2009年02月06日
今年も米軍艦船の民間港入港が始まった
今年も、米海軍艦船による民間港湾施設への入港が始まりました。2月5日、北海道の小樽港にイージス艦「フィッツジェラルド」が、長崎県・長崎港には第七艦隊旗艦「ブルーリッジ」が入港しました。以下は新聞報道のクリップです。
北海道新聞 2月5日13:50更新
●イージス艦が小樽に入港 1年ぶり、友好親善目的
【小樽】米海軍第七艦隊のイージス艦「フィッツジェラルド」(八、五八〇トン)が五日午前、小樽港に入港した。寄港目的は「友好親善」としている。九日午前九時に出港する予定。
同艦は午前九時ごろ、タグボート二隻に押されて中央埠頭(ふとう)4番バース(岸壁)に接岸した。艦内で自衛隊小樽協力会による歓迎式典が行われ、リッチ・ドロマーハウザー艦長は「小樽のすしや『さっぽろ雪まつり』を楽しみたい」とあいさつした。
米艦の小樽寄港は昨年二月の揚陸指揮艦「ブルーリッジ」以来で、一九六一年以降、五十六隻目。フィッツジェラルドの母港は神奈川県の横須賀港。小樽寄港中、乗員と地元との交流行事などが予定されているが、艦内の一般公開の予定はない。
隣接する港町埠頭では、入港に反対する労組や市民団体約二百人が抗議集会を行ったが、混乱はなかった。
※原文はココ↓
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/145279.php
毎日新聞 北海道版 2月6日
●米イージス艦:小樽に入港 市民団体が抗議 /北海道
在日米海軍(神奈川県横須賀市)配備のイージス艦「フィッツジェラルド」(排水量8580トン、乗組員約300人)が5日、小樽市の小樽港に入港し、中央ふ頭に接岸した。目的を親善・友好としており、記者会見した艦長のリッチ・ドロマーハウザー中佐は「乗組員は小樽を訪れられたことをとても喜んでいる。地域の人々との交流や観光を楽しみにしている」と話した。同艦は9日午前9時に出港する予定。
同艦入港の際、港周辺では市民団体などが入港に抗議した。「米空母に反対する市民の会」の小林けんさん(48)は「この時期の入港が恒例化している。商業港である小樽港への入港は市民から見て受け入れられない」と話した。【坂井友子】
※原文はココ↓
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20090206ddlk01040163000c.html
長崎新聞2月6日
●米旗艦「ブルーリッジ」が長崎寄港 艦長「地元の意見変えたい」 神奈川県横須賀配備の米海軍第七艦隊旗艦「ブルーリッジ」(一九、六〇〇トン、トム・バーク艦長ら約九百人乗り組み)が五日、長崎に寄港した。県と長崎市が被爆地の市民感情に配慮して入港を回避するよう日米両政府に要請したことや被爆者らが反発していることに対し、バーク艦長は会見で「寄港の間に地元の意見が変えられればという望みがある」と述べた。 同艦の寄港は一九九五年九月以来、二回目。目的は「友好親善・交流」としている。長崎への米軍艦船寄港は四年連続となった。九日午前に出港予定。
午前十時ごろ、小ケ倉柳西岸壁に接岸。艦上で会見した艦長は抗議について「地元の方々との交流など乗組員らがどれだけ良いゲストになれるかを見ていただき、意見を変えていただければという望みを持っている」と述べ、寄港を重ねることで反発を和らげたい米側の本音も口にした。
また、「私たちは日本、特に長崎の皆さんの核への特別な感情を理解している」と強調。寄港中、乗組員らは長崎原爆資料館見学や老人ホーム慰問、海上自衛隊とのスポーツ交流などを予定しているという。
田上市長は取材に「被爆地の市民感情を理解してほしかった。非常に残念」と話した。
◆解説/問われる被爆地の姿勢
地元の回避要請を押し切る形となった長崎港への四年連続の米軍艦船寄港は、日米の軍事的一体化が加速する中で、国内の民間港もその戦略に組み込まれつつある現実を示している。
