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メールマガジン 2017年11月11日発行
柳画廊
『今の日本の美術業界を考える』

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        今の美術業界を考える(その689)

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今の日本の美術業界を考える       2017年11月11日 

改めて、今の日本の美術業界を考えてみると、厳しい環境の中で若い
画商さんが育っているな、、、と感じています。
私たちの業界は、お正月に食べるすじこの業界と同じくらいだと、ある
官僚の方に言われたことがあり、豆腐の業界の方が大きいですね、とも
その方に言われました。

文化庁の方にいたっては、美術業界というものは‘美術をお金でやり
とりするいかがわしい業界‘と思っている方も多く、芸大という場所
では、今だに芸術家が作った作品をお金で売るということを無視する
空気が漂っていると伺います。あくまでも教育のための芸術を学ぶ
所です。

さらに、美術館も美術品の購入は予算がなく、相続で美術品を美術館
に寄贈することすら難しい状況です。企業が美術品を購入することは
株主や会計士が反対するため、非常に難しくなっており、この環境の
中で今でも美術品を購入してくださるお客様には心から感謝しています。

国としても、海外ではあたりまえのようにある文化支援にたいする
税制優遇措置は、日本ではほとんどなく、クールジャパンという名の
日本の文化を応援するかのような助成金は、新聞でもほとんど失敗に
終わっていると言われています。それだけ厳しい環境の中で、いや、
厳しいからこそ、ガッツと根性のある人材が育っているのだと思います。

どういう人材が育っているのかというと、やはり2世、3世の画商さん
たちです。親が商売している姿を見て育ち、景気に翻弄されて苦しんで
いる親の姿を間近でみて育った方たちが、それでもこの業界に残り、
育っているように感じます。

画商という仕事は、日動画廊の長谷川徳七さんの著書を読んで共感して
いるのですが、ビジネスではなく生き方だということです。美術を
愛することができないと、この仕事はできないということだと私は理解
しています。そして、絵描きさんを初め、お客様から愛されないと、
この仕事は続けることができないのだと思います。絵かきさんは、絵を残す
ということで、仕事を残すことが出来ますが、私たち画商は生き方や生き様
を残すのが仕事なのだと思っています。そういう意味で、今、育ってきている
若手の優秀な画商さんたちは、親の背中をみて、厳しい中で育ってきたのだと
思います。

なかなか一代でやっていくことは難しい仕事ですが、辞めないことと、
人とのつながりを大切にして、人の悪口をいわないことが、この仕事を続けて
行く上での重要なポイントのように感じています。
                
 
                                   文責  野呂洋子
    





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