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2023年12月02日

「モネ展」

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       今の美術業界を考える(その1007)

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 モネ展                2023年12月2日
         上野の森美術館 2024年1月28日まで
            
 上野の森美術館で開催されているモネ展を拝見してまいりました。
 先週とは違い、今回モネについてはそれなりに時代背景について
 も学んでおり、色々な場所でモネ展を拝見しておりますので、
 純粋にモネの作品を味わってまいりました。

 まず、今回の展覧会はモネの作品だけで構成されており、なかなか
 見ごたえのある展覧会になっておりました。また面白いなと感じた
 のは先週のキュビズム展は鑑賞者に男性が圧倒的に多かったことに
 たいして、今回のモネ展は女性客が圧倒的に多いことを感じました。

 実際にキュビズム展を拝見して感じたのは時代の空気や、世の中を
 視点を変えることで変えていくのだという芸術家の意気込みのような
 ものを感じてまいりましたが、モネの作品からは、そういった
 時代の変化をモネも感じてはいるものの、普遍的な美をたんたんと
 愚直に追い求めていることを感じてまいりました。

 ある意味、銀座柳画廊で扱っている岡野博先生に通じるものを感じて
 きたのですが、時代が時代ですから、モネが連作を作成するようにな
 った背景ですとか、光を描き分けるなど、色々な解説がされており
 ますが、作家本人はどこまでそれを意識して描いているかはわかりま
 せん。

 モネの作品と人生から感じるものは、時代の変化を引っ張っていこう
 とか、絵画を通して時代の変化を表現しようとか、そういう野心的な
 ものをあまり重要視していなかっただろうということです。

 柔軟に、変化に身を任せながら、自分の感性で美しいと思うものを
 追及していく画家人生なのだと思います。その中で、モネは浮世絵
 との出会いがあり、日本に興味を持たれていたことは史実にある通り
 で、自然豊かな四季を感じながら作品を作っていく姿勢が多くの日本
 人を魅了していったのだと思います。

 そういう意味において、モネという作家は日本人に愛された画家で
 あり、激しい時代を生き抜いた一人の芸術家で、ヨーロッパを席巻
 したジャポニズムが生んだ、偉大な芸術家の一人なのだと思います。

                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
           03-3573-7075
   

2023年11月25日

「キュビズム展」

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       今の美術業界を考える(その1006)

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 キュビズム展(美の革命)      2023年11月25日
         国立西洋美術館 2024年1月28日まで
            
 上野の国立西洋美術館で開催しているキュビズム展を拝見してまいり
 ました。50年ぶりの大キュビズム展ということで、非常に内容の
 濃いもので、感動してまいりました。

 歴史好きの私としては、絵画とは歴史の正直な代弁者としての
 作品であり、文章や歴史に書いてあることは権力を持った人が嘘
 をつくことが出来ても、絵画は嘘をつくことができないと思って
 います。さらに、その時の時代の空気も正確に表現されており、
 鑑賞者が感性を研ぎ澄ますことが出来れば、当時の時代の真実を
 つかみ取ることが出来ると思います。

 そういう意味においても、このキュビズムの時代はヨーロッパの
 時代の変化を強烈に表現するものであり、多くのことを学ぶことが
 できました。私が非常に感銘を受けたのが、ピカソがバラ色の時代
 から、アビニオンの娘(ピカソがキュビズムに移行した時の作品)
 を描いて、今までの画商であるヴォラールではなく、キュビズムを
 評価した画商がドイツ人のカーンワイラーだったということです。

 ピカソとブラックが、どちらの作品だかわからないほど、議論し
 あって作った作品をカーンワイラーが買い取って生活を支えていた
 ということです。ブラックとピカソの凄い所は、キュビズムという
 新しい芸術運動を心酔することで多くの画家に影響を与えた事です。
 それはモチーフを主に立方体によって幾何学形態に分解した上で
 再構成して描くという様式です。

 セザンヌはそれに近いことを一人で既にやっていたことから、近代
 美術の父とも呼ばれておりますが、当時は産業革命により科学技術の
 進歩が人々の生活を大きく変化させている中で、芸術家もそれに呼応
 するように新しい芸術活動を始めたということだと思います。

 また、第一次世界大戦が勃発するとパリにいたカーンワイラーはドイツ
 人ということで、強制送還、ピカソは外国人ということで徴兵を免れ
 ブラックはフランス人ということで戦争に駆り出されて、彼らの芸術
 活動はバラバラになってしまいますが、影響を受けたクプカやドローネ
 などが、それぞれにキュビズムを発展させていきました。

