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2021年11月13日発行
柳画廊
『香月康男と日本近代洋画展』

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       今の美術業界を考える(その894)

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 香月康男と日本近代洋画展      2021年11月13日
           於 銀座柳画廊 11月30日まで無休
                   
 11月7日から11月30日まで無休で香月康男と日本近代洋画
 展を開催しています。香月康男先生は、日本近代洋画の巨匠でも
 あり、岡野博先生が尊敬する作家でもあります。

 今年は香月康男先生の生誕110周年ということで、神奈川県立
 近代美術館の葉山館で11月14日まで展覧会を実施しています。
 香月先生は1911年生まれで1974年に亡くなられており、
 昭和を代表する洋画家の一人であり、山口県に生まれ、山口を
 愛した作家さんです。戦争の時代に生まれたため、1942年
 に招集され満州にいき、その後ソ連に抑留され、シベリヤ、クラ
 スノヤルスク地区のセーヤ収容所で強制労働に従事されています。
 この経験が原体験となり、その後、日本に戻られて、香月康男先生
 といえばシベリヤシリーズといわれるほど、作家としての主題と
 なっています。今、展覧会をされている葉山の美術館に初めて伺い
 ましたが、とても素敵なところで、是非、一度いかれることを
 お勧めいたします。

 暗いイメージのシベリヤシリーズですが、香月先生はたんたんと、
 この時のイメージを表現したい、描ききりたいという思いが強く、
 独自の世界を切り開いたのだと思います。59歳の時に書かれた
 歳記に、‘油絵具で東洋画のもつ精神を追求していく’ことが、
 香月先生の目指された境地だったのだと思います。

 香月先生が残された多くの言葉は、きっと今の日本人の画家さんの
 心にも響いているのだと思っています。‘芸術とは自分を発見していく
 過程であると思う。私が洋画を志ながら東洋画に傾倒していったのも
 東洋人である自分の発見。日本人である自分の発見のゆえだろうと
 思う。‘
 このあたりの言葉は、まさしく岡野博先生の思いと全く同じなのだ
 ろうかと思っています。時代が生んだ作家だと思いますが、現代の
 画家の先生方も、精神的な意味では、全く同じだと思います。
 日本の芸術家は言葉で自分の仕事を説明するのが苦手な方がおおく、さら
 に評論家と言われる方の発信力と影響力が、あまり大きくないために
 日本の美術家がクローズアップされることが少ないと感じています。画廊の
 私達も、勿論、頑張りますが、どうしても取り扱い作家を中心にエコひいき
 をしてしまいますので、観賞されている皆さまがフラットな目で、情報発信
 されていくことも重要なのかと思っています。

 近代日本の洋画を盛り上げたいと思っています。多くの方に、香月康男先生
 の生きていた時代を感じるために、観賞して頂きたいと思っています。
 
                         
                      文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
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