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2022年09月17日発行
柳画廊

『韓国出張報告2022』

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       今の美術業界を考える(その944)

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韓国出張報告             2022年9月17日
              
 先週、韓国にいって参りました。KIAFとフリーズのアートフェア
 というとかっこよいのですが、ハンドボールの日韓戦で残念ながら
 タッチの差で、アートフェアには参加できませんでした。

 しかしながら、韓国のアート街には顔をだし、その熱気は感じて
 まいりました。また、コロナのため3年ぶりの海外出張でしたので
 韓国に入るためのVISAも必要ですし、日本に変えるための MySOS
 というアプリをインストールして現地でPCR検査が必要など、手間
 がかかるようになっておりました。

 ソウルに到着して、せっかくなので韓国のアプリを紹介してもらい
 ホテルまで電車でいってみました。驚いたのは、地下鉄も綺麗に
 なっているだけでなく、社内のビデオメッセージで独島(竹島)が
 歴史的に韓国の領土であることのヒストリーを宣伝していること
 でした。韓国の首相が代わって、反日ムードが和らいでいると伺っ
 ている中で、いきなり電車の中でこのビデオを見せられて、少し
 落ち込みました。

 韓国や中国で反日教育をしているとのことですが、日本では逆の事
 はいたしません。GHQによる教育に対する監査が厳しかった名残なの
 でしょうが、他国ではこのように平気で公共の場を使って、自国の
 主張をされるのでしょうが、日本ではそういうことは許されません。
 戦後70年たった今でも、GHQによる日本弱体化のための教育方針が
 根強く日本人どうしで監視しあっている状況なのだと思います。

 また、ギャラリー街でほっとするのは、COEXで開催されたという現代
 アートの祭典ですが、仁寺洞では変わらず、韓国らしい美術品が置か
 れておりました。そこでも、もちろん現代アートもおかれております
 が、世界的なコンテンポラリーアートという名のもとに、世界標準と
 いいますか、グローバルという切り口の同じような作品、同じような
 インスタレーションの作品を多く拝見いたしました。

 それよりも危機感を感じたのは、韓国のソフトパワーの強さです。明治
 の時代にヨーロッパを中心にジャポニズムが世界を席巻していたポジシ
 ョンは明らかに韓国にとってかわられているということです。

 当時、日本の明治政府が海外に向けて日本のソフトパワーで魅了した
 戦略は今では韓国のものとなっており、世界中の若者を始めとした、
 多くの人たちが韓国の映画、TV,ファッション、K-POPなどトータルで
 世界中の人たちを引き付けていることを今回の韓国出張で強く感じて
まいりました。
 

                         
                      文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
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