2011年03月18日

我慢ならねぇ

地震津波から1週間が経とうとしている。
悲劇から1週間ではない。悲劇はまだ続いている。

いまだ、見つからない友人が1人いる。
陸前高田市高田町 坂本丞司
その名前は、まだどこにも見つからない。

もし昨年桧原湖で行われたDEPS社のイベントに来た人なら覚えている人もいるかもしれない。
もし昨年釣りビジョンで放送された俺らの番組の桧原湖の回を見た人なら覚えているかもしれない。
俺と一緒にセミナーをして、美味しいキャラを見せてくれたジョージプロ。
半年前には俺と一緒に桧原湖に浮いていたジョージプロ。
どれだけいるかはわからないとしても、少しは、何人かはいるだろう…。

感傷的になったらダメだから、感情的になったらダメだから、ココにはあまり書かないようにしていた。
なるべくなら、人の命を、怒りと悔しさで探したくはねぇからさ…。
でも、もう我慢ならねぇ。
http://ggs.main.jp/
もし、もし、どこかでこの人を見かけたら教えてください。

災害直後から、幾人かの方から連絡を頂き、いろいろと情報をやり取りはしている。
ジョージの地元(陸前高田)の友人に間接的に連絡が取れ、現地でも動いてくれているし、その友人の遠く離れた街に暮らす別の友人たちも、一緒になって探してくれている。
一度も会ったことも喋ったことも無いその友人とさらにその友人達…。
被災地から数百キロも千数百キロも離れている人も居る。
ジョージに会ったことも無い、ジョージの人となりを知らない人達もいる。
人情・真心を謳いながら知らん顔をする人間たちも多いこの世の中で、
人情・真心なんて言葉なんかクソみてぇに安っぽく感じてしまうくらいの気持ちで動いてくれている。

ジョージの妹とも連絡が取れた。
でも、地震の時、ジョージが実家にいた事を伝えても、絶対に、それを絶対に信じようとはしない。
「別の家だ」
「きっと、自分の知らない別の実家があるんだ…」
………。
そんな風に思いたい気持ち。
そう思わなければやってられない気持ち。
絶対にそんなことはありえなくても…。
俺らがいくら机の前で戦っても、変わらない気持ち。
どこかの誰かがどんなに壮大な計画を練っても、どこかのアッパークラスがとてつもない金額を送り付けても、とても変えられない気持ちと現実が、そこにはある。

しかし、その誰も、ジョージが死んだなんて思っていない。
今、ここで公表するような事ではないが、彼には大きな夢・目標もある。
そのために準備して、その準備のために実家に帰って準備したりもしていた。
それは戻ってきたら彼が教えてくれるはず。夢を語ってくれるはず。
来月、東京に出てバンドをやっている妹のライブを見に行く約束をしていた。
照れを目一杯隠してクールを装いながら、自分が知らないくらい成長した妹の姿を見る。
だから、神なんかいないかもしれないけど、それが神が与えたヤツの役目なんだったら、それを全うするまでは、死にたくても死なせてくれないはずだ。

地震の後、急にせき立てられるように車で出て行ったらしい。
間違いなく、誰かが心配で、誰かを助けるために急いで向かって行った。俺らは確信している。
ヤツはああ見えて、そんなヤツだ。自分の事よりも人の事。誰よりもそんなヤツだ。
自分の欲目でなんか動かない。
ヒョウヒョウとした感じが外見、でもアツイ心が中身。
だからこそ、その誰かを助けるまでは、死ねるわけがない。

ただ、少し、どこかで足止めを食っているだけなんだよ。

しかし、それでも1週間。
足止めを食っていたとしたら、それでも、わからないとしたら、飢えて乾いて寒さに震えて160時間以上もの時間を通過している。
ヤツの愛車、オンボロのビッグホーンにどれだけの燃料が入っていたのかわからない。
でも、車中泊でのバス釣りには馴れっこだったんだから、寝袋や毛布や着替えや多少の食い物や、気分を紛らしてくれる幾つかのCDくらいは入っているだろう。
それが、ヤツの体と心の負担を、幾つかは救っていると思いたい。

だから、あとは、早く帰ってくるだけだ。
「ちょっと車の燃料無くなっちゃったから迎えに来て」と、誰かに連絡するのでもイイ。
「腹減ったけど何かない?」と、しら〜っと、帰ってきてもイイ。
忘れた頃にひょっこり現れてもイイ。
けど、できれば、それよりもずっとずっと早い方がもっとイイ。
俺達は待つ役。

待つしかねぇのかよ…

でも、そんな人は、まだまだまだまだ、山のようにいるんだ。
人の世の非情に我慢ならなくて個人的に書いたけど、これは、俺に限ったことではない。
メディアの陰に隠れ、誰にも語られず、大勢の目や耳には届かない真実は、何百倍も何千倍もある。
俺も、君らも、あいつらも知らずに灯っている命も、数限りなくある。

そんな現実に、たかが俺、どれだけの事が出来るかわかんねぇけど、
金も権力も肩書きもねぇけど、
俺なんかと関わったらクソ扱いされるから嫌かも知れないだろうけど、
でも、待って待って待ち続けてやるから、早く戻って来い。
誰かを連れ戻すことはできなくても、
でも、少しくらいは、戻る場所を作ってやるから。
戻ってくるなら迎えに行くことは出来るから。
だから、何でもいいから戻って来い。
戻ったら…
その先は、お前が言え!!


おい、隠れてんなよ。

早く出て来い!!

じゃねぇと、泣くぞ…。



strugglearts at 12:16コメント(0)トラックバック(0) 

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星