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2022年04月09日発行
柳画廊

『ふつうの系譜(後期)』

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       今の美術業界を考える(その921)

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 ふつうの系譜(後期)          2022年4月9日
                          府中市美術館
                      
 府中市美術館で開催している‘ふつうの系譜’の後期を拝見して
 まいりました。ここの美術館は、私の定番の美術館で、両親の
 お墓参りの後に、なるべく行くようにしています。何しろ、予約が
 いらず、内容に関しては地味ではありますが、学芸員のレベルの
 高さを伺う事の出来る展示には、いつも期待以上の感動をもらって
 います。

 今回も、意外な発見がありました。それはNHKの大河ドラマで鎌倉
 をテーマにした時代劇を意識した内容の展示が受付のロビーに
 あったことです。それは府中市の分梅町に、分倍河原古戦場碑に
 関する新田義貞像についての解説展示です。新田による、鎌倉攻め
 が北条氏をやぶり、鎌倉幕府を倒したという事で、府中市の
 分倍河原がその重要な戦場であったことをタ大河ドラマを見ている
 私にとって、タイムリーな展示でした。

 もちろん、展示として‘ふつうの系譜’の作品群も見ごたえのある
 素晴らしいものでした。府中市美術館では、府中市の市民の目線
 にたって、地域への愛着を持たせる工夫が施されていて、それを
 感じることのできる美術館であると思っています。

 私は残念ながら、府中市民ではありませんが、もし府中市民であった
 ら、このような美術館があることを誇りに感じますし、学校教育
 においても、学ぶことの多い美術館であると思います。

 何より、ここの美術館で働いている学芸員の方々にお会いして、お話し
 をしてみたいと思います。私と感性が近いように感じています。
 今回の展覧会で展示されていた次の言葉には、心から共感しています。

 〜以下引用〜
 「奇想」があるなら「ふつう」もあります。
 美術は全て「驚き」です。
 私達の心は、毒々しく不可解な「奇想の美」だけでなく、ひたすら美
 しいものに出会ったときにも、大きく揺れ動きます。

 誰もが美しいと感じ入るような、「ふつうにきれい」な作品の世界を
 お楽しみいただくのが、この展覧会です。

 とあり、まさしく、銀座柳画廊が目指している作品展示の在り方を代弁
 してくれているように感じて、ますます府中市美術館のファンになりま 
 した。
 
                         
                      文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
03-3573-7075