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メールマガジン 2017年07月29日発行
柳画廊
『美藝礼賛(軽井沢セゾン現代美術館)』

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        今の美術業界を考える(その674)

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美藝礼賛(軽井沢セゾン現代美術館)    2017年7月29日 

 先日、軽井沢のセゾン美術館に行ってまいりました。この美術館は
 1980年代にできた美術館で、セゾンの堤清二さんのコレクションを
 もとに出来た現代美術館です。当時、アメリカ現代美術の評価は
 今のように高くはなく、今思えば審美眼があるというか、非常に先を
 読む力があったということでしょう。

 たとえば、マークロスコのナンバー7などは、非常に安く購入している
 はずで、当時は1億円もしなかったと記憶しておりますが、今では
 オークションに出れば50億円から100億円はするような名品です。
 ジャスパージョーンズの代表作ともいえるような「薄雪」や「Target」
も当時の堤さんは購入されています。これはすごいことだと思います。

 堤清二さんが亡くなられた今、新たに購入することはほとんどなくなった
 とは思うのですが、学芸員の方の企画力で、所蔵品の中から現代美術と
 古美術とのコラボレーション企画となっておりました。古美術とはいえ
 近代ともいえる小林古径の作品や上村松園の作品もあり、現代美術と
 日本絵画とのコラボレーションといった、しつらえになっておりました。

 この展覧会のサブタイトルは「現代美術も古美術も」ということで、甲冑
 や、速水御舟なども陳列されておりました。堤清二さんの審美眼を伺わせ
 るこの展覧会では、見せ方の工夫もされておりました。よく、現代美術と
 古美術は相性が良いとよく言われますが、近代美術を扱っている身とし
 ては寂しい思いをすることが良くあります。

 なぜ、近代美術が現代美術と古美術との接着点として並べなられないのか。
 私なりに考察すると、日本の歴史と大きく関係していると思うからです。
 日本の近代美術は日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦
 とかぶります。この時代の空気を吸った作家たちが制作した作品が日本の
 近代美術になるわけです。洋画となるとなおさらです。

 ですから、政治的にも無意識に日本の近代美術をさける人たちがいるのです。
 しかし、戦後の日本の文化を支えてきたのは政治とは無縁の日本の女性達
 です。

 銀座の街は日本の近代社会とともに発展してきた街です。ですから、銀座の
 画廊は近代絵画を扱う画廊が集積しています。銀座の街とともに、私たち
 銀座の画廊は‘近代’という時代とともに、もう一度、現代とのすり合わせ
 をしていく時代に入っているのだと認識しています。

 
 
    文責  野呂洋子
 




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