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2021年06月19日
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       今の美術業界を考える(その874)

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イサム・ノグチ〜発見の道       2021年6月19日
             東京都代美術館  8月29日まで

上野の東京都美術館で開催している イサム・ノグチ(発見の道)
展を拝見してまいりました。1904年に生まれ、日本人で詩人の
父親を持ち、母親はアイルランド系アメリカ人で教師・作家であった
事から、自らのアイデンティテイを確立するのに苦労したと伺って
おります。

若い頃から、彫刻家としての才能を認められ、肖像彫刻の注文を
受けることで、40台になるまで肖像彫刻の注文はイサム・ノグチ
の主要な収入源となりました。27歳の時には、日本に戻り、
父親と再会を果たすと、有名な詩人の息子として新聞紙面で紹介
され、父親からは高村光雲・光太郎といった一流の芸術家を紹介
されたようです。

27歳には、ホイットニー美術館に作品を購入され、芸術家として
は、かなり早い段階で世間に認められるも、世界情勢が不安定に
なり、第二次大戦中はアメリカで過ごしたため、戦後は物資が
不足する日本にいる父親に、色々なものを送るなどの交流が
あったようです。

作品を拝見していると、素材である石や、鉄、家具や照明のデザイン
なども行っており、特に、デザインの分野においては見覚えのある
作品も多く、これはイサム・ノグチのデザインだったのかと改めて
驚きました。個人的には あかりシリーズの照明には親しみを覚え
ていて、旅館などで見たことがある方も多いのではないかと思いま
す。

私自身、札幌のモエレ沼には伺ったことがあり、スケールの大きな
仕事をされる方だと思っておりました。改めて、今回、まとまった
イサム・ノグチの作品を拝見して感じたことは、家族や環境には
恵まれずに、日本でもハーフということで虐められたり、戦後の
日米関係を象徴するような活動をされた方だと思います。芸術家と
して大きな成功を収めた方だと思いますが、作品を通して感じる
事は、芸術活動を通して自分のことを癒してきた方で、孤独が彼の
作品を通したテーマだったのではないかと思います。
                         
                      文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
03-3573-7075
 


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