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メールマガジン 2018年05月19日発行
柳画廊
『有田巧フレスコ画展』

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        今の美術業界を考える(その715)

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有田巧フレスコ画展      2018年5月19日 
                
銀座柳画廊では初めて、有田巧先生の個展を開催いたします。
銀座柳画廊と有田先生とのご縁は古く、社長の実家の梅田画廊
からのご縁が続いています。

基本的に、画廊と作家との個展の契約は1都市1画廊ということで
厳密ではありませんが、やんわりとそのようになっています。
現代アートの世界では、契約書というもので画廊と作家との契約
関係になっている場合が多いのですが、近代美術といわれる
画廊では、画廊と作家との間の約束事は書面で交わしている画廊
は少ないのではないかと思います。

 有田先生は白日会に所属されている作家で、フレスコ画を描かれて
 います。事前に、フレスコ画というものを画廊でも勉強しようと
 有田先生から資料を頂いて、どういうものかを学ばせてもらいまし
 たが、非常に面倒な工程を踏んで作品作りをされています。

 有田先生は、この面倒な工程を踏んでも、油絵にはないマチエール
 に惹かれて、フレスコ画を描いているそうです。油絵というものは
 油で顔料を溶いているものですから、表面がピカピカしているの
 です。それにくらべ、フレスコ画は顔料を漆喰にしみこませて
 描いているものですから、とてもマットな質感に表面が仕上がります。

 実際に作品を目の前にすると、水彩のように滲むものでもなく、
 油絵のように、光るものでもなく、焼き物のような質感を持った
 表面は日本人にとって、何かなつかしさを感じさせる絵肌を持って
 いるのがわかります。

 それがフレスコ画の魅力なのだと思いますが、それにしても、その
 ための手間暇は半端ないと思います。それでも、その方法にこだわ
 るところが、いかにも絵描きらしく、素敵だなと思います。

 私は表現する楽しさというものが、時間をかけて少しづつわかりかけて
 いるように感じています。それは、どんなに手間暇をかけたとしても
 その途中の過程自体を楽しむことが出来て、大変であればあるほど、
 その時間を幸せに感じることができる人が、芸術家に向いているのかな
、、、と最近は感じています。 私には向いておりませんが、
 羨ましいと感じています。
               
                           文責  野呂洋子
 




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