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メールマガジン 2018年10月13日発行
柳画廊
『教養としての「芸術」入門』

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        今の美術業界を考える(その736)

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教養としての「芸術」入門     2018年10月13日 
                山田聖子 著   幻冬舎
              
 靖山画廊の社長をされている山田聖子さんが本を出版されました。
 彼女とは同い年で、15年ほど前から同業者の旅行会で同じ部屋
 になったりして、親しみを感じています。現在は、銀座ギャラリ
 ーズの理事長として、銀座の画廊の仲間を引っ張ってもらってい
 ます。

 彼女の画商としてのバックグラウンドはとてもユニークで、独自
 の切り口で画商としての道を切り開いています。日本画を中心に
 扱っている靖山画廊さんは男社会と言われる美術界で活躍されて
 いる女性画商として頼もしく感じています。この本を拝読させて
 もらって、大いに共感することが多くありました。

 女性ならではの心配りというか、きめ細やかな配慮が著書から
 感じることが出来ました。特に、私が共感したのは、教養という
 のは「思いやり」であるという部分です。私は祖父からの教えで、
 「頭の良い人は馬鹿になれるけれど、馬鹿な人は馬鹿になれない」
 という言葉と同じように受け取りました。

 「思いやり」ということは奥深い言葉で、相手を追い込めない、傷
 つけない気配りを空気を読みながらすることです。芸術に親しんで
 学ぶという事は、まさしく、それらを実践することであって、人間
 関係を構築するうえで、大きな助けになるのだと思います。

 つまり、芸術に親しむということは、円滑な人間関係を構築する
 上で、とても上品は手段であるということなのだと、この本を
 読んで痛感いたしました。この本を通して感じることは、山田
 社長の人間関係を構築するうえでの気遣いや、彼女のお人柄が
 伝わってきます。

 仕事をしていく上で、大切なことは誰と仕事をするかだと思います。
 その時に、美術品を選ぶセンスは、人間関係を選ぶ時のセンスと
 大いに関係があるように感じています。銀座には多くの素晴らしい
 画廊があり、一流の人たちがいます。

 そして、女性で頑張っている画商さんが靖山画廊さんを初め、増え
 てきています。是非、ご一読いただいて、美術に親しむ方が一人でも
 増えていただければと思っています。

 
                           文責  野呂洋子
 




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