June 15, 2007

いきかえる。

久々に(?)
最高気温が25℃以下ですね。
涼しくてすごしやすい。
わーい。


今週は『ヒトラー』を観ました。
ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション

ブルーノ・ガンツがすごい。
私の中のヒトラーのイメージは
チャップリンからガンツに切り替わりました。

この作品の中では
ユダヤ人虐殺とかポーランド侵略とか
最盛期に行った惨事は描かれず
西側とロシア側から攻撃され
内部で謀反の緒誤記があり
ヒトラーの力が衰えてはじめたところから始まります。

手塚治虫の『アドルフに告ぐ』の厳格で残忍で病的なヒトラーでもなく
チャップリンのコメディータッチのヒトラーでもなく
衰えていく自分への葛藤を
遠くにいる将軍や裏切ったひとたち(ヒムラーとか)に
怒りとしてぶつけるしかない
弱いヒトラー
女性に対して実に紳士で
子供に対して慈しみをもって接し
慕って何かをしてくれるひとに感謝の言葉を述べることのできる
やさしいヒトラー

ナチではないけれど
ヒトラーという人物に惹かれていた秘書の視点で描かれていたからかもだけど
その秘書も実在の人物で、ヒトラーも実在してたから
実際彼にはそういう面があったんだろうと思う。

ヒトラーのしたことは良くないことだけど
今までの非人間的なイメージは若干くずれてしまいました。

でもそれは、ヒトラーにとって知られたくない部分だった気もする。
自殺した後、決して遺体を敵国に引き渡さないよう処分することを
絶対守らせた。
それは衰えた自分をさらさないことで
「ヒトラー」という絶対的なイメージをくずさないためであったようにも思えるし
実際、そのことがもたらしてくれたことは多いようにも思う。

ヒーローものの、悪役のボスみたいな感じ。
憎しみを向ける先があるってわかりやすくて
教訓としても残しやすい気がするから
だからってわけではないけれど
戦争が終わって何十年もたった今でも
ヒトラーの名前を、行ったことを知らないひとは少ないわけで。

うーん。
色々考えることはあったけど
戦争において
国単位での絶対的被害者や絶対的加害者はいなくて
(個々人ではあるけど)
常に双方に被害者で加害者で
じゃあ誰が償うの?って聞かれたら
個人になってしまって。
憎む先がないときは本当にどうしようもなくなってしまうし
憎む先があってもつらいものはつらいし。

ひとを殺してみたいとか
戦争は絶大な経済効果をもたらすとか
よく、言えるよなと思った。


オススメです。
個人的に通信士の彼のポジションが好きです。

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