 芸術には世の中を変える力があることをまざまざと知ることができた
 展覧会で興奮いたしましたが、そういう時代背景の中で、画家を目指
 していたヒットラーが芸術による影響力を巧みに政治に利用して、
 あのような悲劇がおこったことも、心に留めておく必要があるかと
 思っています。
                     
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
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2023年11月18日

「身体感覚の新たな地平」

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       今の美術業界を考える(その1005)

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身体感覚の新たな地平        2023年11月18日
       虎ノ門ヒルズ ステーションタワー Tokyo Node
            
 娘に誘われて、11月12日まで開催していたTOKYO NODEで開催
 している映像作品を拝見してまいりました。この展示は、
 Rizomatikus X ElevenPlay ということで ライゾマティクスは
 映像制作集団で、有名なところでいえば、パヒュームの舞台映像
 を作成していたり、フェンシングの大会の映像化を担っているの
 も、ライゾマティクスさんと伺っています。以前に、東京都現代
 美術館でNFTアートを発表されたのも、ライゾマティクスと記憶
 しています。

 また、ELEVENPLAYは こちらもパフュームの振り付けをされている
 と伺っています。

 全体としては、無声の演劇感覚で拝見いたしましたが、これを現代
 アートと呼ぶのであれば、改めて演劇というものが総合芸術である
 ことを日本でも認知されたのかという思いです。

 個人的な話になりますが、私の姉は学生時代から演劇部で、その後
 もその分野に精通しており、ついにオスカーシュレンマーという
 ドイツの芸術家でバウハウスの教員を博士論文のテーマにされて
 おりましたので、私も姉の博士論文を拝見する上で、バウハウスや
 ドイツの芸術活動について学ばせてもらいました。

 この展覧会は100年ほどまえからヨーロッパで起こっている芸術
 活動が、いよいよ日本人による日本のものとして動き出したのだと
 いう感触を個人的には持っています。

 また、別の感想としては、芸術という名を借りて、映像分野の最先端
 の技術を見せる場所でもあり、最先端の技術を開発するにはお金が
 かかるために、芸術という名を借りて資金集めをしているのかな?
 という見方もさせていただきました。

 実際に、世の中で役に立たなくなってしまったものが芸術として生き
 残っているものがあると感じており、その一例が写真のフィルム映像
 作品かなと思っています。

 ともあれ、美しいという概念は、人間が生きていく上で大切にしていく
 概念なのだと思っています。                        
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
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2023年11月11日

「社会を生き抜くセルルブランディング」

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       今の美術業界を考える(その1004)

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社会を生き抜くセルフブランディング 2023年11月11日
            
 先日、上記のタイトルで獨協大学で講義をしてまいりました。
 久しぶりの大学での講義で、パワーポイントなど資料の作成には
 娘の協力も頂いて、実施させていただきました。

 普段、パワポの資料を作ることが殆どありませんので、広告代理
 店に勤務する娘に「こういう内容の講義をするんだけど、資料の
 作成をお手伝いお願いできるかな?」とお願いすると、有難い事
 に、2時間くらい説明しながら資料を作ってくれました。

 改めて、広告代理店というのは資料を作るのが上手な人たちなのだ
 と感心してしまうと同時に、この内容の資料を作成することで、
 自分の人生の棚卸を娘と一緒にさせてもらったように感じます。

 セルフブランディングとは、まさしく自分をどのように人に見せる
 のかということであり、私という人間は何者なのかという事に
 なると思います。

 本業としては30年近く働いている画廊ですが、もとはアスリート
 であり、そこからIT企業のエンジニアをして、画廊の仕事をして
 います。ボランティアですが、ロータリークラブにも長年所属して
 おり、そこからのご縁で日本ハンドボール協会の副会長をしています。

 一体、私は何者なのだ? という事にもなりますが、これからの人生
 において、 IT x アート & IT x スポーツ のビジネス
 をやっていきたいと本気で思っておりますし、それは今の私の強み
 でもあると思っています。

 アートもスポーツも日本社会においては、教育コンテンツの一部と
 みられており、ビジネスとして確立するのか難しい状況です。
 しかし、これからは税金でアートもスポーツも支えることが難しい
 ことは明らかですので、自立するためにもアートもスポーツも
 ビジネス化をしていくことが求められています。私にとってビジネス
 とはサステナブルに事業を継続するために必要な資金を寄付でなく、
 事業によって生み出すことだと思っています。
 これらの事業を運営する資金を得るために、IT活用が必要となって
 きており、実際に今の画廊ビジネスにおいてもSNSによる集客やHP
 での情報発信が重要な時代となってきています。