日本の民間空港、港湾を在日米軍と自衛隊双方が緊急時に使用することを両政府が確認した二〇〇五年の米軍再編中間報告後、米海軍艦船の民間港寄港が相次いでいる。外務省によると、〇五年は例年並みの十七隻だったが、〇六年には冷戦後最多の二十八隻と急増。〇七年二十八隻、〇八年二十四隻と続き、寄港地は拡大傾向にある。
主目的の一つは情報収集との見方が一般的だ。「有事に備え、寄港地の調査は軍艦にとって常識。米海軍のマニュアルでは、港の向きや深さ、岸壁の長さなど形状以外にも、首長や市民の反応、風土、政治状況まで調査対象になっている。寄港回数を重ねれば客観度も増す」(軍事ジャーナリストの前田哲男・元東京国際大教授)
今回、平和団体などは県に対し、神戸市のように寄港する外国軍艦には核不搭載の証明書を求める「非核神戸方式」の導入をあらためて要請したが、県は「非核三原則(核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず)は国是として堅持されている」と従来の見解を繰り返した。長崎市も「判断するのは県」とげたを預けている。
だが、その国是も疑わしい。非核三原則を唱えた佐藤首相(当時)本人が一九六五年の米国防長官との会談で、中国との武力衝突が発生した場合、先制使用も含めた即時核報復を求めていたことが昨年末、明らかになった。いま必要なのは国是を言葉通り実行していく努力だろう。地元の反応を探る米側に被爆地の明確な意思が示せるか、県や長崎市の姿勢が問われている。(報道部・下釜智)
※原文はココ↓
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090206/06.shtml
朝日新聞・長崎版 2月6日
●「県、非核証明求めよ」■被爆者らから批判の声
《米艦ブルーリッジ、長崎入港》
米軍艦ブルーリッジが5日、長崎港に入った。県や長崎市は入港しないよう求めたが、結果的に止めることはできなかった。被爆者らからは、入港の際に非核証明書を求めるべきだと、県を批判する声が上がった。(伊東聖、小川裕介)
「ブルーリッジは帰れ」「港の軍事利用は許さんぞ」。午前9時40分過ぎ、長崎市小ケ倉町3丁目の柳埠頭(ふとう)に全長約194メートルの船体が近づくと、平和団体のメンバーら約140人がシュプレヒコールを上げた。
メンバーからは、非核証明書についての発言が相次いだ。川野浩一・県平和運動センター被爆者連絡協議会議長は「本当に知事らが反対するのなら『非核証明書でも持ってこい』と言わなければ、形だけの反対になる」。
非核証明書とは、外国艦船が核を積んでいないことを自ら証明する文書。神戸市が各国に求めていることから「非核神戸方式」と呼ばれる。
神戸市によると、75年に市議会が「核兵器を積載した艦艇の神戸港入港を一切拒否する」と決議して以降、入港前に在日公館から自主申告の紙1枚を出してもらう。これまでフランスやインドなど7カ国の19隻が証明書を出した上で入港した。一方で導入以来、米国の艦船は一度も神戸港に入ったことがない。
県は、外務省や福岡の米総領事館に入港しないよう要請したが、非核証明書については「非核三原則は国是として堅持されている。核兵器を持ち込んでいるはずがなく、神戸方式を導入する考えはない」としている。
だが、同艦のトム・バーク艦長は入港後の記者会見で、核兵器を搭載しているかどうかを問われ、「長崎の特別な感情は理解しているが、米国の政策では他の艦艇同様、言及しないことになっており、明らかにできない」と答えた。
抗議集会に参加した、被爆者の証言を集める活動をしている「長崎の証言の会」の森口貢(みつぎ)事務局長は「なぜ証明書を出せ、と言えないのか。知事らは毅然(きぜん)とした態度を取るべきで、入港しないよう要請するだけでは評価できない」と県の姿勢を批判している。
9日までの入港期間中、乗組員は、ランタンフェスティバルが開かれている長崎市内や、米大統領選で脚光を浴びた雲仙市の小浜温泉を訪れたり、海上自衛隊とのスポーツ交流、老人ホームを慰問したりする予定だという。
※原文はココ↓
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000902060003
