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2021年11月06日発行
柳画廊
『動物の絵・日本とヨーロッパ』

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       今の美術業界を考える(その893)

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動物の絵・日本とヨーロッパ      2021年11月6日
〜開廊20周年記念      府中市美術館 2021/11/28まで
                   
 娘と一緒に、多磨霊園のお墓参りの後に府中市美術館にいって参
 りました。府中市美術館は展覧会の企画といいますか、作品に
 つけられている解説が独特で非常にユニークです。美術に対する
 見識が深く、学芸員の意気込みを展覧会からいつも感じています。

 今回も期待を裏切らず、非常にユニークな切り口で、動物の絵を
 日本とヨーロッパでどのように描き分けているか、動物に対する
 描き方の違いなども解説されておりました。

 その中で、ヨーロッパにおける絵画はお作法といいますか、絵画
 に対する考え方が大きく違い、ヨーロッパではキリスト教の布教
 の手段としての絵画の役割が大きいために、印象派が出てくるまで
 はキリスト教の考え方にそった描き方をされておりました。
 つまり、世界は人間を中心とした考え方であり、動物はあくまでも
 絵画の中でも補助的な役割を果たしています。

 かたや、日本人にとって動物は擬人化されたり、とらえ方も違うよ
 うに感じます。また、今回の展覧会のポスターにもなっております
 が、円山応挙の仔犬たちは、それはそれは可愛らしく、世界性を
 もっていると私は確信しています。

 府中市美術館では、作品を鑑賞するときのキーワードとして、
 ‘ふしぎ・かわいい・へそまがり’という切り口で、美術品の観賞
 をされています。確かに、日本の絵描きさん(きっと海外も)へそ
 まがりの方は多くいて、その気持ちを理解しないで、その絵画を
 理解するのは難しいと思っています。

 今回はその中の、とくに、‘かわいい’に焦点をあてて展覧会を拝見
 させて頂いた中で、先ほどにも書きましたが円山応挙の雪中狗子図
 は絶品で多くの方に実物を見て頂きたいと思っています。

 美術の世界ではヨーロッパを中心とした覇権主義が今でも現代アート
 を中心に覆われておりますが、府中美術館のようにフラットな視点で
 日本人には日本人の考え方で作品の観賞をしていくことを、これからも
 期待したいと思っています。
                         
                      文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
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