 好きなことが仕事になることは、人生でとても幸せなことであり、死ぬ
 まで社会に関わりつづけることが心の平穏と幸せに大きくかかわっている
 と感じています。

 自分をセルフブランディングしていくことは、自分という作品をどのように
 仕上げていくかという事でもあり、これからもより自分を磨いていきたいと
 思っています。
                         
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
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2023年11月04日

「長沢芦雪」

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       今の美術業界を考える(その1003)

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長沢芦雪               2023年11月4日
          大阪中之島美術館    12月3日まで   
 
 大阪の中之島美術館に行ってまいりました。佐伯祐三展の時から
 気になっており、今回、梅田画廊にて義父の卒寿のお祝いに参加
 するために大阪にまいりましたので、パーティの前にに拝見して
 まいりました。

 10月14日の夜の美の壺で長沢芦雪を取り上げられており、‘
 ゆるかわ‘という概念を日本に生み出した作家として紹介されて
 おりました。江戸時代中期の方で、円山応挙の弟子として名を
 馳せた作家ですが、子犬のかわいらしさは絶品でした。

 2019年に東京都美術館で‘奇想の系譜展’で拝見してから、
 その可愛らしさに注目しており、その後、府中美術館などでも
 拝見しておりました。今回は、長沢芦雪のおひとりに焦点を
 あわせて拝見し、12月には山種美術館でも長沢芦雪の可愛らし
 い、子犬の作品が出品されるということで、大変、楽しみにして
 おります。

 偶然とは重なるもので、先日、京都にゴルフコンペの商品で豪華
 ホテルのスイートルームを頂いておりましたので、四条にある
 ホテルに宿泊いたしました。今回の展覧会で、長沢芦雪が京都に
 いた時のアトリエの場所が、この度、私が宿泊した場所のすぐ
 そばだったことも何かのご縁を感じました。

 銀座柳画廊は近代洋画を中心に扱う画廊ですから、今までに長沢
 芦雪の作品を扱ったことはありませんが、仕事上、日本の美術に
 かかわるものから、美術の世界で起こっていることは何かしらの
 関係性があると思って、幅広く、自分の興味の持てる者は勉強し
 たいと思っています。

 この芦雪の出世作品は師匠である円山応挙の代理で赴いた紀南にて
 無量寺、成就寺、草堂寺の襖絵を多忙な応挙の代わりに描いたことが
 この後の、芦雪の画業に大きな影響を与えたことは間違いないと思い 
 ます。

 好奇心もあいまって、来年の季節に良いころに和歌山県のこのお寺を
 尋ねてみたいと思う、今日この頃です。

                         
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
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2023年10月28日

「棟方志功展」

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       今の美術業界を考える(その1002)

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棟方志功展             2023年10月28日
          東京国立近代美術館   12月3日まで   
 
 朝一番で棟方志功展に行ってまいりました。期待して伺いましたが
 間違いなく期待通りの内容の濃いものとなっておりました。
 棟方志功さんも小磯良平先生と同じく1903年生まれの方で、
 日本の高度成長期の波にのられた方なのだと思いました。

 画壇の世界はせまいものですから、小磯先生と棟方志功先生はお互い
 の存在は知っていたと思います。作風とお人柄があまりに違うので、
 直接の交流はほとんど無かったのではないかと想像しています。

 棟方志功さんは若いころに、ゴッホのひまわりの絵を見て感動され
 「わだは ゴッホになる」と言われた言葉がとても有名です。
 その後、民芸活動にも参加され、多くの出会いとご縁を得て、
 仏さまの絵を描くようになりました。銀座柳画廊でも棟方志功さんの
 肉筆画をお寺さんに販売したこともありますから、お坊さんに
 人気の作家さんなのだと思います。

 自分のやりたいこと、思ったことをはっきりと言葉にして実現されて
 いくタイプですので、ある意味で小磯良平先生とは真逆のタイプなの
 だと思います。しかし、その思いは非常に純粋で、年をへるごとに
 正しい方向に導かれていかれるのを感じます。

 何しろパワーのある方ですから、残されたNHKのインタビュー動画
 などでも、はっきりと自分のやりたいことなど主張をされているのが
 印象的でした。非常に強い自己と我をお持ちですが、それが正しい
 方向に向けられて人格を磨かれていったのだと感じました。

 それはそのまま作品にも表現されてきますので、多くの鑑賞者は
 棟方志功さんの作品から多くのインスピレーションを感じて、新しい
 創作活動をされたことだと思います。私のような人間でも、画商に
 なる前から、棟方志功さんの作品は個性的ですし、色々なものの
 パッケージにも使われておりましたので存じ上げておりました。