■過去の入港実態
http://www.peace-forum.com/mnforce/2008/04siryou/01.html
北海道新聞 2月5日13:50更新
●イージス艦が小樽に入港 1年ぶり、友好親善目的
【小樽】米海軍第七艦隊のイージス艦「フィッツジェラルド」(八、五八〇トン)が五日午前、小樽港に入港した。寄港目的は「友好親善」としている。九日午前九時に出港する予定。
同艦は午前九時ごろ、タグボート二隻に押されて中央埠頭(ふとう)4番バース(岸壁)に接岸した。艦内で自衛隊小樽協力会による歓迎式典が行われ、リッチ・ドロマーハウザー艦長は「小樽のすしや『さっぽろ雪まつり』を楽しみたい」とあいさつした。
米艦の小樽寄港は昨年二月の揚陸指揮艦「ブルーリッジ」以来で、一九六一年以降、五十六隻目。フィッツジェラルドの母港は神奈川県の横須賀港。小樽寄港中、乗員と地元との交流行事などが予定されているが、艦内の一般公開の予定はない。
隣接する港町埠頭では、入港に反対する労組や市民団体約二百人が抗議集会を行ったが、混乱はなかった。
※原文はココ↓
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/145279.php
毎日新聞 北海道版 2月6日
●米イージス艦:小樽に入港 市民団体が抗議 /北海道
在日米海軍(神奈川県横須賀市)配備のイージス艦「フィッツジェラルド」(排水量8580トン、乗組員約300人)が5日、小樽市の小樽港に入港し、中央ふ頭に接岸した。目的を親善・友好としており、記者会見した艦長のリッチ・ドロマーハウザー中佐は「乗組員は小樽を訪れられたことをとても喜んでいる。地域の人々との交流や観光を楽しみにしている」と話した。同艦は9日午前9時に出港する予定。
同艦入港の際、港周辺では市民団体などが入港に抗議した。「米空母に反対する市民の会」の小林けんさん(48)は「この時期の入港が恒例化している。商業港である小樽港への入港は市民から見て受け入れられない」と話した。【坂井友子】
※原文はココ↓
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20090206ddlk01040163000c.html
長崎新聞2月6日
●米旗艦「ブルーリッジ」が長崎寄港 艦長「地元の意見変えたい」 神奈川県横須賀配備の米海軍第七艦隊旗艦「ブルーリッジ」(一九、六〇〇トン、トム・バーク艦長ら約九百人乗り組み)が五日、長崎に寄港した。県と長崎市が被爆地の市民感情に配慮して入港を回避するよう日米両政府に要請したことや被爆者らが反発していることに対し、バーク艦長は会見で「寄港の間に地元の意見が変えられればという望みがある」と述べた。 同艦の寄港は一九九五年九月以来、二回目。目的は「友好親善・交流」としている。長崎への米軍艦船寄港は四年連続となった。九日午前に出港予定。
午前十時ごろ、小ケ倉柳西岸壁に接岸。艦上で会見した艦長は抗議について「地元の方々との交流など乗組員らがどれだけ良いゲストになれるかを見ていただき、意見を変えていただければという望みを持っている」と述べ、寄港を重ねることで反発を和らげたい米側の本音も口にした。
また、「私たちは日本、特に長崎の皆さんの核への特別な感情を理解している」と強調。寄港中、乗組員らは長崎原爆資料館見学や老人ホーム慰問、海上自衛隊とのスポーツ交流などを予定しているという。
田上市長は取材に「被爆地の市民感情を理解してほしかった。非常に残念」と話した。
◆解説/問われる被爆地の姿勢
地元の回避要請を押し切る形となった長崎港への四年連続の米軍艦船寄港は、日米の軍事的一体化が加速する中で、国内の民間港もその戦略に組み込まれつつある現実を示している。
日本の民間空港、港湾を在日米軍と自衛隊双方が緊急時に使用することを両政府が確認した二〇〇五年の米軍再編中間報告後、米海軍艦船の民間港寄港が相次いでいる。外務省によると、〇五年は例年並みの十七隻だったが、〇六年には冷戦後最多の二十八隻と急増。〇七年二十八隻、〇八年二十四隻と続き、寄港地は拡大傾向にある。
