2010年05月28日

Family Tree 1

Rock Tree










『ROOTS』は、著者(1959年生まれ)藤原カムイの
分身と思しき主人公の少年時代(1959〜67)を描いた
マンガである。



この時代の世相を賑わせたさまざまな出来事を
織り込みながら、

愈々隆盛となった週刊漫画、テレビアニメ(
鉄腕アトム・鉄人28号・エイトマン...)や

特撮SF(ゴジラ・ウルトラQ・ウルトラマン...)
などの(サブ)カルチャーがぐるりをとり囲んだ世界、

こうした環境のなかで、少年たちはどのように
成っていったのか。

現実に基づいて程好く脚・潤色された世界は
メタを殊更主張することなく、

よくまとまりをもった、失われた世界(ロスト・
ワールド、時は流れて)を紙上に再構築している。



例えば丸い顔とひと言で言っても
どの程度丸いのかを言葉のみで伝えるのは難しい
しかし絵で現わせば一目瞭然(『ROOTS』:9)


例えば◆◆式とひと言で言っても...云々

も同様のことが言えるだろう。

考古学者や、考古学研究者に求められる技術は
贅言と文飾を尽くした文筆の技能ではなく、

図版のレイアウト(個別具体的には排列−但し、
意味のある排列であって、

実際ここに最も苦心する。文の誤植よりも排列ミス
のほうがより重い場合がある)技術である。

これは、Petrie→濱田青陵→小林行雄と設えられ
ていった(稍大筋で細部の吟味は行き届いていない)。

私も

大川先生から「考古学をやるためには絵の才能
が無いといけない」と諭されたことを憶えている。


steppin_stone at 23:54│Comments(0)TrackBack(0)書評:一般書 

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