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メールマガジン 2019年05月18日発行
柳画廊
『クリムト展』

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        今の美術業界を考える(その768)

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 クリムト展                 2019年5月18日 
 〜ウイーンと日本1900          東京都美術館

 平日に時間が空いた時に、上野の東京都美術館で開催している
 クリムト展にいって参りました。ウイーンには6年前に家族
 でいったのが懐かしく、美術と音楽が盛んな芸術の町という印象
 を強くもっています。

 クリムトの作品は、今回ウイーンからやってきた「ユディト機
 の作品がとても有名です。ゴージャスでもあり、退廃的な印象
 がクリムトの作品から受けることが多いのですが、改めてその
 時代背景と環境を知ることで深く理解することができました。

 クリムトは世紀末に活躍したウイーンを代表する画家で、生涯
 独身だったようですが、絵のモデルと何人も深い関係になり
 14人の子どもを持ったようです。それもわかっている範囲で
 すから非嫡出子の子どももいたとみられているため、最低でも
 14人ということですので、かなりの艶福家だったようです。

 家族も芸術一家で父親はボヘミア出身の彫版師で、クリムトは
 7人兄弟の2番目で、弟と一緒にウイーンの博物館付属工芸学校
 に入学して、本人は画家に、弟たちは彫刻師や彫金師になった
 ようです。

 展覧会で拝見する作品も、グスタフ・クリムトが絵を描いて、額
 を弟に作ってもらったり、絵の中に金箔や銀箔を使うという発想
 も一つには彫金師の家族がいただからともいわれています。また、
 クリムトが活躍されていた時代には、ヨーロッパではジャポニズム
 運動が盛んな時期でしたから、クリムトも日本の浮世絵などにも
 興味を持っていたようで、コレクションとして浮世絵や日本の物
 を収集していたようです。

 晩年には哲学的な作品にも挑まれていて、私が気になったのは「女の
 三世代」という作品です。女性の赤ちゃん、母親、老婆と描かれている
 作品は人生そのものが描かれていて、男性も皆、人類は女性から生まれ
 てくるのだと実感させられました。

 男性が芸術家としてと生きていくことをつきつめていくと、女性と子ども
 を作ることに行きつくのでしょうか? クリムトは55歳でなくなる2年
 前にも最後の子どもを持ったようです。クリムトの周りにいる女性たちも
 生きていくのに逞しい女性たちだったに違いないと思います。
             
                         
                           文責  野呂洋子


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