主目的の一つは情報収集との見方が一般的だ。「有事に備え、寄港地の調査は軍艦にとって常識。米海軍のマニュアルでは、港の向きや深さ、岸壁の長さなど形状以外にも、首長や市民の反応、風土、政治状況まで調査対象になっている。寄港回数を重ねれば客観度も増す」(軍事ジャーナリストの前田哲男・元東京国際大教授)
今回、平和団体などは県に対し、神戸市のように寄港する外国軍艦には核不搭載の証明書を求める「非核神戸方式」の導入をあらためて要請したが、県は「非核三原則(核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず)は国是として堅持されている」と従来の見解を繰り返した。長崎市も「判断するのは県」とげたを預けている。
だが、その国是も疑わしい。非核三原則を唱えた佐藤首相(当時)本人が一九六五年の米国防長官との会談で、中国との武力衝突が発生した場合、先制使用も含めた即時核報復を求めていたことが昨年末、明らかになった。いま必要なのは国是を言葉通り実行していく努力だろう。地元の反応を探る米側に被爆地の明確な意思が示せるか、県や長崎市の姿勢が問われている。(報道部・下釜智)
※原文はココ↓
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090206/06.shtml
朝日新聞・長崎版 2月6日
●「県、非核証明求めよ」■被爆者らから批判の声
《米艦ブルーリッジ、長崎入港》
米軍艦ブルーリッジが5日、長崎港に入った。県や長崎市は入港しないよう求めたが、結果的に止めることはできなかった。被爆者らからは、入港の際に非核証明書を求めるべきだと、県を批判する声が上がった。(伊東聖、小川裕介)
「ブルーリッジは帰れ」「港の軍事利用は許さんぞ」。午前9時40分過ぎ、長崎市小ケ倉町3丁目の柳埠頭(ふとう)に全長約194メートルの船体が近づくと、平和団体のメンバーら約140人がシュプレヒコールを上げた。
メンバーからは、非核証明書についての発言が相次いだ。川野浩一・県平和運動センター被爆者連絡協議会議長は「本当に知事らが反対するのなら『非核証明書でも持ってこい』と言わなければ、形だけの反対になる」。
非核証明書とは、外国艦船が核を積んでいないことを自ら証明する文書。神戸市が各国に求めていることから「非核神戸方式」と呼ばれる。
神戸市によると、75年に市議会が「核兵器を積載した艦艇の神戸港入港を一切拒否する」と決議して以降、入港前に在日公館から自主申告の紙1枚を出してもらう。これまでフランスやインドなど7カ国の19隻が証明書を出した上で入港した。一方で導入以来、米国の艦船は一度も神戸港に入ったことがない。
県は、外務省や福岡の米総領事館に入港しないよう要請したが、非核証明書については「非核三原則は国是として堅持されている。核兵器を持ち込んでいるはずがなく、神戸方式を導入する考えはない」としている。
だが、同艦のトム・バーク艦長は入港後の記者会見で、核兵器を搭載しているかどうかを問われ、「長崎の特別な感情は理解しているが、米国の政策では他の艦艇同様、言及しないことになっており、明らかにできない」と答えた。
抗議集会に参加した、被爆者の証言を集める活動をしている「長崎の証言の会」の森口貢(みつぎ)事務局長は「なぜ証明書を出せ、と言えないのか。知事らは毅然(きぜん)とした態度を取るべきで、入港しないよう要請するだけでは評価できない」と県の姿勢を批判している。
9日までの入港期間中、乗組員は、ランタンフェスティバルが開かれている長崎市内や、米大統領選で脚光を浴びた雲仙市の小浜温泉を訪れたり、海上自衛隊とのスポーツ交流、老人ホームを慰問したりする予定だという。
※原文はココ↓
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000902060003
■過去の入港実態
http://www.peace-forum.com/mnforce/2008/04siryou/01.html

