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2021年05月15日
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       今の美術業界を考える(その869)

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文化芸術基本法の成立と文化政策     2021年5月15日
             河村建夫 伊藤信太郎 著  水曜社
          
昨年度より芸術文化の政策提言活動を再開させていく上で、おさえて
おかなければいけないのが、この著書です。政治家の先生方にとって
票にならない、芸術・文化に関する活動は仕事の上で優先順位が低い
と伺っています。その中で、長年、この問題に取り組んでいらっ
しゃるのが、河村建夫先生と、伊藤信太郎先生で、このお二人の共著
による本です。

内容は、この法律に関係する内容が殆どですので、文化庁の官僚の方も
お手伝いされていて、教科書のような仕上がりです。
しかし、序論の「真の文化芸術立国に向けて」という伊藤信太郎先生の
文章は、ご自身の文化に対する熱い思いに溢れておりました。

この本のP287に文化芸術振興議員連盟の会員名簿が掲載されており
なんと、100名を超える110名の方が登録されています。
多くの知り合いの議員も参加されており、今までにシンポジウムなど
も参加しています。もともと、芸団協(日本芸能実演家団体協議会)
という組織が、政治家の先生方へのロビー活動を長年されており、その
組織に2016年より遅れて芸術団体として、美術家連盟と全国美術
商連合会という組織が合流しております。

この著書の内容はもちろん、芸術文化の振興策でこの芸術文化といった
場合に、芸能から食文化から街づくりまで網羅しておりますので、総論
賛成、各論反対というありがちな議論が、この組織の中でも起きて
いるのが感じ取られます。

またこの法律の狙いや文化行政に多くのジャンルの方が関わっている為に
優先順位をつけるのが難しいこともよくわかります。この著書では、衆議院
文部科学委員会議事録も掲載されています。私の個人として気になるのは
表現の自由という名のもとに、政治的な作品を発表される方の問題や、
著作権保護法という名のもとに、自由な作品の発表ができなくなる問題
など、各論に入ると迷走する問題が山積みです。

私が考える文化芸術基本法の最も重要なことは、人作りであり、より多く
の方々が真剣に文化芸術を大切に思う心を育てる教育が最も重要だと感じて
います。
                         
                      文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
03-3573-7075
 


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