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メールマガジン 2013年12月28日発行
柳画廊
『2013年美術界を振り返る』

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        今の美術業界を考える(その509)

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2013年美術界を振り返る      2013年12月28日
(美じょん新報 より)
 
まあ、私がこんな大それたことを考える立場でもありませんので、先日
送られてきた‘美じょん新報’の 日本画家の松尾敏夫さんと 洋画家
の奥谷博さんの対談から感じたことなどをお伝えしたいと思います。
まず、感じたことはこのお二人の年齢です。松尾さん87歳。奥谷さん
79歳。このお二人が対談して若い方に伝える事ということですが、
美術業界の問題は死ぬまで現役である人が絵描きさんだけでなく、画商も
含めて多くいらっしゃるので世代交代が進みません。人の何倍も意識して
若い人に世代交代を図らなければ、若い人たちの考えで組織が動きません。
朝日新聞が団体展に対して苦言を呈しているのは、その部分だと思って
います。「売るための絵を描くな!団体展を通して若手作家の育成を」と
いうことですが、若い人たちにその言葉は響いているのでしょうか?
商売を通じても縦割りの弊害を感じています。団体展に出品して、日本
のデパートに作品を出品すると、現代アートの画商さんたちは、たとえ
その作家が20代で才能があったとしても扱いたがりません。それは
団体展とデパートに教育されていると考えているからです。また、画廊
の方でも、デパートとのつきあいのある画廊は、海外のアートフェアに
でると不利になることが多々あります。デパートでの仕事のスタイルと
海外のアートフェアのスタイルが全く違うために頭の切り替えが出来な
いからだと思っています。
お客様からすると迷惑な話だとは思いますが、それが私の感じる業界の
実態だと思います。もっと、お客様オリエンティッドに考えればシンプル
なのに、美術を理解する人が少なすぎるのと、もっと心を広くして古美術
から近代絵画からコンテンポラリーまで幅広く理解し、擁護する立場を
とれる大人物がいないことが原因だと感じています。美術の世界は奥深く
お金だけでは購入することのできない、不思議な何かを持つ世界だと私は
思っております。現実社会に近く資本主義的なのがコンテンポラリー
であり、より精神主義で宗教に近く、お金から遠ざかっていくのが近代
絵画の世界であり、古美術に関して言えば扱える作品数が少なく、真贋の
難しい世界ですので、私にはわからないことも多い分、憧れる部分が多い
のも古美術です。しかし人間が与えられる影響は自分の年の前後20歳が
限度であると私は考えているので、80前後の方々のお話を真剣に聞いて
くれるのは60前後の人までであることを考えると美術業界の構造的な
問題は、もっと若手に権限委譲することだと思っています。
 
                              
   文責  野呂洋子


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