2026年05月23日発行
柳画廊
『アンドリュー・ワイエス展』
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今の美術業界を考える(その1136)
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アンドリュー・ワイエス展 2026年5月23日
於 東京都美術館 7月5日まで
東京都美術館で開催しているアンドリュー・ワイエス展を会期の
はじめの方に拝見してまいりました。また日曜美術館などで紹介
されると混雑が予想されるために、週末の朝一番で行って参り
ました。
アンドリュー・ワイエスはアメリカ写実絵画を代表する画家であり、
1974年に日本初の大規模な展覧会が開催されて以来、多くの
日本の観客を魅了しつづけています。
ワイエス自身が「日本人は自分の作品を深く理解してくれる」と
語ったとおり、彼の描く世界に流れる死生観や世の無常という感覚
は、古来より日本人が共有してきた精神世界と強く共鳴しています。
作品をじっくり拝見していて感じたのは、ワイエスが表現したか
ったのは、いわゆる能の幽玄の世界であって、あの世からこの世を
覗いた世界観だったり、あの世からこの世を覗いた世界観を描き
だしていることがわかります。つまり、生と死は隣り合わせの世界
であることを日本人は古くから実感しており、それを体現した芸術
が能だと私は理解しておりますが、その世界観を絵画の世界で、
しかも、ポップアートや抽象絵画が席巻している時代のアメリカで
表現したのがワイエスですから、ワイエス自身が自分の作品を深く
理解しているのは日本人であると語ったのは、納得がいく話だと
私は感じています。
さて、そんなワイエスですが、今回、出品作に多くの作品を埼玉の
丸沼芸術の森が所蔵している作品であることにもご縁を感じています。
こちらのオーナーである須崎社長も、IBM時代の先輩からご紹介を
受けていることもあるのですが、こちらの須崎社長がワイエス本人
から多くの習作を含めた作品を購入するにあたって、銀座柳画廊で
個展をしている有田巧先生と一緒にアメリカまで買い付けに行って
いることです。
人とのご縁は不思議でもあり、必然でもあると感じておりますが、
有田巧先生は当時、丸沼芸術の森でアトリエをお借りして活動されて
おり、そのご縁もあり、須崎社長から見込まれて、一緒にワイエスの
アトリエまで伺って作品の購入のお手伝いをされたという事です。
そうやって、美術館に飾られているワイエスの作品を拝見すると、
私の妄想も膨らんで、楽しい美術館鑑賞となりました。美術品という
ものは、その作品から多くのインスピレーションをもらうことで、
非日常的な豊かさを感じることができるようになるのだと思います。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075
今の美術業界を考える(その1136)
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アンドリュー・ワイエス展 2026年5月23日
於 東京都美術館 7月5日まで
東京都美術館で開催しているアンドリュー・ワイエス展を会期の
はじめの方に拝見してまいりました。また日曜美術館などで紹介
されると混雑が予想されるために、週末の朝一番で行って参り
ました。
アンドリュー・ワイエスはアメリカ写実絵画を代表する画家であり、
1974年に日本初の大規模な展覧会が開催されて以来、多くの
日本の観客を魅了しつづけています。
ワイエス自身が「日本人は自分の作品を深く理解してくれる」と
語ったとおり、彼の描く世界に流れる死生観や世の無常という感覚
は、古来より日本人が共有してきた精神世界と強く共鳴しています。
作品をじっくり拝見していて感じたのは、ワイエスが表現したか
ったのは、いわゆる能の幽玄の世界であって、あの世からこの世を
覗いた世界観だったり、あの世からこの世を覗いた世界観を描き
だしていることがわかります。つまり、生と死は隣り合わせの世界
であることを日本人は古くから実感しており、それを体現した芸術
が能だと私は理解しておりますが、その世界観を絵画の世界で、
しかも、ポップアートや抽象絵画が席巻している時代のアメリカで
表現したのがワイエスですから、ワイエス自身が自分の作品を深く
理解しているのは日本人であると語ったのは、納得がいく話だと
私は感じています。
さて、そんなワイエスですが、今回、出品作に多くの作品を埼玉の
丸沼芸術の森が所蔵している作品であることにもご縁を感じています。
こちらのオーナーである須崎社長も、IBM時代の先輩からご紹介を
受けていることもあるのですが、こちらの須崎社長がワイエス本人
から多くの習作を含めた作品を購入するにあたって、銀座柳画廊で
個展をしている有田巧先生と一緒にアメリカまで買い付けに行って
いることです。
人とのご縁は不思議でもあり、必然でもあると感じておりますが、
有田巧先生は当時、丸沼芸術の森でアトリエをお借りして活動されて
おり、そのご縁もあり、須崎社長から見込まれて、一緒にワイエスの
アトリエまで伺って作品の購入のお手伝いをされたという事です。
そうやって、美術館に飾られているワイエスの作品を拝見すると、
私の妄想も膨らんで、楽しい美術館鑑賞となりました。美術品という
ものは、その作品から多くのインスピレーションをもらうことで、
非日常的な豊かさを感じることができるようになるのだと思います。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075