#前回「うどん屋巡りを達成するには??…その2」からの続き

2)「どこへ行くか」
 これも多様なニーズがある以上、一言で纏めるのは難しいと言えば難しいのですが....
ただ、基本的にはお店の特徴というのをつかんだ上で決めることが必要でしょう。
大まかな分類ですが、多々あるお店を分類分けすると、こんな風に分かれるかと思います(って、結局は四国新聞社が提供している「讃岐うどん遍路」の分類とほぼ一緒なのですが(^^;;)。

a)一般店—県外から来られる方でも全く違和感のない最も一般的なお店…要するにラーメン屋やイタ飯屋などと同じようにお客さんは席に座って店員さんが注文を聞き、店員さんがお品を持ってきてお客さんは席に座って食べるというものです。
代表例としては、川福、かな泉といった老舗店を筆頭に、今まで「雑貨屋のうどん製麺所」で述べた例ですと高松市の「五右衛門」や「大円」、満濃町の「小縣家」、牟礼町の「山田家」といったところが挙げられるでしょうか。
ただ、一般店と言ってもそれぞれのお店に色んな特徴がありますので、その特徴を掴むとより行きたいお店の候補が見えてくるでしょう。
#前述のお店で述べれば、「五右衛門」はカレーうどんが美味い(それ以外のうどんも美味いんですけどね)、「大円」はぶっかけうどんのバリエーションが凄い&美味い、「小縣家」はうどんに擦りおろした大根を乗せてしょうゆをかけるしょうゆうどんが美味い、「山田家」は豪華な庭園を見ながら優雅にうどんが頂けるというように、それぞれに大きな特徴があるわけで….
そうした意味では、お店の特徴を取捨選択することで、行きたい人のニーズを最も反映できるパターンとも言えるでしょう。

b)セルフ店—最近では「はなまるうどん」など、県外へ進出している讃岐うどんチェーン店の代表例みたいになっていますが、数年前までは県外から来られる方にとっては今ひとつ分からない部類のお店だったのですが…
端的に言えば、ドトールやスターバックスのようにカウンターでお店の人に注文し、お店の人からカウンターで品物を渡され(またドトールの場合だと別途パンやシロップなどを自分で取るように、自分で別途おにぎりや出汁、ネギなどを取って入れる)、料金を精算した後席に座って食べる、食べ終わったら皿を返却スペースに自分で戻す…という形です。
まあ、セルフサービスである分、安い&品物を目の前で自分で選ぶ楽しさがある、お店によってはデボでうどんをゆがくなど自分でつくる楽しさがある…という点が大きな特徴でしょうか。
代表例としては、今まで「雑貨屋のうどん製麺所」で述べた例ですと高松市の「中北」や「竹清」、仲南町の「やまうち」、坂出市の「やました」といったところが挙げられるでしょうか。
ただ、セルフ店も一般店ほどではないにしても、お店毎にうどんやオプション等に特徴がありますので、その特徴を掴むとより行きたいお店の候補が見えてくるでしょう。
#前述のお店で述べれば、「中北」はうどんも美味いがコロッケや鰯の天ぷらなどオプション類が充実、「竹清」はうどんも美味いが半熟卵の天ぷらなど天ぷら類のバリエーションが豊富、「やまうち」は山奥のロケーションに圧倒されると共に、冷やしうどんのキレが抜群、「やました」もどこにあるねんというロケーションもさながら、年代物の大釜で茹でたうどんのコシが抜群というように、それぞれに大きな特徴があるわけで…
無難な選択と言われるとそれまでかもしれませんが、香川でうどんを食べたい場合に是非1軒は押さえておきたいタイプでしょう。

