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2022年12月10日発行
柳画廊

『喜多尾ボンタン礼子展』

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       今の美術業界を考える(その955)

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喜多尾ボンタン礼子展        2022年12月10日
                12月17日まで(会期中無休)
              
3回目となるボンタン先生の個展を昨日の金曜日から土日もあけて
来週の土曜日まで開催しています。フランスで活動している作家です
ので、作品はキャンバスを木枠から外してフランスから送られてき
ます。

画廊のスタッフが日本で木枠に作品をはり、額を作家の先生と相談
しながら取り付けをして、カタログなどの作成もいたします。言葉
で言うと、たいしたこともなさそうですが、傍で見ていて大変な作業
で、美大を出たスタッフだからこそ出来る仕事だと感心しています。

改めて、画廊の仕事というのは多岐にわたり多くの人が関わって、
展覧会が出来るのだと感じています。画家は作品の制作をいたします。
その絵を綺麗に見せるためのプレゼンテーションというか、カタ
ログ制作や額の選定、陳列の仕方、さらにうちの画廊では作家のグッ
ズとしてトートバックや、ちょっとした手鏡やマスクなどの商品を小
ロットで銀座柳画廊では制作しています。

また、そういう準備をした上で社長や私が外でお会いした方を画廊に
お誘いして、作品を拝見してもらったり、画廊巡りなどを企画して、
作品との出会いを作っています。どんなに良い仕事をしていても、見て
頂かなければ、何も始まりません。

絵が素晴らしければ、絵が売れていくというものでもありません。
景気も影響します。カタログやトートバックなどを準備することで、
少しでもお金を払う事で、手元にその作家のものを所有することが
出来れば、その作家のことを覚えてもらうことに繋がります。

そうすることで、本気でその画家を応援している人がなんとなくわか
るのです。私たち画廊のスタッフはプロデューサーのようなものです
から、作品の良さや、その作品に合う場所を探すのも仕事の一つにな
ります。

ボンタン先生の作品をご紹介するようになると、時間はかかりますが
少しづつボンタン先生の世界観を応援したいという方が現れてきます。
そうやって、画廊の特色がでてくるわけですし、作家としても安心して
絵を描く環境が出来るのです。

画廊と画家の関係は、外から見るほど簡単で単純なものではなく、互い
に相手の個性によって自分の評価が決まるわけですから、お互いに慎重に
なるのだと思っています。

 
                         
                      文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
03-3573-7075