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メールマガジン 2017年09月16日発行
柳画廊
『セザンヌと過ごした時間』

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        今の美術業界を考える(その681)

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セザンヌと過ごした時間          2017年9月16日 
                   Le Cinema Bunkamura

 先日、社長と渋谷文化村の映画館で‘セザンヌと過ごした時間’という
 映画を拝見してまいりました。銀座柳画廊の社長はセザンヌのことを
 崇拝しておりますので、色々と一緒に学びたいと思いました。

 まずは、フランス映画なのでフランス語とパリとプロバンス風景が
とても素敵でした。そして、当時の時代背景なども踏まえて日本人が
大好きなフランスの魅力を紹介しておりました。この映画の主題
 となっている、詩人のエミール・ゾラとの友情を丁寧に描いていて、
 ‘セザンヌの手紙’でも知られるように、エミール・ゾラとセザンヌの
 手紙のやりとりをもとに、この映画は作られています。

 関係者は亡くなられて、憶測するしかないのですが、現在の圧倒的な
 セザンヌの評価は生きている時代には得られなかったもので、ゴッホも
 そうですが、セザンヌもとても難しい人として描かれておりました。

 ただ、セザンヌは父親がお金持ちだったために、父親が亡くなってからは
 お金の事を考えることなく、制作に打ち込めたわけですが、生きている間に
 評価を受けるためには、ある程度お金の制約があったほうが、その方面
 の努力をするので評価を受けるようになるのかなとも思いました。

 芸術家にとってお金というものとのつきあい方が難しいのが、この映画
 からも見て取れると思いました。お金のために仕事をしてしまうと、最後
 にエミール・ゾラがぽろりとこぼした言葉にもあるように、自分の目指す
 芸術をあきらめなければいけなくなるのだと思います。

 難しいのは、この映画にも最後に登場しましたが、ボラールという画商が
 このセザンヌの才能と芸術を評価したために、最後までセザンヌは自分の
 やりたい仕事。つまり、自分が傑作だと思う作品しか描かないで、死後も
 ボラールが絵を売ることで宣伝をし続けてくれたわけです。考えさせられる
のは、自分が傑作だと思って、世の中の人はわからないから、死んでからの
評価でも良いと思っても、ボラールのような力のあるプロデューサーとの
出会いがなければ、その作品は埋もれてしまうのです。多くの方の
作品は残念ながら金銭的な価値がなくなってしまうのが現実だと思います。

プロデューサーとしては、応援しがいのある作家の応援をしていきたい
と思っています。しかし、自分の審美眼も問われているわけですし、人間です
から感情もありますので、作家との相性もありますし、バランスをとるのが
難しい仕事だと思っています。

        文責  野呂洋子
 





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