2010年05月29日

Family Tree 2

私は、藤原カムイのたおやかで繊細な強弱ある描線

―例えば、皆川亮二の描く女性の髪の描線表現と藤原カムイの
それとは明らかに別のものである、というようなこと


(但し、藤原の『LOVE SYNC DREAM(ラブシンクドリーム) 』1ではまた異なる

―絵を見れば一目瞭然なのだ)。

善し悪しではなくて、これが世人を惑わし続ける「個人
のクセ」なるものである―

が好きである。

藤原は、原作者とコンビを組むことが多いから、私が彼のマンガ
を長く愛読し続けているのは、その絵柄のためなのであろう。

斯学との関連で言えば、『雷火』(寺島優・藤原カムイ)
という作品がある。

邪馬台国の時代(卑彌呼から壹與へ)を描いた伝奇もので、
私は物語として、非常に面白い作品だと思っている。

『雷火』は連載雑誌の休刊などがあって、いくつか版がある。

旧版(全12巻)は紙質に味わいがあり、凍結版(全15巻)は
装丁が気に入っている。

藤原カムイはもともとデザイン系の出身だから
むべ(うべ)なるかなというところである。

それにしても、『ROOTS』には、漫画やアニメに拘わらず
さまざまなルーツに対するオマージュがこれでもかという
くらいに横溢している(モノリスとか)。

これらのアイコンを現実に味わった世代には、私のような
プソイドとはまた違った読後感

―私は、この時代を知識として知ってはいても、それら
が現実に連載・放送されていたときの構造体としての
リアルなサラウンドをこの身を以って
味わうことは永久にできない。

再放送やBlue-Rayがあっても、其処から抜け落ちる
ものは多い(ゴジラをはじめて目にしたときの
主人公の怯えようとか―蛇足だがこの場面
を見ていて私はヱヴァンゲリヲン
を思い出した)

―も生じるだろうと思う。


steppin_stone at 00:23│Comments(0)TrackBack(0) 書評:一般書 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

Categories
Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
汎化の汎化 (考える野帖(考古学情報広場))
literary fragments 型式について005
livedoor プロフィール

Stone Seeker