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2025年06月21日発行
柳画廊

『Love Fasion 私を着がえるとき』

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      今の美術業界を考える(その1089)

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Love Fashion 私を着がえるとき    2025年6月21日
In Search of Myself オペラシティギャラリー 6月22日まで                         
       
 初台のオペラシティギャラリーに初めて行って参りました。
 こちらのコンサートホールやオペラを開催される国立劇場には
 何度か足を運んでおりましたが、なかなかご縁がありませんで
 した。

 今回はLove Fasionをいうことで、服飾の展覧会だったのです
 が、画廊の新しいスタッフに紹介されていってまいりました。
 芸大の卒業制作展でもそうですが、芸大の建築家の展示は非常に
 興味深いものがあります。それと同じような文脈で、ファッション
 の展覧会も、哲学、思想、造詣、美意識といった多方面から拝見
 すると、非常に面白いものが見えてきます

 今、私達はアートといっても表現は様々で、銀座柳画廊は絵画を
 中心に扱っておりますが、版画や彫刻、ガラスなども取り扱って
 います。今では、映像作品やデジタルアート、建築からファッ
 ションなど、芸術の分野や表現方法は日に日に広がっています。

 服というものは、人類が体毛を進化の過程でなくしていったこと
 から、はじめは毛皮をまとい、その後、さまざまな装いをする
 ようになり、体温調節だけでなく、自分を表現する一部でもあり、
 裸で歩く人は現代には誰もおりません。

 それだけに服飾の歴史は古く、この展覧会は京都服飾文化研究財団
 が所蔵する18世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、
 アート作品とともにファッションのとの関わりにみられる、さまざま
 なLoveの形について考える展覧会です。

 服は身にまとうものですから、常に自分とともに人から見られるもの
 でもあるわけです。それだけに、実用という用と、表現という用
 があるわけです。私も含めて女性は、着る服によって気分が変わり
 ます。お気に入りの服をきて出かけるときは、テンションがあがり
 ます。

 絵画は、人からみえない心を磨くものだと思っておりますが、ファッ
 ションというものは、ダイレクトに自分がどうみられるかという表現
 の手段だと思っています。
 
      

              
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
03-3573-7075