の客員教授は、
大ヒット『ハックシリーズ』でお馴染みの、
小山龍介氏をお迎えします。

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
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STUDY HACKS!
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発想のコツと習慣の極意を直接伝授してもらえる
実践的講座です!

-----------------------------------------------



もちろん、私も受講します。

だって、私のような零細企業経営者にとって、
自ら発想してそれをカタチにすることこそ、ビジネスの生命線ですから・・・

逆に言うと、それしかないっ。

だから先に挙げたパーソナル・ブランディングの3つの質問を
踏まえたうえで、真剣に受講したいと思います。


当日会場でお会いしましょう!




たなか


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2009年01月09日

人は自分をみとめてくれた人を好きになる

こんにちは、田中です。


人間には、食欲などと同じくらい根強いけど、
それでいて、なかなか満たされない。そんな欲求があります。

それは何か?
他人にみとめてもらいたいという欲求です。


誰もが誰かに自分をわかってほしい・・・

こころの中ではそう願ってるはず。
もちろん私もです。きっと、あなただってそうでしょう。


悲しいかな、人間は自分が一番。
いつでも、どこでも、です。

だから、ついつい「オレがオレが」になっちゃうのも、
しようがないっちゃ、しようがない。

それこそ、私なんてしょっちゅうです



「人は自分をみとめてくれた人を好きになる」

当たってます、これ。
私は大好きです、その人。

その反対に・・・

非難や批判されれば、その人を嫌いになる。

これも当たってます。
精神年齢低いですからね、私は。


でもね。
その一方で、私はこのこともわかってるつもりです。


人からみとめてもらいたけば、
まず自分が他人をみとめなきゃダメ!



そう。アタマではわかっちゃいる。
でも、わかっちゃいるけど、実際はどうか・・・

難しい。
だって、嫌いな人は嫌いだし、苦手な人は苦手なんだもん。

やっぱり、みとめられないッ。




ところが!

この本読んで、
考え方が180度ガラリと変わりました。


『みとめの3原則』(木戸一敏著/こう書房)

みとめの3原則 - 人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術
みとめの3原則 - 人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術
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この本では、「みとめる」という行為が次の3段階で示されています。


 原則1 見とめる(=受けとめる)
     まずは、ありのままを受け入れよう!


 原則2 認める(=受け入れる)
     そうすれば、だんだん相手を受け入れられるようになる。


 原則3 皆富める(=受け入れ合う)
     その結果、やがてお互いを認め合える最高の状態になる。




もし仮に、他人から非難や批判をされてしまったとき、
それを「認める」のはプライドやら何やらが邪魔してなかなか難しい。

でも、「見とめる」ことならできそうです。
非難や批判に対して「壁」を作ったり、逆に相手を攻撃したりして
自分を守るんじゃなく、「ご指導、ありがとうございます!」と受けとめてみる。

そうすることで、やがてはお互い認め合える。
これぞ、戦わずして勝つ!


ぜひ、あなたも読んでみてください!



ちなみに、ちなみに。

以下のプレゼントは
人間関係が苦手で転職100回以上の経歴を持つ
著者の木戸一敏さんから・・・


---------------------------------------------------------------------------

今回13日(火)〜14日(水)の間にアマゾンで「みとめの3原則」を
購入した人限定で

【朝一番でやる!3つの「言い訳」で部下が自主的に動く】

マニュアルがもらえます!

詳しくはこちらを⇒ http://www.moeljyuku.jp/amazon/mitome-hon.html

---------------------------------------------------------------------------



このマニュアルも良かったです。
さっそく私も明日から部下に「言い訳」させようと思います。




それでは今日はこの辺で。



たなか


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2009年01月08日

フルネーム、名乗ってますか?

こんにちは、田中です。


昨年を振り返ると・・・

「人との出会いに恵まれた」

に尽きる。
ホント、幸運な一年でした。

同業者はもちろん、異業種の経営者、フリーで活躍されている方、
著者、メディア関係者、士業の方、アーティストまで。

それまでの自分とはまったくの別世界にいる方々と、
それも各業界のトップランナーの方たちと、お会いする機会に恵まれて、

一気にマイワールドが広がった!

ような気がします。(多分・・・)



で、です。

今日は私がお会いした中でも、トップランナー中のトップランナー、
「マネーの虎」としても有名な臼井社長の新刊をご紹介しますッ!


