2009年07月24日

久しぶりに全国紙で浜岡原発と地震についての記事を見た気がします。

これまで震度は6までしかなかったのですが、7を創設し、その7が予想される地域に浜岡原発があるという記事です。

中部電力には何を言っても無駄でしょうが、「なぜ世界で一番危険な場所で原発を動かす必要があるのか?」と問いたいです。

現在、金融危機の真っ最中ですが、もうアメリカの財政が破綻寸前で、これまでのような大量消費をする時代は終わりました。また先進国で少子高齢化が進み、自然エネルギーの普及と蓄電池の飛躍的発展は確実です。

要するに、(日本では)もう電力需要は落ちていく一方だし、大量発電は効率が悪いしで、原発の時代は終わるのです。少なくとも、一回の大事故で社会全体が破壊されるようなリスクを負うのは割りに合わないのです。

そんなことは経済産業省の官僚も、電力会社も、経団連も理解しているので、英断を待つとしましょう。


浜岡原発「震度7起きやすい」 伊勢神宮も可能性 政府

静岡県御前崎市にある中部電力浜岡原発が、震度7の地震に見舞われやすい地域に含まれることが21日、政府の地震調査研究推進本部が公表した「全国地震動予測地図」の最新版で明らかになった。

 今後30年間に震度7の地震が発生する確率が6%の地域に該当していた。同推進本部は「6%」を発生確率が「高い」分類に位置づけている。この地図は 05年に初公表され、毎年改訂されているが、これまで震度の最大は「6強以上」の分類までしかなく、浜岡原発も「6強以上」地域に含まれていた。04年の 新潟県中越地震で初めて震度7の波形や地盤のデータを得られたとして、それを反映して今年の改訂で初めて「7」の地域を特定した。

 浜岡原発で稼働中の3基は、地表面では震度7程度になるとされる加速度600ガルで設計され、さらに1000ガルまで耐えられるように補強されて いる。中部電力は朝日新聞の取材に「設計の各段階に余裕を見込んで設計しており、耐震安全性は十分に確保されている。今回の結果で震度7となっても問題は ない」としている。

 ただ、全国17カ所の原発で「震度7」地域に該当したのは浜岡原発だけで、大地震に見舞われやすい場所に建設されたことが、政府の調査で確認されたかたちだ。

 発生確率3%の震度7の分類にかかっている地域には、三重県の伊勢神宮、奈良市の唐招提寺や薬師寺も含まれている。

 この地図は、防災科学技術研究所のウェブサイト「J‐SHIS」(http://www.j‐shis.bosai.go.jp/)で公表されており、住所を入力して調べることもできる。(松尾一郎)



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