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2026年04月18日発行
柳画廊

『花Flower華 2026』

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      今の美術業界を考える(その1131)


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花Flower華2026          2026年4月18日
 山種美術館                 5月10日まで            
 
 山種美術館で開催している‘花Flower華2026’という
 展覧会を拝見してまいりました。副題に横山大観の桜・川端龍子
 の牡丹・速水御舟の梅 とあるとおり、豪華絢爛の展覧会でした。

 銀座柳画廊でも、この間まで福永明子展を開催いたしましたが、
 寒い冬を超え、桜の花がさくと気持ちが一気に高揚してくると
 いいますか、わくわくした気持ちになります。まさしく、この
 山種美術館の展覧会も入口の所から、春爛漫の桜の作品から
 始まり、春夏秋冬で、その後に菖蒲の作品などがあって、四季
 を感じさせる構成になっておりました。

 横山大観の描いた「春朝」の山桜は、私たちが見慣れているソメイ
 ヨシノとは違って、趣のあるものでした。そして、山口蓬春の描い
 た紫陽花は梅雨の時期を感じさせ、初夏の初々しい雰囲気がよく
 あらわれた作品でした。

 絵画の中でも「花」をモチーフにした作品は、百花繚乱という言葉
 がぴったりで、季節ごとにさく多種多様な花々を楽しむことができ
 ました。改めて、日本画を通して日本に生まれてきて良かったと
 思う事のできる展覧会でした。

 また素敵だなと思ったのは、山種美術館の山崎妙子館長のフラワー
 アーティストのニコライ・バーグマンとの対談記事を拝見し
 たことです。ニコライ・バーグマンというアーティストは箱の中に、
 ドライフラワーを敷き詰めることで知られているフラワーアーテイ
 ストです。そうした、お花の専門家と一緒に美術館の作品について
 語り合う企画は、いわゆる伝統的な美術館というよりは、新しい
 チャレンジをする美術館という印象です。

 美術を美術の中で終わらせず、しかも絵画作品は伝統的な正統派の
 作品を見せながら、鑑賞方法は新しい別分野との方とのコラボを図
 るという、微妙な匙加減で新しい美術館運営をされているのだと思い
 ました。

 作品はしっかりと近代日本画の路線をくずさずに、しかしながら鑑賞
 方法は新しい分野の方に入ってもらう。歴史のある美術品を扱って
 いるからこそ、現代アートに走るのではなく、新しい鑑賞方法を提案
 していくことが、これからの美術館運営に必要なことなので考えさせ
 られました。画廊経営にも生かしていきたい考え方だと思います。

 
         
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
           03-3573-7075