『今日からできる上手な話し方』(臼井由妃著/中経出版)

今日からできる 上手な話し方
今日からできる 上手な話し方
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この本、読みたてのホヤホヤ。
で、ノッケから臼井社長にダメ出しされてしまいました。

でも、これって私以外でも、できてない人多い気がします。
それは・・・

自己紹介のとき、フルネームで名乗るってこと。

これ、まったくできてませんでした、私。



自己紹介はフルネームで!
言われてみれば、ホントそのとおりなわけです。

名刺に苗字しか書いてない。そんな人っていませんよね、ふつう。
モチ、私のだって、ちゃ〜んとフルネームで書かれてます。


それなのに、なぜ苗字しか名乗らなかったんだろう?
っていうか、なぜ今までそのことに少しの疑問も感じなかったんだろう?

この本、読んではじめてそのことに気が付きました。




本書では、臼井社長はこう教えてくれています。

-------------------------------------------------------

以前、伝え方1つで人から好かれたり、願いを聞いてもらえたり、
チャンスをつかんだりできると、私の経験から確信していると書きました。

その確率を決めるのが、会ってすぐに交わす最初のひと言、
あいさつ + フルネーム なのです。

初対面ですぐに名前を覚えてもらえれば、相手との心の距離が縮まります。
チャンスに恵まれている人は、こうしたことを理解し、
常にきちんとしたあいさつをしています。

年齢や役職の上下は関係なく、自分から先に声をかけることも忘れません。


-------------------------------------------------------

コミュニケーションのはじめの一歩。

あいさつ + フルネーム

これについては、
幼稚園児や小学生に見習うべきだ、と反省しました。

だって、彼ら、彼女らに「お名前は?」と聞けば、
大きな声で、元気良く、

「3年B組、坂本金八ですッ!」

って返してくれるんですから。


年を重ねる度、名刺交換の仕方はこなれてきます。
でも、どうやら基本中の基本を忘れてしまっていたようです。


あなたはどうですか?
名乗ってます、フルネームで?



ちなみに、こんな人は論外だと、
臼井社長はバッサリと斬り落としています。

私も同感です。


それは・・・

名刺交換のとき、「私はこういう者です」とあいさつする人。


たしかに、いますよねぇ〜、それこそ「こういう」人。

会社名や肩書きは分かった。
でも、アンタはいったい何者なのよ!って人。



ま、それはさておき。

あいさつ + フルネーム 

今日からさっそく私は実践します!

ですから、いつか、どこかであなたにお会いしたとき、
私はフルネームで自己紹介していることでしょう。



こんな気づきを与えてくれた、この本に感謝!

他にも目からウロコな内容が満載でした。
あなたもぜひ読んでみてください。おすすめです!



それでは今日はこの辺で。



たなか


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2009年01月06日

葉っぱを売って年商2.8億円の仕組み!

おはようございます、田中です。


正月は「ボケ〜」とTVを見て過ごす日が多かったんですけど、
そんな中、「ビビッ!」と来た番組がありました。

いや〜、ラッキー、ラッキー、大儲け♪

気づくと、ノート片手にメモ、メモ、メモ。
たくさんのビジネスアイデアや気付きをもらいました。

その番組とは、村上龍さん、小池栄子さん司会の番組で
テレビ東京「カンブリアン宮殿」です。

再放送なんで、ご覧になった方もいるかも、ですね。


同番組で紹介されてたのは「株式会社いろどり」という会社の取り組みで、
出演は同社副社長の横石知ニさん。


さて、「株式会社いろどり」のビジネス。

― これが実に面白い。よく考えられている。
素晴らしいビジネスモデル。惚れ惚れするくらい卓越した仕組みだった。
(「仕組み」ライターの荒濱さん、高橋さん、ホント凄いです!)


で、です。
この「株式会社いろどり」ですが、徳島県の上勝町という田舎にある会社で、
事業内容はというと・・・

ナ、ナ、ナント!
葉っぱを売って年商2.8億円だと言うじゃありませんかっ。

しかも、ですよ。
事業に携わってるのは平均年齢70歳の高齢者たちっていうんだから、
そりゃあもう、TVの前にかじりついちゃいました。


では、その「株式会社いろどり」のビジネスとはどういうものなのか?

