2009年10月17日発行
柳画廊
『家族で芸術を楽しむ会』
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今の美術業界を考える(その293)
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家族で芸術を楽しむ会 2009年10月17日
まだまだ構想の段階ですが、こういうコミュニティを作っていきたい
と思っています。今年は2回、泰明小学校で‘銀座の画廊巡り’を実施
させていただいて、子供の持つ審美眼の成長や、情報発信力、親を
巻き込む力に驚きをかくせませんでした。文化の仕事をしている私たち
は、人の心を相手に商売をしているわけですから、時間のかかる仕事を
しているといえます。もともと、芸術・文化の仕事は世代を超えた
おつきあいをさせていただくものですから、始めから世代をまたいでの
コミュニティを作る事が大切なのではないかと思い始めています。
また、家族の宝物を見つけるという‘コンセプト’で、親子、そして
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に音楽や絵画を楽しむ会は、
不況の今こそ大切な家族の絆を確認しあう豊かな時間を提供するに
違いないと、勝手にわくわくしながら構想を練っています。
是非、このコラムをお読みになった方も、同じようなことを始められる
と、芸術の輪が広がっていくのではないかと思います。
画廊というのは、絵を売る所でありますが、やはり絵を買いたくなるような
環境作りは欠かせません。今まで、そのような努力が不足していたのではない
かという反省も込めて、まず自分が楽しみながらこの活動を続けて
いきたいと思っています。今までの経験から、‘絵を買わされてしまった。’
というのは、私たちの努力不足なのだと思います。その絵の値段や価値を
充分に伝えきれていないからそのような評価になると思っています。
自分の経験も含めて、本当に芸術に心酔することができれば‘良い絵画と
出会って、自分のものにすることができて幸せな出来事。‘なのです。
そして、これは経験した人間にしか理解できないことだと思うのですが、
美術品は一級品を求めることが、満足感を得る近道なのです。金額のことを
言う方もいらっしゃいますが、選んだ作家の一級品を購入すればいいのです。
ピカソの一級品を選ぶと、100億円しますが、ユトリロでしたら1億円、
岡野先生ですと100〜300万円、そして片岡操さんのガラスでしたら
10万円もだせば作家の一級品を手にいれることができるのです。そして
自分の好きな物を手にいれて、生活の一部にしたときの幸福感は味わった
人間でなければわからないと思います。そして、もちろん失敗もあります。
しかし、その失敗こそが審美眼を鍛える近道でありますし、何故お金のない
絵描きさんが絵を買うのかと言えば、やはり自分の芸術を高めるために
投資をしているのです。不況の今こそ、心豊かに生活することを提案して
いきたいと思っています。
文責 野呂 洋子
今の美術業界を考える(その293)
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家族で芸術を楽しむ会 2009年10月17日
まだまだ構想の段階ですが、こういうコミュニティを作っていきたい
と思っています。今年は2回、泰明小学校で‘銀座の画廊巡り’を実施
させていただいて、子供の持つ審美眼の成長や、情報発信力、親を
巻き込む力に驚きをかくせませんでした。文化の仕事をしている私たち
は、人の心を相手に商売をしているわけですから、時間のかかる仕事を
しているといえます。もともと、芸術・文化の仕事は世代を超えた
おつきあいをさせていただくものですから、始めから世代をまたいでの
コミュニティを作る事が大切なのではないかと思い始めています。
また、家族の宝物を見つけるという‘コンセプト’で、親子、そして
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に音楽や絵画を楽しむ会は、
不況の今こそ大切な家族の絆を確認しあう豊かな時間を提供するに
違いないと、勝手にわくわくしながら構想を練っています。
是非、このコラムをお読みになった方も、同じようなことを始められる
と、芸術の輪が広がっていくのではないかと思います。
画廊というのは、絵を売る所でありますが、やはり絵を買いたくなるような
環境作りは欠かせません。今まで、そのような努力が不足していたのではない
かという反省も込めて、まず自分が楽しみながらこの活動を続けて
いきたいと思っています。今までの経験から、‘絵を買わされてしまった。’
というのは、私たちの努力不足なのだと思います。その絵の値段や価値を
充分に伝えきれていないからそのような評価になると思っています。
自分の経験も含めて、本当に芸術に心酔することができれば‘良い絵画と
出会って、自分のものにすることができて幸せな出来事。‘なのです。
そして、これは経験した人間にしか理解できないことだと思うのですが、
美術品は一級品を求めることが、満足感を得る近道なのです。金額のことを
言う方もいらっしゃいますが、選んだ作家の一級品を購入すればいいのです。
ピカソの一級品を選ぶと、100億円しますが、ユトリロでしたら1億円、
岡野先生ですと100〜300万円、そして片岡操さんのガラスでしたら
10万円もだせば作家の一級品を手にいれることができるのです。そして
自分の好きな物を手にいれて、生活の一部にしたときの幸福感は味わった
人間でなければわからないと思います。そして、もちろん失敗もあります。
しかし、その失敗こそが審美眼を鍛える近道でありますし、何故お金のない
絵描きさんが絵を買うのかと言えば、やはり自分の芸術を高めるために
投資をしているのです。不況の今こそ、心豊かに生活することを提案して
いきたいと思っています。
文責 野呂 洋子