 あらためて、明治36年に生まれた棟方志功さんは、明治生まれの
 個性あふれる日本を代表する画家の一人だと思います。

                         
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
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2023年10月21日

「泰明小学校の画廊巡り2023」

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       今の美術業界を考える(その1001)

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泰明小学校の画廊巡り       2023年10月21日
             
 今年も泰明小学校の画廊巡りを実施させていただきました。
 前日、雨が降っていたのでお天気を心配しておりましたが、無事
 に晴れて安堵いたしました。

 何故、お天気が気になるかというと、傘をさしてこども達と
 歩くと時間がかかるということです。銀座の中を色々と歩きます
 ので、傘をさしての移動は制限時間内に画廊を移動することが難し
 くなってまいりますので、画廊での滞在時間が短くなってしまい
 ます。

 また、こども達が傘で遊びだしてしまったりしますので、気を
 使います。小学校3年生の9歳のエネルギーの塊のようなお年頃の
 子ども達ですので、対応するこちらのエネルギーも倍以上に増加い
たします。

 ということで、無事に安全に実施することができたことに、お天気
 にも恵まれて感謝しています。このプログラムは多くの方に支え
 られて開催されています。まずは、ご協力いただいている多くの
 画廊の皆様には、快く子どもたちを受け入れてくださっている事に
 感謝です。そして、その子どもたちを引率してくれるロータリー
 クラブのボランティアの皆様、有志で引率をしてくれている皆様、
 子どもたちのご父兄で一緒に引率してくださっている皆様。また、
 校長先生をはじめ、泰明小学校の図工の先生、3年生の担任の先生
 方にも一緒に引率していただいております。

 2009年から開催しておりますので、14年目となりますが、この
 プログラムの立ち上げの時にご尽力いただいた、図工の教師の高村
 先生は現在、中央区立久松小学校に転任されたにもかかわらず、休暇
 をとって、当日、ご参加してくださいました。

 子どもたにちには学習のねらいとして次の2つをあげています。
 まずは、自分の好きを見つけてほしいということ。人と違ってよい
 ので、自分の好きな作品を見つけて、何故、自分はそれが好きなの
 かを説明できるようになってほしいということ。
 もうひとつは、銀座の街には画廊がたくさんあって、街の人たちは
 泰明小学校の生徒さんたちの成長を見守っていることを肌で感じて
 もらいたいということです。

 銀座で育つ子ども達の未来に、少しでも良い影響を与えることができ
 たら、銀座の画廊を経営している人間として最高に幸せです。
                        
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
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2023年10月14日

「メルマガ1000回達成!」

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       今の美術業界を考える(その1000)

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メルマガ1000回達成!!     2023年10月14日
             
自分でも自分をほめてあげたく思います。このブログを始めて、
1000回めの投稿になります。過去のデータを調べてみると
2003年に、社長が柳新聞というのを書き始めて、それが、
3回で滞るようになり、その後をどうするかを思案しておりまし
た。

柳画廊の名前で柳新聞を発行していたので、内容を社長に確認
しないと公開することができず、社長の確認を取るのに時間が
かかってしまって次の文章の発表ができないという悪循環が始ま
りました。文責 野呂洋子 として ‘今の美術業界を考える’
を書き始めて、社長の確認をとらずに文章を発表するようになっ
たのが、2005年の3月ごろのことですから、18年の間
毎週かかさず書いてきたことになります。もう日記のようなもの
になりました。

改めて、よく書いてきたなということですが、この文章を書く
訓練をしてきたおかげで、書籍を3冊もだすことができました。
(銀座の画廊経営、銀座の画廊巡り、女画商の奮闘記)
さらには、大学で学生に授業をするという経験もさせていただき
ました。

文章を書くということは、多くの文章を読むという事にもつな
がりましたし、美術館にいくモチベーションにもなっています。
発表する場所があるために、美術の勉強をしなければいけない
という好循環も生まれました。

自分なりに‘今の美術業界を考える’を続けてきた18年で、そこ
から学んだことは、‘人生は無駄でできている’という事でしょう
か。また、人間はなんのために生まれてきたのか? という哲学的
なことも考えるようになりました。

仕事に悩んでいる娘からも、同じような質問をもらいましたので、
‘人間は人格を磨くために生まれてきたんだよ’と伝えています。
それは仕事であっても、アスリートであっても、エンジニアであって
も、人生に起こる全ての事は多くの人間関係の中で生まれるもので
あり、その人の人格を高めるためにあるのだと思っています。
その結果が、お金であったり、勝利であったり、発見・発明で
あったり、地位や権力だったりするのではないかと感じている
今日この頃です。