c)製麺所—県外から来られる方で最も興味深いのはこの手のお店と言うことになるのでしょうが… 
元々は地元の家庭やお店で使う分を売っていただけなのですが(玉売りという)、次第に「店で食わせてくれ」という声が出だしてから、最低限の物(しょうゆやネギ)だけを備えて店先で食べられるようになったというのがこのタイプです。
まあ、一見したところでは前述の「セルフ店」とどう違うのかとも思うのですが、あくまでもお店が完全な食い物屋なのか、玉売りを前提にしているお店なのかによって「セルフ店」か「製麺所」かに分かれると言えるでしょう。
(勿論、今では本来の玉売りよりも敢えて命名するならば“食堂部門”の方がメインになっているお店が圧倒的ではあるのですが…決定的な違いを一つ述べれば、お店で玉売りが出来るところであればほぼ間違いなく「製麺所」の類に入ると考えればよいでしょう。なお、「玉売り」をしているかどうかは前述の「讃岐うどん遍路」にも記載されています)
前述のセルフ店の特徴(セルフサービスである分安い&品物を目の前で自分で選ぶ楽しさがある、自分でつくる楽しさがある)をより明確化し、それに香川県外では考えられない「こんなところで食べるのか!!」というロケーションが楽しめるのが何よりもの特徴でしょうか。
代表例としては、今まで「雑貨屋のうどん製麺所」で述べた例ですと、余りに有名になりすぎた綾上町の「山越」や高松市の「池上」、琴南町の「三島製麺」といったところが挙げられるでしょうか。
ただ、製麺所も、お店毎にうどんやロケーション、お店のおっちゃん・おばちゃん(笑)等に特徴がありますので、その特徴を掴むとより行きたいお店の候補が見えてくるでしょう。
#前述のお店で述べれば、「山越」はとにかくうどんが無茶苦茶美味い、「池上」はうどんも美味いが、民家としか思えないロケーションにおばあちゃんの優しさが心に残る、「三島製麺」はうどんも美味いが、看板も出ていない山奥のロケーションに圧倒される&食べている側でおっちゃんが麺を打つ&ゆでる行程が楽しめる、というように、それぞれに大きな特徴があるわけで…
無難な選択と言われるとそれまでかもしれませんが、香川でうどんを食べたい場合に是非1軒は押さえておきたいタイプでしょう。

d)その他—これは香川県でしかあり得ないとでもいいましょうか…一応はa)、b)、c)のどれかに分類は出来るのですが、うどん屋じゃないじゃないか!!とか、うどんを食べさせてくれないじゃないか!!とか例外的(というか、非常に特徴的)なケースも中にはあるわけで…例えば;

・うどん屋じゃないのになのにうどんが食える—今まで「雑貨屋のうどん製麺所」で述べた例ですと、高松市の「増井米穀店」(米屋)、綾南町の「スタート」(喫茶店)が代表的でしょうか
・製麺所でもホントに玉売りしかしておらず、自分で箸と丼、出汁(orしょうゆ)を持参しないと食べられない—今まで「雑貨屋のうどん製麺所」では紹介していませんが、数年前までは前述の「池上」がそういう形だったみたいですが…

うどんの美味さもさながら、どちらかといえばそのロケーションに拘る!!というのであれば、こうした選択肢も捨てがたいでしょう。

以上、4種類述べてきたのですが、せっかく行くのであれば、最初からd)ばかりという選択肢もありますが(笑)、それよりはa)、b)、c)をバランス良く組み合わせるとよろしいかと思われます。
無論、これだけは絶対に外せない!!というお店が有れば、それを最優先することが必要です。

あと重要なのは….当たり前ですが、行きたいと候補に挙げた店がどこに所在しているかでしょうか。
これも「讃岐うどん遍路」の分類を概ね使うならば(笑)、香川県は高松市を中心として、東側に東讃(さぬき市、東さぬき市、木田郡、香川郡)、西側に中讃(坂出市、丸亀市、綾歌郡、善通寺市、仲多度郡)、西讃(観音寺市、三豊郡)という具合に分類されますので、これも効率よく廻りたいのであればエリアを固めてみたり(良質のうどん屋が多い中讃地域に固めてみたりとか、時間がなければ高松市内で固めてみるとか)といった工夫が必要でしょう。
特に車を使わず、電車・バスを使って廻る場合は、地域分類の他にもJR予讃線沿い、土讃線沿い、高徳線沿い、ことでん沿いとメインの交通機関がどれになるかも絞り込む必要が出てきます。
これで、候補は無茶苦茶多くてもある程度選択可能な範囲位までには絞れるでしょう。

→以下、「うどん屋巡りを達成するには??…その4」へ続く(明日掲載)