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メールマガジン 2019年08月10日発行
柳画廊
『立原位貫 木版画展』

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        今の美術業界を考える(その780)

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立原位貫 木版画展          2019年8月10日 
            9月1日まで  仁和寺 旧御室御所 

先日、京都に行く予定がありましたので、仁和寺で開催されている
井原位貫木版画展を拝見してまいりました。友人が応援したいと
いうことで、話を伺っておりましたので実物を拝見する貴重な機会
と思いまして伺ってきました。

今回、恥ずかしながら仁和寺も初めて伺いました。文化財修復中との
ことで、一部は工事中でしたが立派なお寺で平安時代に建てられた
お寺という事でした。今回は夏の暑い盛りでしたが、以前、岡野博
先生がこちらの御室桜を描いていらっしゃるので、こちらのお寺には
親しみを感じておりました。

立原位貫さんには残念ながら生前にお会いしたことはなく、2015年
に亡くなられています。立原先生の娘さんが企画された展覧会らしく
偶然、この展覧会会場でNUKAGA GALLERYのお母様とお会いして、色々
お話を伺うことが出来ました。

というのは、もともと額賀さんが生前、立原先生の木版画展を開催され
たことがあるらしく、今はなき立原先生のお話しを教えてくださいまし
た。もともと立原先生は美大の出身ではなく、25歳のときに一枚の
浮世絵と出会い、独学で学ばれた方で、江戸時代と同じ手法、絵の具、
紙を使って再現されることを心がけていらしたそうです。

歌舞伎役者の仁左衛門さんをモデルにされた作品を制作されていて、
それもまた魅力的でした。娘さんと額賀さんからお伺いする立原先生は
芸術家というより職人を目指されていたようで、芸術として自分の新し
い世界観を表現していくことよりも、日本に長く培われている手作業の
仕事や、紙や道具も含めた技術が継承されていかないことに危機感を
感じていらっしゃったようです。

自分が浮世絵や、古い作品の修復に携わることで、今の時代に当時の最高の
ものを残して伝えたいという思いが強くあったようです。その美意識も
質素の中にこだわりを持ち、‘粋’という文化を体現されていたダンディな
方だったようです。

頑固親父といってしまえば、その通りかもしれませんが、日本の工芸は芸術
の域まできており、立原位貫という方の生き方そのものが京都の職人を体現
されていて、その作品群は今でも多くの人を魅了しているのだと思います。
                         
                             文責  野呂洋子
 


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