ひと言でいえば、葉っぱを売ってるわけ。
正真正銘、森や林にはえてる、あの葉っぱです。
これが売れちゃう。

例えば、こんなプライスで・・・

 ★栗の葉・・・1枚@25円
 ★紅葉の葉・・・1枝@2,500円

会社は徳島の田舎にありますから、葉っぱなんてワンサカある。採りたい放題。
それを地元のおばあちゃんに採って来てもらう。


そうして採って来た葉っぱ。
これを、料理の彩りとして添える日本料理店などに売るわけです。

商品は森や林に生い茂る葉っぱです。
当然、仕入れゼロ、在庫なし。

人件費も雇用形態じゃないから固定費がかからない。
地元のおじいちゃん、おばあちゃんへ収穫量に応じた報酬を支払う委託方式。


これで年商2.8億円、累計25億円!


市場シェア8割のブルーオーシャンひとり占め、ほぼひとり勝ちで、
まさにスモールビジネスのお手本のような企業です。

しかも、単なるスモールビジネスじゃない。
高齢者に働く「場」を提供する、素晴らしい社会起業でもある。


これまで市場の存在しなかった料理の「つまもの」=「葉っぱ」を商品化して、
市場に流通させる仕組みを築き上げ、その仕組みを地域社会を巻き込みながら、
巧みな戦略と戦術、そして日々の営業努力によって拡大する。


横石さんは番組の中で「成功のポイントは?」と聞かれてこう答えていた。

おばあちゃんたちに、全体としてではなく、個人の事業として取り組ませたこと。
共同事業ではない。おばあちゃんには競争させる。

村おこし、町おこしなどの地域振興がうまくいかないのは、
事業を全体観で捉えてしまうから。
全体観で捉えると、決してうまくいかない。


なるほど!
必要なのはあくまでも個人観である。
つまり、その事業に参加すると、私にとってどんな良いことがあるのか?

この疑問に答えられるかどうか。

自治体主導の地域活性化なんかがうまくいかない理由はきっと、
こんなところが原因なんだと思う。

主役はあくまでも個人。
個人の出番があって、活躍して、その結果、地域が活性化する。

ウン。こっちのがモチベーションが上がるな、やっぱ。


まず相手の心の中に強い欲求を起こさせること。
これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人はひとりの支持者を
得ることもできない。


世の中には、他人の関心を引くために、見当違いの努力を続け、
その誤りに気付かない人がたくさんいる。
これでは、いくら努力しても、もちろんむだだ。
人間は、他人のことには関心を持たない。
ひたすら自分のことに関心を持っているのだ ― 朝も、昼も、晩も。


                           (By D・カーネギー)




でも、そもそも何で葉っぱを売ろうと思ったのか?

これまた面白い。
こんなエピソードがきっかけになったそうだ。

それは当時、農協で働いていた横石さんが東京に出張していたときのこと。
すべては寿司屋で隣に座っていた女子大生の、何気ないこんな会話からはじまった。

「うわ〜♪ この紅葉、キレイ!」

そんな嬌声が聞こえてきた。
そして、横石さんは声の主である彼女たちの席に視線を移した。

すると、彼女たちはその紅葉をピンクのキレイなハンカチに包んでいるではないか。
どうやら持ち帰ろうとしているようだ。

その様を見て、横石さんは心の中でこう思う。

「こんな紅葉の葉っぱ、上勝ならいくらでもあるのに・・・」

と同時に、「ピカッ」と閃いちゃうのだ。

「そうだ、葉っぱを売ればいいんだっ!」


    (↓↓↓ 詳しくは、この本を読んでみてください ↓↓↓)

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
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世の中はヒントとチャンスで溢れている。
だから、リスクをとってでも、とにかくはじめの一歩を踏み出そう!


何のリスクもとれない人間は、人生で何一つ成し遂げることはできない。                     (By モハメド・アリ)


早いもんで起業してもう4年目・・・
今年はやります! リスクをとって、ドカーンとね★

それでは今日はこの辺で。



たなか


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2009年01月05日

お客様は神様か?

