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メールマガジン 2017年09月09日発行
柳画廊
『応援の力』

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        今の美術業界を考える(その680)

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応援の力                   2017年9月9日 

 美術の仕事を23年するようになって、改めて色々と感じることがあります。
 作家活動をされている方や、美術が好きだという方には、子ども時代に
 あまりスポーツは好きではなかったという方に多くお会いしてきました。
 私自身はスポーツは得意で大好きなほうでしたので、少し違和感を感じる
ことがありました。さらに、私にとってスポーツは見るものというよりは、
するものでもありました。

 ここ5年の間に、婦人科系の病を得て2度も入院するような経験をして
身体が不自由であるということの辛さを味わいました。今は、不安も
 なくなり、元気になりましたが、このような経験は若い頃の私は想像も
したこともなく、逆に経験することで多くの気づきを頂きました。

 まずは、身体が動いて、食事が美味しいという幸せを感じるようになり
 ました。あとTVでスポーツ観戦の楽しさを覚えました。特にサッカー
 などは、選手たちもサポーターという応援する人たちを大切にする文化
 があり、スポーツをする人と応援する人との交流が、試合というショーを
 より楽しくしているように感じました。

 5年ほど前にウイーンにいって、国立劇場でオペラやバレエなどを拝見して
 感動したことがありますが、それは演じる人たちのレベルの高さだけでなく
 観客の拍手やコールも含めて、観客の鑑賞能力の高さに感動したのです。
 それと同じことがスポーツでも起こり得るし、スポーツの場合は観客が感動
 するのに、TVを見ることで充分ファンが増えるのだと思いました。

 絵画を鑑賞して感動するのには、ある一定の経験値が必要だと感じています。
そして知識があったほうが、より楽しめると思います。感性の世界ではあり
ますが、その尺度が外部から明確なものではなく、わかる人にはわかるという、
非常に曖昧な尺度です。さらにいけないことは、芸術を鑑賞する人たちの間で、
 わからない人たちを排除するような空気です。
 日本の美術館は世界でも多くの来場者数を誇り、NHKの日曜美術館など
 多くの美術番組もできてきておりますが、私の感覚では、鑑賞して感動する
 というよりは、流行しているから見ておこうという、会話のネタにもなるし、
 というレベルの気がしています。

 日本人の美術鑑賞のレベルを上げること。そのために必要なことは何なのか。
 鑑賞者のレベルを上げることが、日本の美術業界の底上げに直結すると
 仕事をしていて肌で感じています。
 基本は子どもの時代から美術鑑賞の機会を増やすことにつきると感じています。
 大人にたいしては、やはり外国人観光客を含めた外圧が有効かと思っています。
 この問題に画商として、これからも取り組んでいきたいと思っています。

        文責  野呂洋子
 



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