2005年07月22日

下関で参加された鍬野さんから、参加された感想がとどきました

ストーンウォークに参加して(下関19,20日)

現在21日は下関市から厚狭郡埴生町の妙蓮寺に向かって行進中です。今日も暑くて大変だと思います。
私は2日間で約25kmでした。歩いてみて、この旅の大変さと意義深さとを感じました。
まず炎天下重さ約1トンの台車は平坦な道は慣性でスムーズですがスタートと登りには力が要ります。特に長い登りはきつくなります。それと道路を行き交う車との接触事故を防ぐために道路の誘導が絶対に必要です。パトカーなどはついてくれませんので行進の前後には誘導者が車を誘導する必要があります。
汗が大量に出ます。(サウナ風呂の比ではありません)のどが渇き冷たい水が疲れを癒してくれます。ぬるい水はおすすめではありません。それと休憩所でいただいた冷たいスイカは本当にありがたかった。
以上から押す人が一人でも沢山必要です。また水分補給はできるだけアイスボックスなどを利用して冷水が良いことです。交流会などでは冷たいスイカはぜひ用意したいものです。
意義深さについてはいろいろあると思いますがまず沿道の人々に対して平和を求める人々が炎天下でも行進して行くその意義を行動で持って示せることです。現場へと向かうのかトラックから3人の若い青年が笑顔で手を振ってくれたり、3,4人の小学生に声援を受けたり、わざわざ家から出て手を振ってくれた人々、休憩所として駐車場を快く貸してくださった焼肉店の若い店主、自転車で伴奏してくれた音楽家、花束を用意して手渡してくれた仲間、大きく手を振ってくれた環境浄化活動中の仲間たち・・・、多くの見知らぬ誠実に生きる人々に出会えたような気がします。
また全コース行進中のアメリカ人、日本人、在日コリアン、その人々の個性の豊かさに、あるいは私達の知らない情報に接することができました。なかでも私にとっては日系アメリカンのヨーコ・カワシマ・ワトキンスさんは本当に驚くような人でした。彼女の書いた本は全米のナンバーワンの本としてニューヨークタイムスその他の著名な出版の世界で高い評価をえているそうです。彼女は朝鮮生まれで戦後朝鮮の友人たちに助けられて満州国境に近い所から日本に帰国できたのですが、日本に帰ると京都で朝鮮帰りと彼女はえらい差別にあって日本が嫌いになりアメリカ人と結婚して米国に渡ったそうです。そんな彼女はもう71歳、今はハーバード大学他有名大学で文学で教鞭をとっています。朝鮮に生まれ、日本と米国を経験する彼女の世界観は日本をより客観的に捉えています。
在日コリアンのチョウさんは下関の交流会で自分の生い立ちを語りました。最近亡くなったお母さんから聞いた話として身重のお母さんが日本に来て、今日到着する厚狭というところで自分を生んだ。その時、身重の母の出産のために借りたかった一間の部屋も貸してもらえず、戸外で出産した母はへそのををついた自分を4日間もそのままにしていた。そのことを母はチョウさんに詫びたという。詫びるべきは私達日本国と日本人であるはずです。そのような差別をヨーコも受けたと言う。朝鮮から帰った人、朝鮮人を友として差別しない人を差別した日本が嫌いと言っておられた。そしてヨーコは日本という国がいかにおかしい国になっているか、自分はブッシュも大嫌いだけど、日本も好きじゃない、原爆の犠牲者(日本人だけではない)の慰霊のために来ているのだと。そして彼女の、米国で高い評価を受けた本はさっそく韓国で翻訳されて出版されましたが、いまだ日本では出版されていないという。ある日本の出版社はそんな本は日本では売れないといったとか。その本を送ってもらうことにしました。できれば日本語で出版されることを希望しています。
四国巡礼でチョウさんに出会い、この旅を知り参加した東京の井上さん、出版会社を経営していた彼は今はフリーターとしてこの旅に参加しておられた。彼は彼なりに生きてきた人生を見つめなおし出直すためにこの旅を歩んでいるのでした。
剃髪に黄色の袈裟をつけリズミカルなうちわ太鼓を打ち鳴らす日本山妙法寺のご住職の方々、反戦平和の現場にはいつも彼らの働きを見てきました。彼らの大先達の藤井日達上人はインドのガンジーに直接教えを受けた人々であり本当に息永く非暴力平和運動を続けておられる求道者たちです。今回のストーンウォークもアメリカの日本山妙法寺の働きかけも大きかったそうです。
彼らからいただいた小冊子『9・11は米国政府とイスラエルの自作自演??』は2003年3月11日(開戦8日前)に北米とカナダにラジオ放送した内容の翻訳ですが、驚くような事実が紹介されています。題目となる根拠がスタンレー・ヒルトン弁護士によって解明されていくのですが、彼は大統領候補にもなったことがある大物政治家ドール上院議員の元顧問として活躍した経歴をもつ敏腕弁護士で、ラジオ聴取者はヒルトン弁護士が何を語るか興味津々だった(中丸薫『世界はなぜ破滅へ向かうのか』文芸社より)といいます。この本はまだ全部読んでいませんが、はなから驚くような書き出しです。まあとにかくこの本を読んでみたい方はこのウォークに参加してください。またこの日本がいかに孤独な国になってしまっているかをより深く確認も出来るでしょう。またどうすれば良いのかもきっとつかめるのではと期待しています。
焼け付くような炎天下を8月4日ヒロシマ目指してすすむストーンウォーク参加の一人の感想です。
ここまで読んでいただいて感謝です。

    下関  鍬野 保雄


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この記事へのコメント
>身重のお母さんが日本に来て、今日到着する厚狭というところで自分を生んだ。その時、身重の母の出産のために借りたかった一間の部屋も貸してもらえず、

私が家主でも部屋は貸しません。 不法入国で、妊娠中の外国人に部屋を貸す事はできません。 家賃の支払い能力が無い事は、明らかです。 本来、警察に出頭して、警察か入管の手配で、入院出産すべきでしょう。
Posted by 家主 at 2007年02月03日 20:10
鍬野 保雄 様

日系アメリカンのヨーコ・カワシマ・ワトキンスさんの英文の本を一気に読んだものとして貴下と同感のところが多いです。同じ下関にいてお会いできれば良いかと思います。よろしくお願いいたします。
 
東亜大学教授・広島大学名誉教授
 崔吉城
Posted by 東亜大学 崔吉城 at 2007年06月01日 09:34