2010年04月14日

合理性や論理性を超えるもの

久しぶりに実施設計ではない図面を描くのは本当に新鮮だった。1/500ぐらいの計画図は、イメージが色々と広がるし、あらゆる法規的な条件をクリアしながら、かたちをつくったり、容積を確保していくのはある意味、複雑なパズルを解いていくような感じ。パズルを解く、とは言っても、すでに1/500の計画図の段階で大まかなデザインのイメージはできていたりする。逆に言うと、この段階でイメージできていなければ、これから先に計画が進んでいくなかでは、取り返しがつかなくなってしまうことが多い。楽しいけれど緊張感のある仕事。

今回の計画で僕が一番気になっていたのが「天空率が入るかどうか」。おそらく14階建てか15階建てになることが予想されるなかで、隣地斜線の天空率がどれだけクリアできるのか。案の定、実際に天空率チェックをしてみるとアウト。しかも結構な数値でオーバーしている。セットバック距離を大きくすることが必要になることが分かってきた。次に問題は40mを遥かに超える建築で、細長比の問題をクリアしなくてはいけなかった。フットプリントの短辺方向寸法を確保しながら、1階の配置計画との整合性を取っていく。最終的には天空率をクリアして、構造計画も(厳しいながらも)クリアでき、配置計画もまずまずの合理的な計画案としてまとめることができた。

けれど、僕の理想としては、合理性や論理性を徹底することで、それらを超える建築をつくることなのだから、本当はこれで満足してはいけない。もっと新しいものを求めるためにももう少し先の建築計画を目指したい。これは僕にとっての今一番の課題で、どうすれば良いのかを模索している最中。ひとつの突破口は、もっと合理性や論理性を考慮する要素を増やしていくことではないかと思う。今の計画はせいぜい建築基準法的な合理性と構造合理性、配置計画の効率性程度のもの(それでも結構大変なのだけれど)。これから計画を進めていきながら、もっと多くの要素を付加していきたい。

それとは別に現場も進行中。明日は朝からコンクリート受入検査。今日の夕方にぽつぽつと雨が来ていたけれど、明日の天気は大丈夫だろうか?今年は何となく雨が多いような気がする。できれば現場の人のためにも、コンクリート打設の日には降らないであげてほしい。


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