2026年01月31日発行
柳画廊
『Love いとおしい』
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今の美術業界を考える(その1120)
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Love いとおしい 2026年1月31日
山種美術館 2月15日(土)まで
山種美術館に行って参りました。特別展 Love いとおしい・・
っ! というもので、鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ
愛、など、家族愛から郷土愛、親子の愛、最近よく耳にする、
「押し活」なども一つの愛の形として、さまざまな愛の形をテーマ
に日本の近代・現代絵画を中心に取り上げて、紹介する展覧会と
なっておりました。
画家が様々な愛の形を絵にしているのは、古今東西よくみかけて
います。この普遍的なテーマである愛というものの中に、私は
絵画や芸術に対する愛、というものを最近すごく感じています。
私たち画商は、お金というものから逃れることはできず、絵画を
お金にするということで、昭和の初めの頃などは一部の画家さん
からは見下された職業だという話も伺ったことがあります。
当時の絵描きさんたちは、芸術を崇高なものとして売るための絵
をパン画といって、売ることを意識した作品を下品だとみなす
空気がありました。
当然、その文脈からいくと、絵を商売の道具としてしか見ない
画商は、そういう画家からは馬鹿にされていたことと思います。
ところが今ではどうでしょうか?画商だけでなく、画家でも売る
ための絵を描くことは恥ずかしくなく、それを自慢する風潮すら
最近感じています。お客様も絵を投資としてしか見ていない方も
いらっしゃいます。
今回の山種美術館での特別展 Love いとおしい・・・っ!
は真向からその時代の空気を感じるものであり、画家の絵画に対
する情熱を充分に感じることの出来る内容だったと思います。
近代の画家たちの絵を描く動機や、気持ちは非常に純粋で格調高く
人間として尊敬するところが多くあると感じています。
改めて、この展覧会を拝見することで、絵画に対する愛情と尊敬の
念を持った画商になりたいと心から思いました。きっと、その思い
は、お客様や絵描きさんにも伝わって、そういう仲間ができるのだ
と信じています。
また、綺麗ごとをいうなと叱られそうですが、それで画廊が潰れて
しまうのであれば、日本の社会がそういう社会になってしまったの
だと思います。これからの日本を守っていくには、そういう強い
気持ちが必要なのだと私は思います。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075
今の美術業界を考える(その1120)
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Love いとおしい 2026年1月31日
山種美術館 2月15日(土)まで
山種美術館に行って参りました。特別展 Love いとおしい・・
っ! というもので、鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ
愛、など、家族愛から郷土愛、親子の愛、最近よく耳にする、
「押し活」なども一つの愛の形として、さまざまな愛の形をテーマ
に日本の近代・現代絵画を中心に取り上げて、紹介する展覧会と
なっておりました。
画家が様々な愛の形を絵にしているのは、古今東西よくみかけて
います。この普遍的なテーマである愛というものの中に、私は
絵画や芸術に対する愛、というものを最近すごく感じています。
私たち画商は、お金というものから逃れることはできず、絵画を
お金にするということで、昭和の初めの頃などは一部の画家さん
からは見下された職業だという話も伺ったことがあります。
当時の絵描きさんたちは、芸術を崇高なものとして売るための絵
をパン画といって、売ることを意識した作品を下品だとみなす
空気がありました。
当然、その文脈からいくと、絵を商売の道具としてしか見ない
画商は、そういう画家からは馬鹿にされていたことと思います。
ところが今ではどうでしょうか?画商だけでなく、画家でも売る
ための絵を描くことは恥ずかしくなく、それを自慢する風潮すら
最近感じています。お客様も絵を投資としてしか見ていない方も
いらっしゃいます。
今回の山種美術館での特別展 Love いとおしい・・・っ!
は真向からその時代の空気を感じるものであり、画家の絵画に対
する情熱を充分に感じることの出来る内容だったと思います。
近代の画家たちの絵を描く動機や、気持ちは非常に純粋で格調高く
人間として尊敬するところが多くあると感じています。
改めて、この展覧会を拝見することで、絵画に対する愛情と尊敬の
念を持った画商になりたいと心から思いました。きっと、その思い
は、お客様や絵描きさんにも伝わって、そういう仲間ができるのだ
と信じています。
また、綺麗ごとをいうなと叱られそうですが、それで画廊が潰れて
しまうのであれば、日本の社会がそういう社会になってしまったの
だと思います。これからの日本を守っていくには、そういう強い
気持ちが必要なのだと私は思います。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075