私も人生の終盤に入っていることを意識して、次の世代に何を伝え
ていくのかを考えるお年頃になっています。
                        
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
           03-3573-7075
 


2023年10月07日

「永遠のローマ展」

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       今の美術業界を考える(その999)

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永遠のローマ展            2023年10月7日
             東京都美術館  12月10日まで
                     
 一水会で池田清明先生と池田竜太郎先生の作品を拝見しに東京都
 美術館に伺いましたので、その時に開催していた‘永遠のローマ
 展‘を拝見してまいりました。

 イタリア・ローマは西洋文化の発祥の地でもあり、キリスト教も
 含めまして西洋文化の影響力は絶大です。今回の展覧会は、カピ
 トリーノの丘にあるカピトリーノ美術館の収蔵品を中心に建国
 から古代の栄光などを「永遠の都」と称されるローマの歴史と
 芸術を紹介するものです。

 この展覧会は2023年が、日本の明治政府が派遣した岩倉使節
 団がカピトリーノ美術館を訪ねて150年の節目にあたるという事
 を記念して計画されたようです。実は、その前にも何度か日本の使節
 団がイタリアに行っておりますが、岩倉使節団はその後の日本の芸術
 文化への影響が現代にいたるまで大きなものになっています。

 今回、この記事を書くにあたりネットでも色々と調べていると面白い
 記事に出会いました。それは、ローマと日本との縁は「お風呂愛」
 ということで、ローマ人も日本人もお風呂が大好きだということです。
 テルマエ・ロマエという漫画を私も拝読したことがありますが、
 お風呂文化という共通したものから古代ローマを空想する楽しさを
 この漫画から頂きました。

 この展覧会のタイトルにもある通り、世界中の人がローマに憧れを
 持っていると言っても過言ではないと思います。その大きな理由は
 イタリア人自身もローマを大切に思っていて、今もそれを誇りに
 しているからだと感じています。

 振り返って日本の文化に目をやると、ローマにも引けを取らない歴史
 と文化を持っていると思っています。その影響力は、日本人が考える
 よりも、絶大な力をもっていて、ジャポニズムという言葉は今でも
 生きていると私は思っています。

 日本人は隠すことを美徳とする国民性ではありますが、日本の文化は
 隠すことなく、これからは世界中に惜しみなく見せていくことで、
 世界中を魅了する国になれると思っています。

 それは 日本人が日本のことを好きになることから始まると思います。
                        
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
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2023年09月30日

「くらま会・カラス組」

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       今の美術業界を考える(その998)

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くらま会・カラス組         2023年9月30日
                     
くらま会のカラス組に久しぶりに参加してまいりました。コロナ
で2年中止になり、昨年度はハンドボールの仕事で参加できず、
3年ぶりに新橋演舞場の舞台に立ちました。

久しぶりの銀座の仲間との出場でしたが、コロナの時に増やした
ハンドボールの仕事や、趣味の俳句など色々と増やしてしまった
ために、‘練習の時間が殆どとれず皆様にご迷惑をおかけして
しまったと思っています。

こういう舞台というものは、練習とお稽古が9割です。当日に
演舞場の裏方にいくと、大舞台の方など多くの方がせわしなく
働いてくれていて、改めて世の中というのは多くの人に支えられて
輝く舞台があるのだと実感させてもらいました。

また、来年は100周年ということで華やかにやりたいとの事です
が、やはり何があるかわからないと思ってしまうのも、コロナの
影響なのかもしれません。日常が一瞬にして失われてしまう儚さを
私たちは体験しています。

それと同時に、くらま会が出来るという喜びも味わうことができま
した。当たり前だと思っていたことが、当たり前ではないという事
を知ることで、日々の何気ない生活に感謝するようにもなりました。

からす組に所属させていただいて10年の月日が流れ、それを切っ掛
けに三味線と長唄をならうようにもなりました。日頃、邦楽になれ
親しむことが、カラス組でもお役にたつだろうと思ったからです。
今回、新曲浦島を唄わせていただきましたが、節まわりなど、耳に
なれたものなどがあり、邦楽になじんでいてよかったと心から思い
ました。

銀座の仲間とのご縁も非常にありがたく、当日の打ち上げでは人数
制限もあり、多くの友人をお誘いできなかったのですが、改めて、
共通の友人が多いことを実感し、久しぶりの友人や、お会いしたかっ
た方にもお会いすることが出来ました。

周りの方や、支えてくれる方に感謝しつつ、日々、精進していこうと
思いました。これからも、人生をエンジョイしていこうと思います。

                        
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
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