明けまして、おめでとうございます!
田中です。


正月休み中、素晴らしい本に出会いました。
今日はその本をご紹介します。


『お客様は神様か?』(中山マコト著/マイコミ新書)

マイコミ新書 お客様は神様か?~売れない時代の新しい接客・サービス~ (マイコミ新書)
マイコミ新書 お客様は神様か?~売れない時代の新しい接客・サービス~ (マイコミ新書)
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読めば、誰もが「そうだ、そうだ!」と膝を打つ。
ある意味、痛快でした。

接客・サービスの勘違いや非常識をマーケティングの専門家である、
中山先生ならではの鋭い洞察力で気づかせてくれる一冊です。


例えば、本書では飲食店で頻繁に登場する
「悪魔の言葉」という事例が挙げられています。

ここでの悪魔の言葉とは、

「ご注文の品はお揃いですか?」

というフレーズ。

これなんかまさにその通りで、
接客・サービスのマニュアル化の弊害だといえます。

飲食店では、たいていの場合、
オーダーを取る際に伝票なり端末なりで確認をとってます。

で、その後、厨房にオーダーを伝え、
料理が出来上がった時点で再度オーダー内容を確認する。

これが一般的な流れのはず。
つまり、この時点ですでに何度も確認作業を行ってる。


それなのに、お客様に料理を届ける際に
「ご注文の品はお揃いですか?」と聞いてくる。


これって、何なんでしょうかね???

1品、2品ならともかく(それでもウザイですけど・・・)
とくに大勢で飲食してるときなんて、私ならこう思います。

「そんなのいちいち覚えとらんわいっ。そっちできちんと確認してくれよ!」


多くの飲食店で使われる、この悪魔の言葉・・・

中山先生は本書で
こうぶった斬ってます。

オーダーした料理がきちんと揃ってるかどうか。
それはお店の責任である。お客様の判断にゆだねるのはルール違反だ!



この意見、私も賛成です。



また、同じく飲食店ネタではこんなのも。
それは店員さんの返事で、よく耳にするあのフレーズ。

「喜んで!」


ラーメン屋さんなんかで、
大声で「いらっしゃいませ!」と叫ぶのも同類と感じます。


これって、何なんでしょうかね???


私的には、これも悪魔の言葉に認定です。
だって、うるさいじゃないですか、マジで。

「ウザっ!」

こう感じるだけ。
大声で「喜んで!」もらったり、「いらっしゃいませ!」と絶叫されたって
不快に思うだけで、百歩譲っても「元気がいいな。この店は」なんて思えません。


それなのに、お店のオーナーはいったい全体、
どういうつもりで従業員にやらせてるんでしょうか?

こうすれば、お店の活気だったり、元気の良さをアピールできると考えてるなら、
それはあなた、とんだお門違いですよ。

そうしたアピールは、怒鳴りや絶叫に近い掛け声などでなく、
従業員の「働く姿」で見せて欲しいものです。

また、従業員の士気を高める、あるいは、教育の一環、な〜んて目的だとしても、
それはお客様にまったく関係ない。

見えないところで、やってくれです。


本書では、こうした接客・サービスの誤解や非常識を「呪い」とし、
他にもいくつか紹介されてるんですけど、
そうした「呪い」の数々を中山節で見事に「バサッ」と斬り落としてくれてます。

読んでいて、ひじょーに愉快・痛快・壮快でした。



で、最後に結論です。

では、お客様をトリコにするにはどうすればいいのか?


------------------------------------------------------

サービスの本質とは、人と人がきちんと向き合い、
相手の気持ちや思いを理解し、慮り、
自分の都合ではなく、どうすれば相手の役に立てるのか、
相手に喜んでもらえるのかを考え、それを実践していくこと、
その総和だと思うのです。

                     (本書より)
-------------------------------------------------------

本書で中山先生はこう語ってます。
で、こうも語ってます。

それは、つまり・・・

喜ばれる喜びを見つけること!

サービスを提供する、企業の、従業員の、
この姿勢こそがお客様をトリコにする。


詳しくは本書を読んでみてください。
間違いなく良い本です。

私はこの本、従業員に配って研修に使うつもりです。



それでは今日はこの辺で。



たなか





追伸:

先日ご紹介したポッドキャストでインタビューを配信する

「人生を変える一冊」
http://jikokei.net/

での私のインタビュー後編アップされてるようです。
お時間あるとき、聞いてみてください!



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