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2022年04月30日発行
柳画廊

『現代思想入門』

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       今の美術業界を考える(その924)

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現代思想入門             2022年4月30日
             千葉雅也 著   講談社現代新書
                      
 地下鉄を乗っていて、つり革広告でこの本の宣伝があり、その帯
 には‘人生が変わる哲学’とありましたので、人生が変わるのか
 と興味しんしんで、この本を購入してみました。

 年をとってくると、哲学がだんだんと身近に感じるようになって
 きています。人生経験が増えてくるからだと思います。しかし、
 この千葉雅也さんのように(ご本人は43歳は年寄りだというかも
 しれませんが、、、)まだ人生の折り返し地点にいらっしゃる方
 が、子どもの頃から「芸術的に生きるとはどういうことか」という
 テーマに取り組んでいらっしゃるということに脱帽です。

 私にとって、哲学とは50代を過ぎたころから気になりだしたテー
 マであり、「ソフィーの世界」ですら40代で読んだくらいです。
 学生時代の私は、アスリートであり、学問に関しては、数学的な
 もので数字が頭のなかでピコピコしていて、深淵的なものや文学的
 な情緒に欠ける人間であったと恥ずかしながら実感しています。

 10代、20代の頃の自分はもっと動物的というか本能的というか、
 しごく単純な人間で、人生の深みとか芸術的に生きるという事を
 考えたこともありません。だからでしょうか、結婚という大きな
 決断を迫られた時に、本能的に自分に欠けているものを求めていて
 今の夫を選んだのだと思います。

 話が横にそれました。この著書の面白い所は、ソフィーの世界では
 哲学の世界の面白さを教えていただきましたが、それなりにその
 本の中で、完結されておりました。この現代思想入門の面白い所は
 その中で、ここの分野に興味のある方はこの本をお読みくださいと、
 次々と色々なジャンルの本を紹介してくれる所です。

 ですから、この本を読むことで、これから読むべき本がたくさん増え
 ました。それは、私にとってまさしく人生を変える出来事で、これ
 から哲学について読んでみたい本が10冊以上増えたことです。時間が
 かかるとは思いますが、少しづつ楽しんでいくことで、哲学の深淵な
 世界を覗いてみたいと思っています。
 
                         
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
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